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とあるヴァンパイアの死

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とあるヴァンパイアの死

10 - とあるヴァンパイアの死

♥

10

2022年08月22日

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ヴァンパイア

僕が殺してしまった彼女は行方不明扱いになった

ヴァンパイア

僕が学校を出る前に死体を隠したからだ

ヴァンパイア

場所は言えないが、未だに発見されていない

ヴァンパイア

今も彼女と、彼女の家族には申し訳なく思う

ヴァンパイア

僕は荷物もそのままにして学校を出た後、施設へ帰った

ヴァンパイア

もちろん、見つかるとややこしいので、裏口からこっそりと入り最低限の着替え等をまとめた

ヴァンパイア

自分の机やベッドを眺め、少し切なさを感じたが僕は施設を後にした

ヴァンパイア

僕は帰る場所を失ってしまった

ヴァンパイア

施設の職員は別に嫌いではなかったし、小さい子達は僕の事を多少は慕ってくれていた

ヴァンパイア

でも、このままだと迷惑がかかる

ヴァンパイア

今朝の段階ではこんな1日になるとは想像出来なかった

ヴァンパイア

最後にあの公園に行くことにした

ヴァンパイア

僕の人生を変えたブランコで、母と子が遊んでいた

ヴァンパイア

とても幸せそうな顔をしていた

ヴァンパイア

僕は少し泣きたくなった

ヴァンパイア

失うものが得たものよりも多かった

ヴァンパイア

血を飲み生命を得た代わりに、何の罪もないクラスメイトを殺した

ヴァンパイア

自分の居場所を失った

ヴァンパイア

後悔しかなかった

ヴァンパイア

今頃、学校は騒然としているだろう

ヴァンパイア

早くこの町を去らねばと思った

ヴァンパイア

公園を後にし、僕は走った

ヴァンパイア

必死に心の奥で溢れそうな思いを押し殺しながら走った

ヴァンパイア

僕はこれからどうなるんだろうか?

ヴァンパイア

どうしようか?

ヴァンパイア

そんな事を考えながら、飛び乗った電車の中で、二度と戻れない自分の町を眺めてたのは今も覚えてる

とあるヴァンパイアの死

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