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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

< 木暮

陳鐵榮

ひとつ頼まれてほしい

木暮

SECRET PARADISEですか

木暮

来ると思っていました

陳鐵榮

山木の積荷を
回収に向かう必要がある

木暮

すぐに動けます

陳鐵榮

木暮が動くの危ない

木暮

中身は

陳鐵榮

ゴールド

木暮

量は

陳鐵榮

ワタシにもわからない

陳鐵榮

山木が逮捕されてから
帳簿で合わないのが40㎏ある

木暮

あの船に隠せる量なら
多分それぐらいですね

木暮

40㎏というと2億ほどですか

陳鐵榮

正直それは諦めてもいい

陳鐵榮

しかし足がつくの困る

木暮

というと

陳鐵榮

回収よりも逮捕に備えて
人を手配してほしい

陳鐵榮

絶対に山木とワタシに
つながってはいけない

木暮

わかりました

陳鐵榮

報酬は折半

陳鐵榮

回収できたら半分だけ
ワタシに収めてくれればいい

木暮

裏がありそうですね

陳鐵榮

裏というほどでない

陳鐵榮

マリーナが心配

陳鐵榮

おそらく麻妃が船を動かす前に
警察が船の中を捜索してる

木暮

令状なしでということですね

陳鐵榮

ゴールドも見つけているはず

陳鐵榮

麻妃が船を出しに来たことで
マリーナから警察に
通報されているかもしれない

木暮

私は絶対に
通報されていると思います

木暮

逮捕される前提で
囮を手配しましょう

陳鐵榮

あとは任せたね

< 木暮

木暮

仕事だ

オイ

はい

木暮

三浦へ行かせてやる

オイ

別にどうしても行きたかった
わけじゃないですけど

木暮

そんなことは関係ない

木暮

今すぐ向かえ

オイ

わかりました

木暮

成功すれば
しばらく遊んで暮らせるだけの
報酬が待っている

オイ

100万ぐらいですか?

木暮

桁が違うとだけ言っておこう

オイ

マジですか!?

オイ

何をすればいいんですか?

木暮

車で荷物を運んでもらう

オイ

僕ペーパーなんですけど

木暮

三崎口の駅前で
レンタカーを手配しておく

木暮

そこから油壷のマリーナまで
運転して荷物を引き取る

木暮

大した距離じゃない

オイ

マジで運転は
自信ないんですけど

オイ

免許だけ取って
一度も運転したことないんで

木暮

今後も運転してもらう機会は
出てくるだろう

木暮

いい練習機会だと思うことだ

オイ

なんか怖いですけど

木暮

なんなら女でも連れて行くといい

木暮

気が大きくなるんじゃないか?

木暮

よければそっちも
手配しておいてやってもいいが

オイ

マジですか!?

木暮

カムフラージュにもなるしな

木暮

どんなのが好みだ?

オイ

どんなのでもいいんですか?

木暮

言ってみろ

オイ

同じ歳ぐらいの
かわいい子がいいです

木暮

タイプは?

オイ

おとなしめで

オイ

あんまり地味なのはいやですけど
ケバくないのがいいです

木暮

細いのとグラマーなのと
どっちがいい?

オイ

細いほうが

木暮

わかった

木暮

そういう条件で
手配しておいてやる

オイ

よろしくお願いします

オイ

じゃあ今すぐ出発します

オイ

到着時刻がわかったら
連絡しますんで

木暮

その必要はない

木暮

あんたがどこにいるかは
いつもわかっている

オイ

そうでしたね

オイ

ではまた

< 木村

木村

何とか言ったらどうですか?

木村

むっちゃん

ムッピー

言いましたよね?

ムッピー

私は木村さんの
スマホのことなんて知りません

木村

まだそんなこと言うんですか

ムッピー

何度でも言いますとも
言いましたよね

木村

しらを切り通すんですね

ムッピー

知らないものは知らないんで

木村

話が平行線ですね

木村

フェアじゃないです

ムッピー

それも言いましたよね

ムッピー

私は木村さんとの主従関係の下に
置かれてるんです

木村

その話はいったん置くとして

木村

私だけむっちゃんにスマホを
触られたのがフェアじゃないって
言ってるんです

木村

私だけむっちゃんに
プライバシーを暴かれて

ムッピー

言ってる意味がわかりません

木村

むっちゃんも私に
スマホを触らせてくれなきゃ
フェアじゃないっていうことです

ムッピー

なに言ってるんですか?

木村

むっちゃんは私に
5分でも10分でもいいから
スマホを自由にさせるべきです

木村

そうしない限り
仲直りできませんよ

ムッピー

だったら仲直りなんか
しなくていいし

ムッピー

いつまでも勝手に
言いがかりをつけてれば
いいんじゃないですか?

木村

むっちゃん

木村

私にも我慢の限界ってものが
ありますよ

木村

いいかげんにしてください!

ムッピー

木村さんこそ
いいかげんにしてください!

ムッピー

これから今すぐ駅へ向かって
電車で帰ります

木村

どこにいるんですか?

木村

むっちゃん

ムッピー

木村さんには
もう関係ないことですから

木村

一人でタクシーに
乗るつもりですか?

ムッピー

船に乗ってた人が
車に乗せてくれるっていうから

木村

知らない人の車に乗るなんて

ムッピー

木村さんと一緒に
いるよりましです

木村

ひどすぎます

ムッピー

さようなら

< 木暮

木暮

思ったより早かったな

木暮

あんまり飛ばすと
仕事にかかる前に
スピード違反で捕まるぞ

オイ

すみません

オイ

心配してたより
ずっと運転も楽で

オイ

車も快適だし

木暮

女も快適か

オイ

感謝してます

木暮

車と女はいいモノに乗るに限る

木暮

降りたらマリーナの
奥のほうへ進め

木暮

一番奥の右から
3つめの船に乗れ

オイ

勝手に乗っていいんですか?

木暮

鍵は開いてるはずだ

木暮

中にベッドがある

木暮

仕事はお楽しみのあとでいい

オイ

本当にいいんですか!?

木暮

終わったらメッセージを確認しろ

木暮

急ぐ必要はない

< 木村

木村

むっちゃんごめんなさい

木村

私が間違ってました

木村

だから知らない人の車に
乗るのだけはやめてください

< 木暮

木暮

船室の奥に荷物がある

木暮

梱包されているのを
そのまま運び出して車に乗せろ

木暮

そこそこ重いが
台車もあるはずだ

オイ

確認しました

木暮

女にも手伝わせていいぞ

木暮

充分な金は払ってある

オイ

わかりました
手伝ってもらいます

オイ

何なんですかこれ?

オイ

一人じゃ結構大変そうですね

木暮

いいから急げ

木暮

そして終わったら
すぐにそのスマホを海に捨てろ

オイ

そんなことしたら

木暮

いいから捨てろ

木暮

もっといいのを買ってやる

つづく

知り合いかも? 第2部「新しい友だち」

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