これは、俺が今でも後悔している話だ。
俺
尚、着いたよ!
尚
うわ〜!すごーい!大きーい!
ある日、俺と尚は遊園地へ出かけた。
尚は、最近平仮名が読めるようになった。
俺
沢山乗り物に乗るぞ!楽しみだね!
尚
うん!
入口付近の看板には『楽しんでね』と書かれていた。
尚
えっ、そんな…
俺は尚が言った声を聞き取ることなくパンフレットを見ていた。
俺
よしっ!最初はコーヒーカップに乗ろうか!
尚
う、うん
俺
(どうしたんだろう)
俺
(初めてだから緊張しているだけか)
それでも尚はあまり元気がなかった。
俺
尚、元気ないな。さっき見た看板のようにしなきゃ駄目だよ。
尚はもっと暗い顔になり、コクリと頷いた。
それから次々とアトラクションに乗り、気が付いたら家に帰る時間になっていた。
俺
尚、そろそろ帰るか。
尚
うん…
俺は、まだ遊園地は早かったんだろう…くらいに思っていた。
その日の夜、尚は自殺した。
解説
遊園地の看板には『楽しんでね』と書かれていた。
尚は最近平仮名が読めるようになった。
という事は…?







