お姉さんと私

カキンッ！

キリリリッ！

お腹にゴブリンの脚がめりこむ。

どしゃんっ！

立ち上がると、ゴブリンが飛びながら刃物を向けてきた。

とっさに守ると、私のナイフはどこかに飛んでいき、両手首をゴブリンに捕まれる。

ピカッ。

電灯が一瞬消えた。

気がした。

ビリリリッ！

ビリリリッ！ ビリリリッ！

膝と手を地面につく。

ビリリリリリリリリッ！

すべての電灯がまばゆい光を放ち、私は手で目を隠した。

ゆっくりと目を開ける。

そこには、夜の大自然が広がっていた。

トス。トス。トス。

コンコン。

ガチャリ。

家の中からは、露出度の高いお姉さんが出てきた。

ガチャンッ。

私はナイフをお姉さんに返す。

私を興味本意で見て、そしてかかんで顔を近づけてきた。

離れようとするけど、椅子にあたって動けなかった。

どうすればいいのか。

考えていると、目の前にあるお姉さんの胸に目がいく。

じ～～……。

私は名前も知らないお姉さんに、苦笑いして対処した。

どうなるかわからないこの先に不安を抱きながら、私はその日はお姉さんと寝た。