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君だから(かげよこ)

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君だから(かげよこ)

4 - 嘘はつけない

♥

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2024年08月23日

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今日の朝

学校に登校すると

変な人に話しかけられた

先輩

もしかして横原くん?笑

横原悠毅

そうですけど

先輩

はは笑

先輩

久しぶりに会ったら目つき悪くなってね?笑

横原悠毅

は?

横原悠毅

誰すか

先輩

小学校の頃可愛がってたじゃん君のこと

横原悠毅

さあ

そう言われて気づいた

この人は俺をねちっこく虐めてきたひとつ上の先輩だった

転校が決まった後も

小学4年生の時

先輩

君転校するんだって?

横原悠毅 幼少期

またお前かよ

先輩

逃げるんだ〜

横原悠毅 幼少期

俺のことだれも信用しないみたいだから

先輩

そりゃあそうだよ笑

先輩

人を殴ったんだから

先輩

あ!

先輩

なあ俺も殴ってみろよ笑

先輩

なあ?

先輩

ははは笑笑

先輩

影山くんがいないとなにもできない無能が

先輩

影山くんも大変だよな〜いい迷惑だよ

先輩

気弱い同士が群れたって笑

俺は気づいたらそいつを殴っていた

影山くんの悪口を言われることだけは許せなかった

先輩

心外だな〜

先輩

ていうかこの学校に影山くんがいるって本当?

横原悠毅

だから?

俺はスピードを落とさず、むしろスピードを上げて歩いた

先輩

おいちょっと!

先輩

やっぱりなんにも出来ないから影山くんと一緒に高校受験したんだ?

この人はしつこく着き回してきた

横原悠毅

勝手に言っとけ

先輩

あんなに影山くんに頼ってたのに〜

横原悠毅

はあ

横原悠毅

なんでそんな俺に構うんすか

横原悠毅

暇なの?

先輩

は?

先輩

おい!!

先輩

やっぱり影山くんのこと好きなんだ?

先輩

愛しの影山くんだもんね

先輩

はは笑笑

横原悠毅

うるせえよ

そう言うと強く胸ぐらを掴まれた

横原悠毅

いった、

先輩

なあ?笑横原

先輩

怖いよなぁ?

こいつは小学校の時こんなに強くなかった

女子生徒

ぎゃー!!

女子生徒

あの人じゃん、あの半グレの

どうやら高校になってヤンキーデビュー?

横原悠毅

お前は期待を裏切らずしょうもないよな

先輩

は?おいもう一回言ってみろよ

横原悠毅

だからしょうもないって言ってんだよ

先輩

ははは笑笑

先輩

よく言うね

先輩

((影山くんが人を殴ったことみんなに言っていいかな?

横原悠毅

は??

横原悠毅

影山くんはそんなことしてない

先輩

((嘘か本当かなんかどうでもいい

先輩

((俺が言ったら一瞬にして広がって

先輩

((愛しの影山くんの居場所はなくなっちゃうだろうね〜

横原悠毅

黙れ、

先輩

じゃあポケットの中見せてくれたら言わないであげる

横原悠毅

は?

ポケットに入れた覚えのないなにかが入っていた

取り出すと

横原悠毅

は、?

刃が出た状態のカッターだった

女子生徒

ぎゃーー!!!!!

横原悠毅

((はめたなお前

先輩

((影山くんを守るためだと思ったら退学ぐらい怖くないんじゃない、?笑

先輩

((ねえ、?笑

横原悠毅

((なにが目的だよ

先輩

おい、そんなことしたら退学でもすまないんじゃないか?

先輩

おい

こいつは急にみんなに聞こえる声量で熱演しだした

横原悠毅

そんなことどうでもいい

先輩

そんなことしたらお友達が苦しんじゃうよ〜

先輩

そもそも君が悪いんだけどね?

横原悠毅

俺は悪くないし

横原悠毅

俺に友達なんかいない

こんな俺に友達なんて贅沢なんだよ

こいつは更にニヤニヤしだして

先輩

じゃあ彼女ちゃんは?

先輩

こんなにイケメンだったら彼女の1人や2人はいるんじゃない?笑

横原悠毅

俺に彼女なんか必要ない

横原悠毅

お前は黙れ

みんなが変な目で見てきた

俺は綺麗にはめられたようだ

先輩

はあ?

身体ごと壁にぶつけられて

横原悠毅

いって、

先輩

((なあ、それ俺に刺したら?

先輩

((あでも愛しの影山くんが悲しんじゃうか〜

先輩

((でも俺さえ殺せば幸せなんじゃなーい?笑

先輩

((まあ影山と一緒に居ても楽しくないだろうけどさ笑

横原悠毅

((は?

横原悠毅

((お前に影山くんの何がわかる

右からこいつの拳が迫っているのが分かった

それからは一瞬の出来事だった

俺は刺してやりたかったけど

あと少しのところで怖くて出来ないと思った

でも

影山拓也

横原ダメだ!!

そう左から声がすると思ったら

大きな音を立てて2人が倒れた

横原悠毅

影山くん、?

手元のカッターは無くて

影山くんの腹に刺さっていた

横原悠毅

影山くん!!!!

俺は心底絶望した

「愛しの影山くん」というところは抜粋して

今日のことを伝えた

横原悠毅の母

悠毅ごめん怒って!

そう言ってお母さんは俺を抱き寄せた

横原悠毅

いいから、

影山拓也の母

そうよね、悠毅くんがそんなことする訳ないもの

影山拓也の母

また拓也のことを思って正々堂々戦ってくれてたんだね

影山拓也

また、?

影山拓也の母

あっいやそれはよくて〜

影山拓也の母

拓也良い親友をもったね

横原悠毅

疑わないんですか、、

影山拓也の母

え、?

影山拓也の母

だって昔から悠毅くんはそうだから

横原悠毅の母

悠毅、昔から拓也くんのことだけには熱くてね、笑

横原悠毅

だけって、

影山拓也の母

笑笑、

影山拓也の母

拓也もよ、悠毅くんのことになるとうるさいんだから笑

影山拓也

母さん、

影山拓也

横原と2人で話したいから、

影山拓也の母

あー分かったよ

影山拓也の母

終わったら教えてね

俺らのお母さんは席を外し

2人きりになった

影山拓也

横原、

横原悠毅

意識戻ったばっかだしあんまり無理しないで、

影山拓也

してないよ笑

影山拓也

あのさ、

影山拓也

また俺を助けたって、

影山拓也

やっぱり俺が転校した後なんかあった?

横原悠毅

え、?

横原悠毅

いや、

影山拓也

俺が転校した後、

影山拓也

結局一回も会えなくて

影山拓也

忙しいで片付けられないっていうか、

横原悠毅

その時はほんと色々あって、

影山拓也

俺に言えないこと?

横原悠毅

えっと、

横原悠毅

あの時はほんとに忙しくて、笑

影山拓也

信じるよ?

影山くんは真剣な眼差しで見てくれた

影山拓也

どんなことでも

影山拓也

だから、言える時がきたら聞かせて?

自分の無能さを痛感する

横原悠毅

まあ、分かった、

影山拓也

あ!あとこの前高校で再会した時なんであんなに暗かったのかってこともね

横原悠毅

あーそれは数年後かな笑

影山拓也

えー、笑

影山くんの笑顔を見て少し安心した

影山拓也

無理すんなよ横原、

横原悠毅

うん

影山拓也

そういえば学校は?

横原悠毅

あ、逃げてきたんだった、

影山拓也

まじ?笑

影山拓也

いってきなよ、

横原悠毅

でも影山くんが、

影山拓也

俺は大丈夫だから笑

影山拓也

横原が大丈夫じゃないって

横原悠毅

まあ分かった、

影山拓也

また来てよ!

横原悠毅

うん、笑

良かった、影山くん元気そうで、、

でも影山くんを傷つけたことに変わりはない、

一生を賭けて償わなければならない、

やっぱりもう一回謝った方が、、

影山拓也の母

悠毅くん、?

影山拓也の母

お話終わったの?

横原悠毅

あ、はい

影山拓也の母

そう、ありがとね心配してくれて

横原悠毅

いえ、当然です、

横原悠毅

あの、

横原悠毅

なんでそんなすぐ信じてくれたんですか

人に信じられてこなかった俺を

すぐ信じてくださったのは信じられなかった

影山拓也の母

またそれ、?笑

横原悠毅

すみません

影山拓也の母

これ、あの子には言わないでって言われてるから、内緒よ?

影山拓也の母

小学校の時ね、悠毅くんと仲良くなってから

影山拓也の母

横原のこと信じないやつしかいないとしても俺はずっと横原の味方、なにがあっても守る。だって横原のこと大好きだし親友だから

影山拓也の母

ってなにかある度によく言ってた

大好き、?親友?

影山拓也の母

俺は何があっても横原を信じるってね

横原悠毅

影山くんが、、

影山拓也の母

息子があれだけ信頼している人を親である私が疑う訳にはいかない

影山拓也の母

息子を疑ってるのと同じだからね、笑

影山拓也の母

拓也をあそこまで言わすなんて

影山拓也の母

よっぽど素敵な男の子なんだね、笑

横原悠毅

いや俺は、

横原悠毅の母

あ!悠毅!ごめんお手洗い行ってて

横原悠毅の母

お話終わったの?

横原悠毅

うん俺学校に戻るから車出して

横原悠毅の母

あっそう、?

横原悠毅の母

分かった、

横原悠毅の母

今日は申し訳ございませんでした

影山拓也の母

だからいいって笑堅苦しいのは

影山拓也の母

悠毅くんの疑いも晴れたし、謝ることないよ

影山拓也の母

拓也が自分でつくったのも同然だから

影山拓也の母

あんまり追い込まないで、

影山拓也の母

拓也には私から言っておくから、

俺は影山くんのお母さんに礼をしてその場を離れた

君だから(かげよこ)

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