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〜数ヶ月後〜

ころんside

先輩と過ごし始めてから、約数ヶ月が立ったとき、大きく変わったことといえば…………

蒼瀬 ころん

せんぱい!♡今日も部活見に行ってもいいですか?

百瀬 さとみ

だめ……って言ってもお前は、来るんだろ。もう、それくらいわかるよ……。勝手にすれば?

と、先輩が、僕に諦めを持ち始めたことだ。 僕は一度決めたことは曲げないという、なんともめんどくさい性格の持ち主なわけで、それが先輩に効いたのか、今では大抵のことはOKしてくれるようになった。 (キスと恋人繋ぎ。カップルと思われるような行動以外)

蒼瀬 ころん

やったあ!じゃあ、誰よりも大きな声で応援しますね!♡

百瀬 さとみ

それは、俺が恥ずかしいから、やめろよな(笑)

あとは、最近、先輩がよく、僕に対して笑ってくれるようになったこと。 些細なことでも、大まかなことでも、何に対しても、二人で笑い合えるまで関係が近くなったんだと思う。

そんなとき、前から足音が近づいてきた。それもだんだんと早足になってる気が………。

??

こ〜ろちゃぁぁぁあああああん!!!!!

蒼瀬 ころん

は?

僕は瞬く間に、視界が真っ赤に染まった。 抱きしめられたのだと気づいた。

??

ちょっと!久しぶりに再開したのに、なに?『は?』って!!ひどい!酷すぎるよ!ころちゃん!

蒼瀬 ころん

いや、お前、久しぶりに顔見たなって……。てか、お前、ここの高校に入ったの?

??

ころちゃん!?いつからそんな口悪くなったの!前みたいに名前で呼んでよ!!!!

蒼瀬 ころん

いつの話をしてんだよ。おま……………莉犬くん…

狗井 莉犬

うふふ〜。……あれ、この人は?誰なの?先輩っぽいけど…

蒼瀬 ころん

ん?あぁ…この人は……

百瀬 さとみ

ただの先輩だよ、こいつの。君は、莉犬くんって言うの?よろしくね

狗井 莉犬

あ、はい、よろしくお願いします。さとみさん?はじめまして。改めて、狗井 莉犬と申します

先程の表情と、声のトーン、仕草などとは打って変わり、急な変貌に僕も先輩も驚いた様子で突っ立っていた。

百瀬 さとみ

あ……うん、よろしくね。では、ここら辺で

スタスタスタ

蒼瀬 ころん

あっ!ちょっとまってくたさい〜!せんぱい〜!!!!

ガシッ

蒼瀬 ころん

え、莉犬くん?

狗井 莉犬

ねぇ、ころちゃん。俺さ、この前、ここに転校したばっかでさ、学校のことなんにも知らないの。学校案内して?

蒼瀬 ころん

え……でも、せんぱいが……

狗井 莉犬

あんな先輩と、俺。どっちが大切なの……!!!ころちゃんにとって!!!

蒼瀬 ころん

………………莉犬くん

狗井 莉犬

( ´∀`)ありがと!ころちゃん!大好きだよ♡

蒼瀬 ころん

うん……ありがと…

先程莉犬くんに掴まれた腕は、じんじんと痛みがはっきりとわかってきた頃にはもう、先輩の姿はなかった。

一瞬、さとみ先輩のところに行こうとした瞬間の莉犬くんの顔が、忘れられないほどに、険しい顔をしていたのを、僕は見逃さなかった。

君に好きと伝える日

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