私は真面目だ。
いや、
真面目だった。
と、言うべきかもしれない。
ここみは、真面目だ。 ここみは、虐められている。
私と同じだ。
心が痛む。
皆にとって、ここみも私も「奴隷」に過ぎないのだから。
私は一人っ子 いつも寂しかった。 親は共働き。
二人とも真面目で、仕事が大好き。 私か仕事だと、仕事をとるに違いない。
私達、「家族」は、「笑いのある家族ではない。」 「無愛想な家族」なのだから。
食事の時も無愛想な雰囲気で、そんな雰囲気じゃ、虐めの話など話せるわけがなかった。
親は、おおきな会社の社長と秘書。
私の人生の分かれ道は皆、親に決められてきたのだ。 このままだと、政略結婚の相手も決められるところだった。
でも、私は、家出した。 別荘など、いくらでもある。
私には、「権力」があるのだから。
そして…… ある日、ネットサイトを見つけるのだった。
ジ○
今、空いているチャットは、ジェ○という女の子だけだった。
ジ○
私は何の迷いもなくそのチャットに入った。
親から逃げるために
その時は知らなかった。 「ここみ」のために。
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