若干キャラ崩壊注意
若干短い浅い不快
鍵をつけられた部屋で、今日もお前はベッドの上で何かに怯えている。
俺は片手に持っていた、どうせ碌に食べられないであろう食事を机に置いた。
しかしお前は此方が部屋に入ったことにすら気づいていないのか何の反応も示さない。
ただ泣きながら痛い、苦しいと、細く小さな悲鳴を上げている。
熱傷で自分の涙すら拭えなくなった手は、今や自傷にしか使わなくなってしまった。
目を見開き、皮がめくれるまで腕を掻きむしったり噛んだりを延々繰り返す。
俺は近づき宥めればいいのか出ていけばいいのか分からずその場で硬直した。
気管が絞められたように苦しく、心臓の鼓動がにわかに激しくなる。
お前は俺の姿など見たくもないだろう。
今更自分の罪を認識しても、俺は正当化しかできない。
後悔してもお前は治らないなら、心の底からお前を悪だと思えた方が楽だからだろう。
罪悪感が一歩早ければこうはならなかったのだろうか。
ただ胸骨があるだけの胸の中心が、ここが心だと主張するようにひどく痛む。
身体の何処かすら分からないのに、罪悪感が与える痛覚だけがあるのが不愉快だ。
身体中で鳴り響く鼓動は不協和音のようにさらに気分を悪くする。
今すぐ自分の胸を撃ち抜いてしまいたくなる。
アメリカ
いつの間にかお前の腕からは血が流れていた。
日帝
止めなければと少し近寄り手を伸ばすとやっと此方に気づいたようだ。
お前は弱々しく流血した腕で頭を防御しながら泣き叫んでいる。
アメリカ
許してやるだなんておこがましい。
罪悪感などと言って被害者のように泣くのは傍若無人極まりないだろう。
頬の裏側を噛むと錆びた鉛の味が口内に広がる。
日帝
日帝
お前に向けた言葉は独り言のように誰にも届かない。
狭い喉から捻り出したような悲痛な声は嫌になるほど脳を貫く。
今すぐにでも痛みを忘れたかのように、俺に掴み掛かって怒鳴ってほしい。
自分が罪悪感から逃れたいだけということは分かっている。
アメリカ
許してほしいなら全部許すから、全部忘れてくれとでもいいたげに口をついた。
全部忘れさせたらお前は戻るわけではない。
ただこれ以上俺のせいで苦しむお前を見たくなかった。
俺はフォークを手に取り、お前に向けた。
待てど暮らせどお前は眠ればうなされ起きれば怯える。
心はずっと海のような炎の中で燃やされ溶かされ苦しみに喘いでいるのだろう。
なら終わりにしてやった方がいいのではないか。
俺はお前を押し倒すと、首にフォークを突き立てた。
お前は無抵抗に、疲れきったような表情でそれを受け止めている。
既に死んでしまったような目で、何処を見ているかもわからない。
どこか冷静に、先程までが嘘のようだと感じた。
フォークでは何度も刺さなければいけないのは重々承知している。
それでも眼前のフォークを使うあたり衝動的な行動なのは自分でも理解できた。
自分がいかに自己中心的か思い知らされるが、やめようとは思えなかった。
犯した罪の数ほど、何度も繰り返しお前に突き刺していく。
お前の首からは噴出するように血が流れはじめる。
俺は傷をさらに深く刺し、引き裂くようにして壊していく。
脳内麻薬、或いは方法はどうであれ死を望んでいたのだろうか。
お前は諦めの表情で、虚しく笑っていた。
終
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
コメント
3件
最高ですわ!
もう色々と大好きです…🫶🏻🙃