長尾謙杜
なんで泣いてるの?
○○が泣いてる
しかも俺の部屋で
○○
長尾くんが倒れて、私不安で
○○
良かった、
○○
本当に
長尾謙杜
そんなに泣かないでよ、
○○
ごめん、本当にごめん
長尾謙杜
えっ?
○○
私、昨日の夜ダンスレッスンスタジオで1人で必死に頑張って練習してたの見てたのに、
○○
本当に頑張っててかっこいいと思ってたのに、
○○
何も言えなくて、私のせいだなって
長尾謙杜
……○○さん
○○
もっとサポートできてたはずなのに、
長尾謙杜
大丈夫、○○さんのせいじゃない。
長尾謙杜
何も勝てない。なんの勝ち目のない僕が悪い。
○○
えっ?
長尾謙杜
同期の2人はビジュアル担当でダンスも演技も歌もできる。
長尾謙杜
それなのに僕は何も……
○○
そんなことないですよ。
長尾謙杜
えっ…
○○
…いや、長尾くんにしか出来ないことも沢山あるじゃないですか、
長尾謙杜
僕にしか?
○○
そうですよ!
○○
だって、長尾くんがいるだけでその場を明るくするような
○○
なんか、こう、パワーっていうか!
なんというか、
なんというか、
長尾謙杜
ふふっ、
僕は自然と笑顔になった
○○
とにかく!私は長尾くんといると安心したり、楽しくいられるんです!
そんなこと言ってくれたのは初めてかもしれない。
ずっとずっと欲しかった言葉
○○が言ってくれるなんて、
○○
だから、長尾くんは長尾くんのままでいてください。
○○
その長尾くんが私もみんなも大好きですから、
○○
あっ、そうだ!
ガチャ
○○
これ、○○特製お粥です、
○○
これを食べて元気だしてください
○○
じゃあ、私はこれで
長尾謙杜
あっ、うん、
長尾謙杜
あっ、○○!
○○
はい
長尾謙杜
…ありがとう、
○○
どういたしまして、
長尾謙杜
はぁ、
自分でもびっくりした
こんなに早く人を好きになるなんて、
でも○○だけは…
長尾謙杜
早く、○○に会いたいな、