涼ちゃんが引越して来てから数週間。 ぼくは高校の卒業式があったり、大学入学の準備をしたり、忙しく過ごしていた。
涼ちゃんとは、たまに家の近所で出くわした時に挨拶する程度で、 あれから特にこれと言った交流はなかった。
あと1週間で大学の入学式と言う、 ある日の夕飯時…
母
母さんの急な爆弾発言に箸を落としそうになる。
大森
大森
これからぼくが通う大学は、 家から少し離れた所にあるけど、別に実家から通えない距離ではない。
特に今まで親からも一人暮らしなどの話がなかったし、自分自身も実家から通う気満々だったのに、 一体どうして涼ちゃんと一緒に住むことなるのか…
母
母さんの話が無駄に長かったので要約すると、 友達と住む計画で2LDKのマンションを借りたんだけど、その計画が駄目になり一人で住む事に。 家賃に関しては何とかなるけど、一部屋余っている為、誰か一緒に住む人は居ないかと探していた所に、たまたまそのマンションから、通う大学が近いぼくに白羽の矢が立ったと言う事だった。
母
母
大森
慌てるぼくに、母さんはピシャリと“もう決定事項だから!”と言われ、これ以上何も言えなくなってしまった。
母
大森
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