浩
幸介
浩
浩
幸介
浩
幸介
本を読んでいた私は、ふと顔をあげる。
幸介くん、好きな人いるんだ…
幸介
幸介
浩
誰なんだろう、聞こえなかった…
美優
美優
雪子
雪子
美優
美優
雪子
美優
美優
美優
雪子
雪子
◯◯
美優
美優
美優
キーンコーンカーンコーン。
雪子
幸介
幸介
美優
美優
幸介
美優
美優
幸介
美優は机の中から教科書を出して、幸介くんに貸した。
美優
幸介
雪子
雪子
雪子
足元に、何か落ちてきた。
雪子
今、消しゴムのおまじない流行ってるよね…
消しゴムに好きな人の名前を書いて全部使いきると両想いになれるってやつ
雪子
そこには、目を疑うような名前が書いてあった。
美優
…え…?
私はその光景をみて胸が苦しくなった。
まさか、一番仲がいい美優ちゃんと
幸介くんが両想いだったなんて…
もう、何も分からなくなった
世界が止まった
放心状態になった
嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ
授業中だから、涙を必死にこらえた
幸介くんは美優ちゃんが好き
美優ちゃんは幸介くんが好き
幸介くんは私のことを見てくれない
浩
雪子
浩
浩とは、隣の席だからよく喋る。
浩
雪子
そうだよね、幸介くんは美優ちゃんのことが好きなんだ。
いい加減諦めなきゃ、叶わないこと分かってるのに。
キーンコーンカーンコーン。
美優
美優
美優
私は大好きな友達の為に何をすればいいのか
雪子
美優
雪子
雪子
美優
美優
雪子
美優
雪子
美優
美優
美優
これでいいんだ。
幸介くんと美優ちゃんが付き合えば、
きっと、諦められる
幸介くんのこと…
放課後。
私は、みんながいなくなるまで教室にいた。
準備が終わって、玄関に向かった。
玄関から、美優ちゃんの声が聞こえてきた。
美優
美優
聞きたくないのに、耳に入ってくる。
美優
胸にちくっと針が刺さったような痛みを感じた。
幸介
幸介
美優
幸介
幸介
美優
そして、美優ちゃんと幸介くんは玄関から出ていった。
もう、我慢ができなかった。
今にも涙が溢れてきそうだった。
私は思いっきり泣いてしまった。
そのとき、足音が聞こえてきた。
それは、浩だった。
雪子
浩
浩
雪子
雪子
浩
浩
雪子
雪子
浩
浩
浩
雪子
浩
雪子
浩
浩
雪子
雪子
雪子
雪子
浩
雪子
浩のことなんて気にしてなかったけど
その時、浩のことが大切な存在になった
美優ちゃんと幸介くんのことも、
忘れられる…
雪子
コメント
3件
すごくいい話
本当ですか! ありがとうございます✨
なんか涙出てきた😭