闇に生き光を追う

生徒達に言われて気がついた。俺の頬は数粒の涙で濡れていた

泣くな、泣くなそう心に言い聞かせた。 最近は泣いてばかりだ、イーストンに来てから俺はずっと泣いてる ''あそこ"では泣いた事なんてなかったのに、なんで

そうだ、気づいたよ、ここが暖かいんだ。この場所は暖かい光で満ちている 安心するんだ。今まで堪えていたものが一気に溢れ出て、まるで子供のように 泣いてしまうんだ

願い続けよう、叶う日まで。この子達の大人になった姿を見るために

そう、叶う日まで＿＿＿

それからはあっという間だった。初等部の皆との時間は直ぐに過ぎて、 生徒達の提案でこんどイーストンから少し離れた野原に花を見に行く約束をし 高等部の学習棟へと戻った

とても幸せな気分だった。

でも そんな幸せな気分も一瞬で消え去った

体が言うことを聞かなかった。帰らないとと思っているのに、 帰らないと行けないのに体がそれを拒んだ

行きたくないんだ。まだ皆と過ごしたい、もっと、ずっとこれから先も沢山色んな ことを話したい。

でも……カミサマは俺の事が嫌いみたいだ

腹を酷くえぐられた。視界がどんどん暗くなってぼやけて来た 次目を覚ませば俺は地獄のような場所にいるのだろう…… そう思いながら俺の意識は途絶えた