TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)

__"やっぱりまだ、俺の事好きなんやろ?"

夏祭りが今日と迫ってきた。

あの時聞いた、

駿介の言葉が離れなくて。

高橋からは、

"入口のとこでまってるから!"

と、連絡が入り、

既読した後、

電源を落とした。

…忘れられないほど引きずってる?

私が駿介の事が大好き?

そんなわけ、ない。

そんなわけ。

…ないと言いきれる?

確かに青春が嫌いになったのはあいつのせいだ。

男が全て、

アイツみたいだって思ったからだ。

でも、忘れられないほど鮮明に残る

…嫌い

と思う=まだ気持ちがある?

ゆうか

…わかんない

ぐちゃぐちゃしている。

私はまだ、

駿介が好きなんだろうか。

私の初恋、

私のファーストキス、

私の青春を壊したあいつの事が、

まだ好きなのだろうか。

…それとも。

ゆうか

…お母さん

お母さん

ん?

ゆうか

…着付け、してくれない?

お母さん

浴衣来てくの?

ゆうか

うん。

ゆうか

髪の毛も巻いて欲しい、

ゆうか

軽くメイクもしてくれないかな、

お母さん

彼氏?

ゆうか

気分?

お母さん

なにそれ

隣に居てくれる高橋が好きなの?

お母さん

はい!

お母さん

できた!

ゆうか

わぁ…

浴衣も着て、

髪の毛も巻いてもらって、

薄めのナチュラルメイクもしてもらって。

鏡を見れば、

いつもと別人の私が映ってて。

お母さんに、

"これって私?"

と、確認してしまうほど。

お母さんは、

"もうゆうか可愛い!!"

"モテるよ!"

なんて言いながら写真撮ってる。

そこから逃げるように下駄を履いて、

玄関から飛び出した。

駿介から来たメッセージ。

"花火のよく見える場所"

2年前、

一緒に行った時、

教えてくれた、

花火の良く見える場所。

駿介は、

"俺らだけの秘密やで?"

って言いながら教えてくれた場所。

ゆうか

…ふぅ。

私は決意を固めながら、

ある場所に向かった。

青春なんて、しなくていいでしょ。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

156

コメント

14

ユーザー

え……もしかして道枝駿佑くんの所に行っちゃうの?……

ユーザー

ゆうかみっちーの事好きやろーな

ユーザー

みっちー どうも♡♡神です♡♡←は 愛してます。結婚しましょ(  ˙-˙  )←は

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
;