太宰治
宿の中で俺はぐったりとしてしまった。
こんなにも弱々しい姿を見せてしまって、
恥ずかしくて情けなくなる。
あのあと太宰に抱かれ、宿の中でもと移動したのだが、
その前に俺の方が体力が限界を迎えたがために、なぜだか太宰の膝の上で休憩している。
太宰治
こくりと、頷く。
太宰治
太宰治
その申し訳なさそうな顔を見るたびに、こちらが悪いことをしているのではないかと錯覚してしまう。
中島敦
太宰治
中島敦
太宰治
中島敦
太宰治
中島敦
太宰治
この日は、これで終わった。
生徒
中島敦
中島敦
生徒
中島敦
生徒
今日もいつも通り、教師として生活をする。
女子生徒ばかりに囲まれて生活するのは、かなり厳しいかと思ったが、
そんなこともなく、かなりやりがいのある生活が送れている。
……父には、感謝せねば、と思う。
執筆をする傍ら、こうして自ら学びを教え合える職につけたのは、なんといってもありがたいことだ。
小説家だなんて、太宰のような爆発的な人気がなければ、それ一本では生きられない。
俺のような無名の作家は、こうして違う職について生活しなければならない。
そう思うと、太宰が羨ましくて仕方がなくなってきた。
だが、生活はできているのだ。
人一人の人間として生きながらえているのだ。
持病の関係上、他の人より運命が短いだろうから、
こうして幸せだと思えるだけで光栄なのだ。
中島敦
……だんだんと、死神が近づいてくる音が、し続けているのだから。
また今日も太宰は酒を飲み散らかしている。
もう体が壊れてしまいそうなのに、なぜあんなにも愉快な顔ぶりでいるのだろう。
もしかしたら、俺より早く死神が来るのではないか、だなんて柄にもなく思ってしまう。
太宰治
太宰治
友人
友人
太宰治
なんていう下品な会話をしているのだろう。
俺は呆れて何も言葉が浮かばなかった。
それでも、もうそろそろ切り上げなければ。
太宰の体が壊れてしまう。
俺は立ち上がり、友人らの間を割って入って、太宰に声をかけた。
中島敦
太宰治
太宰治
中島敦
中島敦
太宰治
太宰治
中島敦
太宰治
中島敦
太宰治
俺は太宰の首根っこをつかんで、友人らに軽く礼をし、勘定を済ませ、やつを外に放り投げた。
太宰治
太宰治
中島敦
太宰治
中島敦
太宰治
中島敦
太宰治
中島敦
太宰治
太宰は不貞腐れように俺の方に顎を乗せる。
太宰治
中島敦
太宰治
太宰治
太宰治
中島敦
太宰治
中島敦
太宰治
中島敦
太宰治
太宰治
もう、腹が立って仕方がなかった。
ヘラヘラし続ける太宰にも、そんな太宰に一縷の希望を抱いている自分自身にも。
中島敦
中島敦
中島敦
コメント
2件
もう手遅れなくらいに新しい扉を開きまくってる……!もう最高だべ!! これが無料で読めるんだって… 恐ろしい世界だよ。普通の二次創作のBL本買うより満足感あるのマジでなんでや……そしてこの作品にお金を払わずに見れるのもっとなんでや…!!払わしてくれよ…、羊右様に貢ぎたいんですが…、どうすれば良いんすか?