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アリス・リデル

あれ?なんかお茶してる?

アリス・リデル

それになんか綺麗……

三月ウサギ

〜〜〜?

帽子屋

〜〜〜〜〜〜w

眠りネズミ

スピ-……スピー……(帽子屋とうさぎに肘置きにされながら寝てる)

アリス・リデル

(ヤマネは凄く居心地悪そう……でも寝てるから、気にしないか)

アリス・リデル

(て言うかテーブルとっても大きいのになんでそんな角っ子に寄ってるのかしら?)

三月ウサギ

2人

満員!満員!

アリス・リデル

どこが満員よ!いっぱい空いてるじゃない!

ドカッ(肘掛イスに荒く座った)

三月ウサギ

ワインは如何?

アリス・リデル

ワインなんて見当たらないけど

三月ウサギ

だって無いもん

アリス・リデル

じゃあ、それを進めるなんて失礼じゃないのよ

三月ウサギ

招待もなしに勝手に座って、あんたこそ失礼だよ

アリス・リデル

貴方のテーブルって知らなかったからよ

アリス・リデル

三人よりずっとたくさんの用意がされているじゃない

帽子屋

髪の毛、切った方がいいよ

アリス・リデル

人の事とやかく言っちゃいけないのよ

アリス・リデル

すっごく無作法なのよ

帽子屋

……………大ガラスが書き物机と似ているのはなーぜた?

アリス・リデル

(これで面白くなる!)

アリス・リデル

それなら分かると思う

三月ウサギ

つまり、その答えが分かると思うって意味?

アリス・リデル

その通り

三月ウサギ

そんなら、意味通りのことを言えよ

アリス・リデル

言ってるわよ

アリス・リデル

少なくとも――少なくとも、言った通りの事は意味してるわ――同じ事でしょ

帽子屋

何が同じなもんか

帽子屋

それじゃあ「見たものを食べる」ってのと「食べるものを見る」ってのが同じ事だと言ってるみたいなもんだ

三月ウサギ

「貰えるのは好きだ」ってのと、「好きなものが貰える」ってのが同じだ、みたいな!

眠りネズミ

それって、「寝る時に息をする」と「息をする時に寝る」のが同じみたいな〜………スピー

帽子屋

お前の場合は同じだろうが

三月ウサギ

…………………………

アリス・リデル

…………………………

帽子屋

………………………今日って何日?

アリス・リデル

………………4日

帽子屋

二日も狂ってる……!(三月ウサギを睨む)

帽子屋

だからバターじゃダメだって言ったじゃねぇか!

三月ウサギ

最高のバターだったんだぜ……

帽子屋

おぅ、でもパンくずが一緒に入っちまったに違ぇねぇ

帽子屋

おめぇがパン切りナイフなんか使いやがるから……

三月ウサギ

……………………最高のバターだったんだぜ…

アリス・リデル

随分変な時計ね!何日か分かるけど、何時かは分からないなんて!

帽子屋

そんなの分かってもしょうがねぇだろ

帽子屋

あんたの時計は、今が何年か分かるのかぃ、え?

アリス・リデル

もちろん分かんないけど

アリス・リデル

でもそれは、年ってかなり長い事同じものだからよ

帽子屋

俺も全くおんなじこった

アリス・リデル

……………どうもよく分からないみたいです

帽子屋

ヤマネの野郎、また寝てやがる

バシャ(ヤマネの鼻にちょっと熱いお茶を掛ける)

眠りネズミ

びゃっ!?(咄嗟に顔振った)

眠りネズミ

いや全く全く。俺もそう言おうと思ってたところ

帽子屋

なぞなぞは分かったかよ

アリス・リデル

ダメ、降参。答えは何?

帽子屋

さっぱり見当もつかない

三月ウサギ

わしも

アリス・リデル

はぁ……………

アリス・リデル

もう少しマシに時間を使ったら?それを、答えの無いなぞなぞなんか聞いて、無駄にしたりして

帽子屋

俺くらい時間と仲が良けりゃ、それを無駄にするなんて言い方はせんね。

アリス・リデル

なんの事やらさっぱり

帽子屋

そりゃあんたにゃ分かるめぇよ!

帽子屋

どうせ、時間と口聞いた事もねぇんだろ!

アリス・リデル

無いかも

アリス・リデル

でも、音楽を教わる時は、こうやって時間を刻むわよ

帽子屋

おぅ、それだそれ、そのせいだよ

帽子屋

やつだってきざまれたかねぇやな。いいか、やつと上手くやれさえすりゃあ、やつは時計絡みの事なら、殆どなんでも塩梅してくれらぁね

帽子屋

例えば、朝の9時で、丁度授業の始まる時間だ。

帽子屋

でもそこで時間にちょいと耳打ちすれば、一瞬で時間がぐるぐると!さぁ午後一時半、晩御飯の時間だよ!

眠りネズミ

今がそうならねぇ………… ボソボソ…

アリス・リデル

そうなったら、中々凄いでしょうねぇ、確かに

アリス・リデル

でもそしたら……あたしはまだお腹が空いてないわけよねぇ

帽子屋

最初のうちはそうかもしんねぇけど

帽子屋

でも、何時までも好きなだけ1時半にしとけるんだぜ

アリス・リデル

貴女、そんな事して暮らしてるんだ

帽子屋

フルフル…(悲しそうに頭を振る)

帽子屋

俺は違うよ。俺と時間は、こないだの3月に口論してさぁ……丁度アイツがキチガイになるちょっと前だったけどね……

帽子屋

ピッ(茶さじでうさぎを指さす)

帽子屋

……ハートの女王様がやった大コンサートがあって、俺も歌うことになったんよ

帽子屋

『きらきらコウモリよ
お空で謀る!』

帽子屋

知ってるだろ、この曲?

アリス・リデル

なんかそんな様なのは、聞いた事がある

帽子屋

それでさ、こんな風に続くじゃないか

帽子屋

『世界の上を
お盆の飛翔きらきら__』

眠りネズミ

ブルブルッ

眠りネズミ

きらきら、きらきら、きらきら………

数分後

帽子屋

はぁ………それで俺が歌の一番も歌い終わらないうちに、女王さんが飛び上がってぎゃあすか言いやがってさ、「こやつ、ひょうしの時間をバラバラにしておるではないか!首をちょん切れ!」

アリス・リデル

まあなんて残酷な!

帽子屋

で、それからずっと、時間のやつったら、バラバラにされたのを根に持って、俺の頼みを一向に聞いてくれやしねぇんだ。だから今じゃずっと6時のまんまよ

アリス・リデル

…………- ̗̀‪‪💡‬ ̖́-

アリス・リデル

じゃあそれで、お茶のお道具がこんなに出てるのね?

帽子屋

そ、そゆこと……………

帽子屋

何時でもお茶の時間で、合間に洗ってる暇が無いのよ

アリス・リデル

じゃあ、どんどんズレてくわけ

帽子屋

ご名答。使い終わるとだんだんズレる

アリス・リデル

でも最初の所に戻って来たらどうなるの?

三月ウサギ

そろそろ話題を変えようぜ。もう飽きて来たよ。このお嬢ちゃんがお話してくれるのに1票

アリス・リデル

悪いんだけど、何も知らないの

2人

じゃあヤマネにやらせろ!!

三月ウサギ

おいヤマネ、起きろってば! グイィー(ほっぺをつねってる)

眠りネズミ

んん……ッ パチッ(ゆっくり目を開ける)

眠りネズミ

寝てないよぉ………

眠りネズミ

おまえたちのせりふ、ぜーんぶきいてたよぉ

三月ウサギ

お話してくれよぅ!

アリス・リデル

ええ、お願い!

帽子屋

それと、さっさとやれよ。さもねぇと、終わんねぇだろおめぇ

眠りネズミ

昔々、三人姉妹が田舎に住んでおりました。名前は、エルシー、レイシー、ティリー。そしてこの田舎姉妹は、井戸の底に住んでいまして――

アリス・リデル

何を食べてたの?

眠りネズミ

…………とうみつを

アリス・リデル

そんなこと、出来るはずないわ、だって病気になっちゃうもの

眠りネズミ

まさにその通り

眠りネズミ

とっても病気でした

アリス・リデル

でもなんだってそこになんか住んでるの?

三月ウサギ

もっと茶ぁ飲みなよ

アリス・リデル

まだ何も飲んで無いのよ。だからもっとなんて飲めないわ

帽子屋

ちょっとは飲めない、だろ。何も飲んでないなら、ゼロよりもっと飲むなんて簡単だぁ

アリス・リデル

誰もアンタなんかに聞いてないわ

帽子屋

人の事とやかく言うなってったの、誰だっけねぇ

アリス・リデル

ッ………………

パクッ(バターパンを少し食べた)

アリス・リデル

その子たち、なんで井戸の底に住んでたの?

眠りネズミ

……………糖蜜井戸だったのです

アリス・リデル

そんなものあるわけッッ!!((((

2人

シィッ! シィッ!

眠りネズミ

礼儀正しく出来ないんなら、話の続きはあんたがやってくれよ

アリス・リデル

いえお願い、続けてください!

アリス・リデル

もう邪魔はしませんから。糖蜜井戸も、ひとつくらいならあるかも

眠りネズミ

ひとつくらい、だと!

眠りネズミ

……………そこでこの田舎姉妹三人は――お絵描きを習っていました。ほら――

アリス・リデル

何を書いたの?

眠りネズミ

糖蜜

帽子屋

綺麗なお茶わんがほしーぜ

帽子屋

皆1つずつズレろ

アリス・リデル

むっ…………

ガタッ(席を移動した)

アリス・リデル

………でも、分かんないんですけど。その田舎姉妹達って、どこから糖蜜を描いたの?

帽子屋

水の井戸から水をかい出すののと同じだよぅ

帽子屋

だから糖蜜井戸からだって糖蜜をかい出せるだろが――このバーカ

アリス・リデル

でも、その田舎姉妹達って井戸の中にいたんでしょ?

眠りネズミ

そうそう

眠りネズミ

だからいなか(井中)姉妹

眠りネズミ

んふぁ…………ムニャ…

眠りネズミ

この子達はお絵描きを習っていて、色んなものを書きました――まみむめもで始まるものならなんでも――

アリス・リデル

どうしてまみむめも?

三月ウサギ

なんかいけない?

アリス・リデル

…………………

眠りネズミ

…………………… (うつらうつらしてる)

帽子屋

グニィ-(つねってる)

眠りネズミ

んん………ッ……

眠りネズミ

まみむめもで始まるものならなんでも――例えば「まんじゅう」とか「みらい」とか「むずかし」とか「めんどう」とか「もう」とか――ほら、「もうたくさん」って言う言葉あるでしょ――あんた、もうの絵なんて見た事ある?

アリス・リデル

さてさて、そう言われてもあたしだってそんなこと今まで考えたことないし――

帽子屋

じゃあ黙ってな

アリス・リデル

カチンッ‪💢

ガタッスタスタ(歩き去っていった)

アリス・リデル

どうしたって、もう二度とあそこには戻りませんからね!

アリス・リデル

生まれてから出た中で、いっばん馬鹿馬鹿しいお茶会だったわ!

ピタッ(止まる)

アリス・リデル

あら、扉?

アリス・リデル

変なの。でも今日って何もかも変よね。だからこれも入っちゃおう

キィ………

アリス・リデル

あら、最初の場所

アリス・リデル

あれ?でも………

暖炉 真冬

やっぱり………

鼓月 翠

え?

暖炉 真冬

本来最初の鍵は今、七章に使うんだけど、一番最初に使ったらその扉以外には使えない

暖炉 真冬

つまり………

天ノ川 神菜

鍵をいじって物語を変えたヤツがいる

柊 瑠花

アジャパ((((

幸田 海央

ガッ(咄嗟にラリアットかました)

柊 瑠花

グフェッ

幸田 海央

……………………()

瀬戸原 蘭子

あ、さよなら………

柳瀬 乃空

シンジャッタ!

裏瞳 百合香

それちい○わ

暖炉 琥珀

社長!

暖炉 真冬

心配してたんですから……

天ノ川 神菜

…………………ごめんね

雨霧 ナミ

ホントですよ!

黒瀬 すみれ

びっくりしたんですから!!

天ノ川 神菜

!…………………うん

柳瀬 乃空

で、多分あれが異変ですよね?

天ノ川 神菜

…………犯人なら、もう分かってる

鼓月 翠

え?

天ノ川 神菜

犯人はね

天ノ川 神菜

ずっと最初に見たことあるよ

伝説童話守備特務課

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46

コメント

2

ユーザー

ラリアットくそ笑った 犯人だれですか…!?

ユーザー

今回もめちゃくちゃ良かったよ!!!! むむむ…凄く難しいお茶会でしたな…(?) えー…簡単に言えば最初に使った鍵は 元々はココにある扉で使うはずだった って事かな?!!! 話を変えるけどガチで犯人が分からない… 物語を改変した犯人は兎とか? いや、そんな事は無いか…。

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