最初に この作品、及びシリーズは文豪ストレイドッグスの中原中也×太宰治メインの太宰右BL作品です 話により1部性的、暴力的な表現や非合法薬物を使用する描写がある可能性が御座います 苦手な方は此処で閲覧をお辞めになる事を推奨いたします オチはありません
大丈夫な方はお進み下さい
後ナチュラルに同棲してますご注意ください
太宰 治
中原 中也
中原 中也
太宰 治
中原 中也
中也は風呂場からタオルを持ち出し太宰の方へ近付き
中原 中也
テーブルにある片方の椅子を指さした。
太宰 治
適当な返事を返し言われた通り其の椅子に座る
すると中也は私の髪を乱雑に拭き始める
太宰 治
太宰 治
なんとなく悪態をつく
中原 中也
中原 中也
誰も乾かしてくれなんて頼んで無いのだけれど。
そう思ったが口にするのは辞めておいた。何時ものような会話でつまらない
暫く私も中也も無言だ。其の沈黙を破る言葉は無い
最も、この時間に会話は必要無いのだ。それは二人の間で理解し合っている事
これが付き合いたての恋人ともなれば、何か会話がしたくて仕方が無くなったりするのだろう。
まぁそんな感情と私達は無縁だが。
中原 中也
そんな事を考えている内に中也は私の髪を拭き終わる。
ドライヤーで乾かすのは自分でやれと言いたいのだろう。
私、何も頼んでないのになんなのその態度。
少しイラッと来たがそれを表には出さずにドライヤーで軽く乾かし始める。
正直髪を拭いたり乾かすのは私にとって面倒で退屈で無意味な時間でしか無い。
「放っておけば勝手に乾くのに何故焦って乾かす必要があると言うの?」
そう中也に1度聞いた事がある
そしたら、 「髪が痛むから、寝癖がつくから、床とかベッドが濡れるから…とかだろ」 と返って来た
其れを聞いても尚訳が分からなかった。床やベッドが濡れるから、という理由はまだ理解出来る。だが髪が痛むから、寝癖がつくから…という理由は私にとってあまりに理解し難いものだった
人は何故そこ迄して容姿に拘るのだろうか。本当に訳が分からない
中原 中也
突然ドライヤーを持つ腕が掴まれて少し驚く。火傷?
太宰 治
どうやら考えに浸りすぎて腕の動きを停止していた様だ、頭が熱い。 中也が居なければ本当に火傷する所だった
中原 中也
太宰 治
中原 中也
中原 中也
そう云った中也が私の手からドライヤーを奪って乾かし始めた
中原 中也
太宰 治
中原 中也
其れは中也の前だけだよ。
そんな事分かってる癖に、まるで気付いていないかのような言い方をしてくるから、此の男は狡い。
太宰 治
中原 中也
太宰 治
中原 中也
こうやって私の事つい甘やかしちゃう所は、少しだけ、少しだけ可愛いだなんて思ってしまうのが
何だかんだ私が怪我しような時助けてくれたり、心配してくれたりする所は格好良いかもだなんて思ってしまうのが
太宰 治
中原 中也
そんな彼を、嫌いでは無いなんて思ってしまう事があるのが
本当に、悔しくて堪らない。
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