テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
???
静かな空気に私でも 先生でもない別の声が響く
ギョッとして声のした方を振り向くと 柱の影から見覚えのある人物が現れた
et
震える唇でそこに立つ彼女の名前を 辿ると彼女の目に涙が浮かんだ
受付でお会計を済ませ 待合室のソファに座る
隣にすわるnaさんは 俯いたまま顔を上げなかった
正直、ものすごく気まずい
病気の話を聞かれたこともあるけど naさんにとっては私は邪魔者だから
na
et
naさんが静かに話し始めて 私は耳を傾ける
na
et
na
na
et
na
na
先生がきっかけで初めに 話した話を思い出す
na
na
et
na
na
顔を上げたnaさんの 白い頬は濡れていた
さっきの会話が聞こえていたと したらもう誤魔化せない
et
et
naさんの表情が固まったのがわかった
辛い出来事を穏やかに 話せてることに自分でも驚く
et
na
震える声で聞くnaさんに私は頷く
et
et
もって夏まで
逆に言えばもたない可能性もあるって事
na
na
詰められて私は首を横に振る
et
na
et
et
ヘラっと笑った私の頬に すらりとした指が添えられる
潤んだ瞳に近くで見つめられて 身動きが取れなくなってしまう
na
et
na
naさんとyanくんが幼馴染 だということ、すごく納得できる
2人とも、まっすぐで、強い人
et
na
笑った私の首、naさんが腕を回す
私を包む優しい温もりの中で 堪えきれなくなった涙が次々と溢れた
et
静かな病院のロビーで 私たちは声をあげて泣いた
病院を出たところで目を腫らしたnaさんが何かを思い出したように呟いた
視線を向けるとにやりと笑みを返される
na
et
目をまん丸にした私が面白かったのか ケタケタと笑うnaさん
na
na
et
ごくりと唾を飲んだ私のおでこを naさんが軽く小突いた
na
na
私の家とは逆方向に一歩踏み出し 明るい笑顔を弾けさせる
na
na
et
na
na
また会いましょう
そう言い残して、naさんは 振り返ることなく歩いて行った
コメント
7件
やっぱりnaさんだったかぁ〜 確かに転校っていう嘘をつかないで、 最後まではしゃいで楽しく終わりたいよね
まって……もう最終回に近づいてきてる??? だとしたら寂しすぎるんだけど!!🥹🫶 今回も最高でした!!💘✨
naさんだった!!naさんが無理ならetさんしかむりだよ!!!etさんがんば!!