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青木
母
青木
兄さんのお葬式の日、最後まで泣いていなかった母さんは
母
"あんただけは無事でいてね__."
そう言って初めて目から涙をこぼした.
貝沼
そう言って貝沼さんはゆっくりとワインを飲んだ.
青木
_______数時間前
青木
そう思って資料室の扉を開けると.
貝沼
青木
開きかけた扉の向こうに誰かがいたみたいだった.
ものすごい勢いで資料が落ちた.
青木
貝沼
一緒に拾っていると、
青木
一瞬時が止まったように、俺は手を止めた.
青木
貝沼
"君はこの事件に興味があるのかな?"
___こうしていまに至る.
青木
何もなしに、突拍子もなく行動してしまった…、
貝沼
青木
貝沼
青木
貝沼
青木
青木
貝沼
青木
話が逸れている気がする_____.
"そろそろ帰らせていただきます.
青木
"声が_____
青木
貝沼
鈴木一行君として話そうか.
青木
まさか、席を外した瞬間に何かを入れられたのか!??
貝沼
青木
水で吐き出そうとしても、手が震えが止まらない.
青木
貝沼
青木
青木
貝沼
青木
こいつが兄さんに見えてくる.
青木
貝沼
青木
貝沼
青木
貝沼の首元を掴んだと思ったら、俺は後ろから何者かに殴られた.
貝沼
貝沼
__剛くんに近づくからだよ.青木一行君.
貝沼
剛くんに…、
そこからの記憶は覚えていない.だんだんと視界がぼやけて俺は意識を手放した.
貝沼
何者かに担がれている意識だけがある.
青木
あのときしっかり電話を取っていれば、事情を話していれば___ 事態は変わったのだろうか?
青木
薪
薪
岡部
薪
岡部
岡部
薪
上が命令を出したら従わないといけない.僕たちは組織に属しているから、上には逆らえない.
岡部
岡部
薪
岡部
薪
岡部
"そうやって1人で秘密を抱えようとする!!"
薪
岡部
1人で動いて!!大切な人を失うんじゃないんですか!??
薪
岡部
薪
岡部
"ジャキッ"
岡部
薪
薪
岡部
"何も言えなかった.
岡部
岡部
あの時ほど後悔をした日は有りません.
薪さんの震える手をどうして俺は握ることができなかったのか、何故あのまま車を降りてしまったのか____
岡部
"手を離してしまったから."
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