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中原中也×太宰治のBL作品です ナチュラルに付き合ってます
太宰 治
中原 中也
中也のセーフハウス。 広々としたリビングに、可愛らしいリップ音が響く
彼は私がキスしたい時、名前を呼ぶだけで私の意図を読み、キスしてくれる。
其れはとても嬉しいし、彼の嫌いじゃない所の一つでもあるのだが。
太宰 治
中也がしてくれるのは何時も普通の、触れ合うだけの単純なキスだ。
最近、私は所謂ディープキスとやらをしてみたいと思っているのだが
呼んだら直ぐに察せられて触れ合うだけのキスをされて、終わる。
1度中也からのキスを拒んで話せば良いものの、彼にキスされると意識してしまうと、屈辱な事に期待で大人しくなってしまうのだ
其れにキスされた後は思考が纏まらずにぼーっとして、普通のキスだけで満足してしまう。
けれど次こそは、次こそは普通のキスで終わらせない。
太宰 治
中原 中也
中也が私の頬に向かって手を伸ばして来る。またキスして終わらせる心算なのだろう
だが今回はそうさせない。
太宰 治
中原 中也
制止の言葉をかけると素直に待ってくれる 照れ隠しと思われて問答無用でキスされなくて良かった。
中原 中也
太宰 治
太宰 治
中原 中也
太宰 治
中原 中也
中原 中也
太宰 治
一寸待ち給え。真逆此の男、ディープキスすら知らないような純粋チェリーなのか?
いや、其れは幾ら中也から童貞臭がプンプンするとはいえマフィア幹部ともあろう人間がこんな基本中の基本のような性知識を持っていない訳が…
中原 中也
中原 中也
太宰 治
本当に純情チェリー君なの?
太宰 治
太宰 治
中原 中也
拙い。思っていたよりもこれ恥ずかしい
中原 中也
太宰 治
中原 中也
変な所で素直なんだから。
中原 中也
太宰 治
中原 中也
太宰 治
中原 中也
再び中也の手が私の頬に向かって伸びて来る、 先程とは相反して素直にその手を受け入れた。
3秒も経たない内にキスをされる。 何時もの、触れ合うだけの単純なキスだ
其のキスを何度か繰り返して、やがて中也の舌が自身の歯をなぞるのを感じ、大人しく口を開ける。
すると自身の口内に中也の舌が入って来て、逃げるように動いていた私の舌を容易く捕まえてしまった。
太宰 治
中原 中也
互いの舌を絡ませ合う。 自分の口から漏れ出る抑えきれなかった喘ぎと、中也の荒く、熱を持った呼吸音。ぴちゃぴちゃという水音が脳まで響いて、思考が羞恥と気持ち良さで溶かされていく。
太宰 治
中原 中也
段々息が苦しくなる。身体はその苦しさを嫌がる筈なのに、何故かその苦しささえ快感と脳が認識してしまう。 まるで、危ない薬みたいに、もっともっとと求めて仕舞う。
苦しい、気持ちいい、すき、好き。
頭の中がそんな言葉でいっぱいになって、次第に、思考が来るってどうにかなりそう、という恐怖が芽生えて来る。
駄目、怖い。壊れてしまう、おかしくなる。
太宰 治
中原 中也
…やっぱり、離してくれた。 嬉しさと共に、切なさを感じる気がするのは何故だろうか。
太宰 治
中原 中也
太宰 治
中原 中也
太宰 治
中原 中也
食器棚からコップを取り出して水を入れて持って来てくれる。
矢張りこういう所は嫌いじゃない。 主人の命令を、ちゃんと聞いてくれる
中原 中也
太宰 治
渡された水を飲む。
太宰 治
中原 中也
太宰 治
太宰 治
中原 中也
太宰 治
中原 中也
心の奥底で、自分のお願いを無視して強引にキスして欲しいという思いが渦巻いている気がする。
こんな感情を知られたら何をされるか。想像しただけで、恐ろしい。
…と、同時に、欲しくなる
中原 中也
中原 中也
太宰 治
中原 中也
中原 中也
中原 中也
中原 中也
中原 中也
何それ、何それ何それ。莫迦、中也の莫迦。勘違いチビ。
あぁもう、嫌い。こういう所が嫌いなのだよ
其の儘私の言うことを素直に聞いていれば嫌いじゃなかったのに
なんでそうやって余計な事言うの。
太宰 治
中原 中也
太宰が酷くして欲しいと言い出す迄、 後__