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なんだろう……もうこの作品最終話まで見終わったらもうこの人生に悔いないかもしれん……
死んでしまおうと思った!
こんな意味のわからない能力を持って生まれて、
人に蔑まれる人生なんかとっくに捨ててしまおう!
そう思って、家から追い出された時に
こっそり持って行ったナイフを喉に突きつけた。
このまま喉笛を掻っ切ってしまえば、
こんな世の中とはおさらばだ……!
こんないい天気の中死ぬのもなんだか罰当たりな気はするけれど、
そんなこと知ったもんか!
こんなふうに生かせたのが悪いんだ!
震える手でぐっとナイフを喉に突きつけて、
ぷく、と刃が皮膚を掠った時、
フョードル修道士
と、ナイフを持つ手を男の人に掴まれた。
ニコライ・ゴーゴリ
フョードル修道士
ニコライ・ゴーゴリ
フョードル修道士
フョードル修道士
綺麗な現実離れした黒髪に、紫色の優しい目。
そして、修道士服を身に纏って、ニコライの手を必死に掴んでいる。
この男性は、いったい誰?
ニコライ・ゴーゴリ
フョードル修道士
フョードル修道士
男性は悲しそうにニコライを見つめる。
綺麗な瞳だものだから、少しドキドキする。
フョードル修道士
フョードル修道士
フョードル修道士
男性が指差す方向を見て、
ようやくニコライは近くに修道院があることに気がついた。
なんと。
まさかニコライは修道院の敷地内で死のうとしていたのか。
なんと罰当たりな。
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
フョードル修道士
フョードル修道士
ニコライ・ゴーゴリ
フョードル修道士
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライ・ゴーゴリ
ニコライは口を閉ざした。
ニコライを見つめる修道士の顔があまりにも寂しそうで、これ以上何も言えなかった。
フョードル修道士
フョードル修道士
修道士はニコライの手の甲に小さくキスをする。
フョードル修道士
フョードル修道士
フョードル修道士
フョードル修道士
そして、優しく微笑んで、こう、おっしゃる。
フョードル修道士
フョードル修道士
こんな言葉、信用してたまるものか。
そう思っているのに、なぜだか胸の内はわくわくして。
差し出された手を、思わず、掴んでしまった。
フョードル修道士。
洗礼名と本名が同じ修道士。
名字を持たぬ、修道士。
これが、後のフョードル先生とニコライ……いや、アイラトの出会いだった。