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〜数ヶ月後〜
ころんside
先輩と過ごし始めてから、約数ヶ月が立ったとき、大きく変わったことといえば…………
蒼瀬 ころん
百瀬 さとみ
と、先輩が、僕に諦めを持ち始めたことだ。 僕は一度決めたことは曲げないという、なんともめんどくさい性格の持ち主なわけで、それが先輩に効いたのか、今では大抵のことはOKしてくれるようになった。 (キスと恋人繋ぎ。カップルと思われるような行動以外)
蒼瀬 ころん
百瀬 さとみ
あとは、最近、先輩がよく、僕に対して笑ってくれるようになったこと。 些細なことでも、大まかなことでも、何に対しても、二人で笑い合えるまで関係が近くなったんだと思う。
そんなとき、前から足音が近づいてきた。それもだんだんと早足になってる気が………。
??
蒼瀬 ころん
僕は瞬く間に、視界が真っ赤に染まった。 抱きしめられたのだと気づいた。
??
蒼瀬 ころん
??
蒼瀬 ころん
狗井 莉犬
蒼瀬 ころん
百瀬 さとみ
狗井 莉犬
先程の表情と、声のトーン、仕草などとは打って変わり、急な変貌に僕も先輩も驚いた様子で突っ立っていた。
百瀬 さとみ
スタスタスタ
蒼瀬 ころん
ガシッ
蒼瀬 ころん
狗井 莉犬
蒼瀬 ころん
狗井 莉犬
蒼瀬 ころん
狗井 莉犬
蒼瀬 ころん
先程莉犬くんに掴まれた腕は、じんじんと痛みがはっきりとわかってきた頃にはもう、先輩の姿はなかった。
一瞬、さとみ先輩のところに行こうとした瞬間の莉犬くんの顔が、忘れられないほどに、険しい顔をしていたのを、僕は見逃さなかった。