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え、待ってクマって誰?ええ?
おお!?
お久しぶりです。すごく久々に希紀さんの作品を読ませていただきました相変わらずとても最高で読みやすかったです!大学生活や私生活とても大変だと思いますので無理せずお過ごしくださいね🥲 旧TwitterやTikTokでもコスプレでしたり希紀さんのところの猫さんだったり日々一つ一つ投稿が楽しみです。毎度同じことを言いますが、いままでも、これからも希紀さんが大好きです!ずっと応援してます!毎日お疲れ様です
体育祭も終わって数日…
息付く暇もなく、文化祭がやってこようとしていた
千華野 美琴
同室の美琴は、主役である白雪姫だから、毎日セリフの練習をしている
私はというと、装飾の花作り
量が多すぎて、なかなか終わりそうにない
淡々と同じ作業を繰り返しながら、最近たまに感じる妙な感情について考え込んでいた
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
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千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
そう言うと美琴は素直に手伝い始めた
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
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△△ ○○
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
体育祭の借り物競争で、私は「ゴリラ」というお題で白布に借り出された
その前のリレーで私が怪我したこともあってわざわざ姫抱きで
注目は浴びるし、恥ずかしいし最悪だった
お題がゴリラだったから最悪の事態にはならず、特に噂も広まらなかったから良かったものの
私はあれから変な感情に軽く悩まされている
それ以前も度々感じることはあったけど、今回特に
言葉で表すのも難しい
とにかく白布が原因で私は謎の感情に悩むはめになっている
ついこの前あった出来事であるから、珍しいことではないだろうけど、あの時の光景はなぜだか鮮明に覚えている
周りのキャーキャーと騒ぐ声や、司会者の声
熱を帯びた盛り上がった会場の中で
私はどこを見る訳でも無く
ただ。
ただ、白布だけを見つめていた
密着する体が異様に熱くて
自分が走っているわけでもないのにドキドキと鼓動が早まった
あれはなんだったんだろうか
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
文化祭当日
2年4組、「白雪姫」開演20分前
私は体育館の舞台袖で最後の機材チェックをしていた
△△ ○○
千華野 美琴
駆けてくる音と共に美琴の声がして、パッと振り返ると、彼女がふわりとスカートをなびかせて一回転したところだった
衣装係
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
衣装係
衣装係
△△ ○○
よーくみたら、衣装係の子の目の下には黒いクマが
△△ ○○
衣装係
衣装係
△△ ○○
衣装係
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
教室前まで戻ると、何やら自分のクラスには教室に収まりきらないほどの人だかりが出来ていた
△△ ○○
千華野 美琴
衣装係
白鳥沢学園の生徒
白鳥沢学園の生徒
白鳥沢学園の生徒
白鳥沢学園の生徒
白鳥沢学園の生徒
△△ ○○
クラスメイト
△△ ○○
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
クラスメイト
△△ ○○
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
正直、今白布に接触するのは気が引けたが、こうなっては仕方ない
人の群れをかき分けてかき分けて
人がさらに集中する窓際まで急いだ
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
そんなことを考えていたら、不意に後ろから押されてしまった
△△ ○○
人の足で床も見えずらく、つかまる机も物もない
人の波に乗せられてバランスが上手く保てない
△△ ○○
もういっその事、ここで大声を出してちらそうと思った瞬間
人の波に支えられていた体が急に浮遊感を感じる
人のいない空間があったようでそこにスポンッと投げ出された
△△ ○○
突然の事でびっくりして、手を出すことしか出来なかった
しかし、手が床に着く前に、腰に回ってきた誰かの手によってコケることはなかった
白布 賢二郎
助けてくれた本人は、当然不機嫌そうに眉の間にシワを作り、しかめっ面をしていた
△△ ○○
白布の姿を見た途端、急に言葉が詰まった
キラキラと着飾られた衣装
持ち前の綺麗な顔つき
何故か心拍数が上がり出して顔も熱くなる
△△ ○○
白布 賢二郎
「なんだよ」とでも言いたげに少し首を傾げて片眉をつり上げる彼
自分の変化に戸惑いを隠せず、私はそのまま固まってしまう
白布 賢二郎
上から彼の声が聞こえたけれど、目を合わせられない
そういえば、人だかりの原因の彼がここにいて、私の事なんて助けていたらそれこそ大騒ぎになるのでは無いか
でも、もうなんか…
色々めんどくさくなってしまった
別に勘違いされても
白布なら───
進路指導の先生
進路指導の先生
△△ ○○
白布 賢二郎
先生の怒鳴り声で我に返った私は、バッと仰け反るように白布から離れた
△△ ○○
白鳥沢学園の生徒
白鳥沢学園の生徒
白鳥沢学園の生徒
白鳥沢学園の生徒
白鳥沢学園の生徒
徐々にクラスから人が減って行き、残ったのは少しのクラスメイトと私たち二人だけだ
白布 賢二郎
△△ ○○
彼の顔を直視出来なくて、未だに余韻のように早い心拍を白布に聞かれてしまうのではないかと距離をとって俯く
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
自分が変なのはわかってた
でもだからこそ離れなければならないと思った
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
ほとんど一方的に美琴と別れると、トイレには行かずに人気のない水道まできた
意味もなく火照ってしまった顔を冷たい水をかけて冷やす
鏡には浮かない表情でチークを塗ったかのように頬を赤らめた私が映る
△△ ○○
流れ出る水を止めてポケットから取り出したハンカチを顔に押し当てる
そのまま壁にもたれてズルズルと座り込んでしまった
△△ ○○
△△ ○○
彼が、人気なこともかっこいいことも
ずっとはじめから
わかっていたのに
今日の私はどこかうわの空だった
劇は順調に進み、何とか第1回は成功という出来になっただろう
強いて言うなら、美琴が小人達と踊る時にスカートのスソを踏んでコケかけたことくらいだ
白布も機嫌が悪かったんだろうけど、さすが切り替えて挑んでいた
劇が終わってすぐ、美琴はおそらく告白目的の男子に呼び出され、嫌々空き教室へと行った
その間、私は暇だから校内を適当にブラついていた
どこの屋台に行く訳でも、なにか見るわけでもなく、本当にただひたすらボーッと歩いていた
考えるのは言うまでもなく"彼"のこと
今まで特別意識したことなんてないはずなのに
生きてきた人生の中でもこんな感情は初めてだ
どう言葉で表していいのかも、この気持ちがなんなのかも分からなくてすごくもどかしい
△△ ○○
△△ ○○
短くため息をついた時、ちょうど視界の先に女子に捕まっている白布が見えた
彼もこっちに気がついたようでバッチリ目が合う
何か言いたげに口を開きかけていたが、私は反射的に身をひるがえして元来た道を戻る
多分きっと、今頃腹を立ててしかめっ面をしているだろう
△△ ○○
そんなことを考えながら、無意識に屋台も人気もない離れの棟に来ていた
会場とは大違いで自分の足音がハッキリ聞こえるほど静まり返っていた
△△ ○○
階段の途中に腰掛けてまたため息
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
水中に沈められてるように苦しくて
本当に本当に嫌いじゃないのに
一緒にいるのが辛いとまで思えてきそうだ
△△ ○○
わからない
少し前から確かに思っていた感情だ
最初は頭の片隅にあって小さくて気にもとめなかった
徐々に疑問を抱き出したけど、いずれ分かるだろうって気にしていなかった
こんなに気にせずには居られないほど大きく膨れ上がってしまってもまだ分からないよ
この前の体育祭までは普通に接してたはずなのに
いや、逆にあの日から…なのかな
白布は私の何…?
私にとっての白布はなんなの
この気持ちの名前は
正答解は…何…?
しばらく答えの出ない問に苦悩していると、階段の上からバタバタと駆け下りてくる音がした
△△ ○○
階段に座り込んでいるのも邪魔だろうと思って立ち上がると、ちょうど降りてきた人と目が合った
△△ ○○
ものすごい形相で降りてきたのは、でかいクマだった
ズルッ
△△ ○○
びっくりした表紙に足を滑らせて後ろ向きに体が投げ出される
やばい!って思ったけどとっさにクマが手を伸ばしてくれて、反射的にそれを掴んだ
けど、クマも前傾姿勢でその場にとどまれなかったらしく、そのまま一緒に落下して───
ズテンッ
鈍い音と共に床に打ち付けられた
幸い、クマに体を包まれて、そこまで痛くは無いし、大した怪我もして無さそうだ
?
クマは、ガバッと起き上がって焦ったように話しかけてくる
△△ ○○
びっくりしてそんなこと考える余裕はなかったけど、普通に着ぐるみを着た誰かだ
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クマの中から気さくそうな声がする
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落ち着いた声色
優しげな雰囲気
名前も顔も分からない誰か
でも、今は誰かそばにいる方がちょっと安心かも
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△△ ○○
近くにクマの友達がいるかもと警戒して、私たちはできるだけ声のボリュームを下げて話す
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△△ ○○
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△△ ○○
文化祭だと仮装している人も多く、案外私たちに目を止める人も少なかった
3年生
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3年生
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△△ ○○
3年生
3年生
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小声だけどだいぶ張り切ってるようで、クマはさっそく狙いを定め始めた
私も仕方なくコルクの玉を詰めて、引き金を引く
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△△ ○○
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パコンッ
3年生
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クマが射的とかシュールだな、なんて思いながら私も簡単そうな的を選んで打ち始める
パコンッ
△△ ○○
ちゃんと狙いを定めたはずなのに、何故か的はずれな方向に飛んでいってしまった
3年生
更によく観察しながらもう1発打ち込むけど、的にかすりすらしなかった
その調子で打ち続けて、最終的に手に入れたのはラムネのお菓子1つキリだった
クマの方は何も取れず、その後2回ほどリベンジをしていた
射的の後は、カジノに行って大ハズレを引き
ヨーヨー救いでは、2つほど取れたものの、クマの爪により割れて
金運みくじとやらをやってみたら、私は吉、クマは凶
なんて、びっくりするほどの運の悪さ
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ちょうどお昼すぎになっていて、程よくお腹も空いてきたところだ
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中庭に出ると、ちょうど端っこのベンチが空いていてそこに腰を下ろす
少ないと言えど、文化祭に盛り上がる学生や一般参加も多く、それなりに賑わっていた
なにかの景品か、水鉄砲で遊ぶ男子高校だったり、飲み物で自撮りしてる女子高生だったり
この景色を見るのは2回目だけど、去年とは少し違う
思えば、私はこの1年前よりもすごく変わったと思う
見た目的な変化は大してないけど、物の感じ方とか興味とか
美琴との出会いも大きかっただろう
けど、1番こんな大変で、色んな噂に巻き込まれて、標的にされて
でも、とんでもなく楽しくて、安心できて充実した生活が送れてるのは
きっと白布に再会してからなのだろう
そんな彼と一緒にいるのが辛いだなんて…やっぱりおかしいよな
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△△ ○○
私は受け取って1口食べる
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クマも隣に腰かけて恐らく着ぐるみの中で食べ始めた
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すごく単純で簡単で
なんて当たり前のことだろうって思った
でも
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少しだけ、心が軽くなった気がした
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クマの中友
クマの中友
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中庭だからと油断したのか、クマが少し声を大きく出してしまった
それが悪運なことに偶然通りかかったであろうクマの中友に聞かれてしまったようだ
慌てて私達は走り出した
ある程度距離があった為、何とか体育館裏まで逃げてきた
△△ ○○
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呼吸を整えながら話しかけるとバッと口を大きいクマの手で塞がれた
クマの中友
クマの中友
クマの中友
クマの中友
クマの中友
クマの中友
クマの中友
クマの中友
近くで足音と声がして、まだ近くにいるのかと息を潜める
△△ ○○
クマの中友
△△ ○○
運悪くもグループの1人に見つかってしまい、大きな声で仲間を呼ばれる
クマの中友
△△ ○○
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クマの中友
クマの中友
△△ ○○
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クマの中友
△△ ○○
クマの中友
クマの中友
クマの中友
△△ ○○
クマの中友
クマの中友
クマの中友
クマの中友
状況が何一つ読めなくて思わず言葉も出ず絶句
△△ ○○
△△ ○○
でもそういえば、どこかで聞いたことあるような声だと思った
けど、普段のチャラさもなければ落ち着いた声色で優しくて
クマの中友
?
浅間 丞
クマの着ぐるみの頭を外した彼は確かに私の知る浅間 丞だった
眉毛を八の字に下げて、申し訳なさそうに笑った彼と目が合った
あまりにも衝撃的過ぎて私は目を見開いたまま言葉を失う
クマの中友
クマの中友
盛り上がる浅間の中友がゲラゲラと笑っている
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クマの中友
クマの中友
クマの中友
浅間 丞
△△ ○○
浅間 丞
浅間 丞
浅間 丞
クマの中友
クマの中友
浅間 丞
クマの中友
クマの中友
キレたかと思ったら、いつものチャラい感じに戻って淡々と会話に混ざり始めた
浅間 丞
浅間 丞
浅間 丞
クマの中友
浅間 丞
浅間 丞
浅間 丞
クマの中友
クマの中友
クマの中友
クマの中友
クマの中友
クマの中友
クマの中友
そんなことを言いながら、浅間の友達はガヤガヤと去っていった
浅間 丞
小さくため息をついた彼は、また申し訳なさそうに笑った
△△ ○○
浅間 丞
浅間 丞
浅間は静かに話し始めた
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし