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環境に汚染される

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21

歪と不安の増幅

2021年09月26日

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翌日 自室

...ねっむ

インドア派だった所為か 昨日の長時間外出が効いたのか 起床時刻は13時過ぎだった。

うわ...ヤバ...

携帯を見ると血洗島先輩からの 鬼メールが来ていた。

確認しよー...の前に飯食わねーと...

俺は寝ぼけた目を擦りながら リビングへと向かった。

リビング

あれ...?母さん...?

リビングに着くと本来、 仕事に行ってる筈の 母親がいた。

今日仕事は?

母親

何馬鹿なこと言ってるの?もう帰ってきたに決まってるじゃない

母親

そんなことより夕飯できたから持って行ってちょうだい

は...?夕飯...?

俺は不審に思い携帯の 時計を確認すると19時と 表示されていることに 気が付いた。

(クソッ‼︎また時間がバグってる‼︎)

(待てよ...だとすると俺は1日1食ということになるのか⁉︎絶対に腹減るわ‼︎)

そんなことを考えながらも 俺は渋々、夕飯を テーブルに並べた。

母親

はい、いただきます

い...いただきます...

今日の昼(夕)飯は 俺の大好物、生姜焼きだ。

美味い...

俺が生姜焼きの味を 噛み締めていると視界の隅の 写真立てに目が留まった。

それは俺の幼少期から 中学卒業までの写真が 飾られていた。

口に肉を頬張りながら 見ていると、ある写真に 釘付けになった。

ん?母さん、この子誰?

その写真には俺の隣に 女の子が写っていた。 しかし何故か俺はこの写真を 撮ったことが思い出せなかった。

母親

何言ってんの、まだ寝ぼけてるの?

すると母さんは 衝撃の一言を口にした。

母親

母親

この子は祟の“妹”じゃない

...は?“妹”?

一瞬、俺の思考は停止した。 しかし、再び頭を働かせた。

いやいやいや‼︎妹なんている訳ないだろ⁉︎

母親

はいはい、寝過ぎて記憶飛んでんのね

じゃなくて‼︎真面目に‼︎

俺は思わず机に両手を叩きつけ 椅子から立ち上がった。

母親

な、何よ...そんなムキになって...

あ...ご、ごめん...

俺は思わず怒鳴ってしまったが 椅子に座り直し心を 落ち着かせて母さんに聞いた。

母さん、妹の名前って...何だっけ?

母親

何って...◼️だけど...?

(クソッ‼︎やっぱりノイズ化するのか‼︎)

(でも口の動きを見る限り2〜3文字か?)

わ、分かった...ありがとう...

ごちそうさま、明日は早めに家出るね

母親

えっ、ちょっと‼︎

俺は飯を全て食べ、 そそくさと自室に戻った。

翌日 教室

連休明けの教室は いつもと違った。

騒がしいクラスメイトは

kらsssA

dddだっ36000?

54jj@aj

ひおきおてき52452€2‼︎

さめ@agjpgたな

js)mts4554や58:87‼︎

もう原型を留めないほど ノイズ化が進行していた。

ただ1人、 鬼怒川さんを除いて。

鬼怒川さんとは2回目に 攻撃された時から 距離を置いている。

暴走時の記憶が消されているのか あの日のことは覚えていない ような雰囲気を感じた。

次に襲われたら本当に どうなるのかは分からない。 そういった安全面に考慮し 俺は関わりを避けている。

はぁ...

こんな教室にいても 意味がないと思い、 俺は教室を後にした。

廊下

....

どいつもこいつもノイズ化をしてる...

本当にこの世界に何が起きてるんだ...

気になるか?

六道さん

校内では先生と呼べ

六道...先生、聞きたいことがあります

何だ?

この世界は何なんですか?

現実世界なんですか?それとも創られた世界なんですか?

俺もいずれノイズ化するんですか?ノイズ化の条件は何ですか?

教えてください...もう俺、頭ぶっ壊れそうなんすよ...

....

その答えはもう出てるんじゃないか?

えっ...?

今の私から答えられることは何もない

ただ一つ、アドバイスならしてやろう

答えは...真実は恐らく貴様が辿り着いたものが正しい

貴様はそれを信じろ

そして全て時間が解決してくれると思うな

これを解決できるのは貴様だけだ。それを忘れるな

もうあと1週間で全てが終わるって言われてもどうすればいいか...

不安は解消されるまでの期間が長ければ長いほど増幅する

これは私の予想だが...時間の歪みからして“その時”はすぐに来ると思うぞ

それって...

1週間も待たずとも、2〜3日で全てが終わる筈だ

見てみろ、外が不気味な色に包まれているだろう?

そんな...‼︎まだ対策もできてないのに...‼︎

できてるだろう?“情報”がな

そんなもの...

例え実力が伴わなくても、情報があれば相手を揺さぶることができる

鵠沼 祟、期待しているぞ

そして彼女は俺の肩に手を置き 俺の後ろへと歩いて行った。

環境に汚染される

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