テラーノベル
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1話の続きです
それではどうぞ!
数学の先生
数学教師が名簿を見ずに言った。
数学の先生
一瞬、教室の空気が変わる。
フィンが小声で言う。
フィン
ルベラ
ルベラが止める
ヴァイオは、 ほんの一拍遅れて立ち上がった。
椅子の脚が床を擦る音が、 やけに大きく響く。 黒板の前に立つと、チョークを受け取る。
その手つきは落ち着いているが、 視線は必要以上に前を見ない。
数学の先生
教師が言う
ヴァイオは頷き、書き始めた。
——さらさら。 文字が、異様に整っている。
行間、角度、 イコールの位置まで揃っている。 フィンが息をひそめて囁く。
フィン
ヴァイス
フィン
ヴァイス
ヴァイオは何も言わず、計算を進める。 途中式も、変形も、無駄がない。
黒板の左から右へ、 論理がまっすぐ伸びていく。
ヴァイオ
教師が何も言わない。 それが一番の評価だった。
最後の答えを書き終え、チョークを置く。
ヴァイオ
短い
数学の先生
教師がようやく言った。
数学の先生
教室のあちこちから、わずかなざわめき。
席に戻る途中、 ヴァイオはフィンの机の横を通る。
フィン
フィンが小声で言う。
フィン
ヴァイオ
フィン
ルベラはくすっと笑った
ルベラ
ヴァイオ
ルベラ
ヴァイオは少しだけ視線を逸らした。
前の席で、 ヴァイスが静かに親指を立てている。
それを見て、ヴァイオはほんの一瞬だけ、肩の力を抜いた。
数学の先生
教師が続ける
数学の先生
間があってから
数学の先生
教室が少しだけ、ざわついた
フィン
フィンが目を丸くする
フィン
数学の先生
フィン
フィンは立ち上がりながら、小声で言う。
フィン
ヴァイオ
ヴァイオが即答する
黒板の前に立ったフィンは、 まず振り返って言った。
フィン
生徒A
誰かが言う
フィン
フィンはチョークを持ち、 勢いよく式を書く。
途中までは、合っている。
むしろ発想はいい。
フィン
数式を一気に変形する。
フィン
教室が、静まる。 ヴァイオが、嫌な予感で目を細めた。
ルベラ
ヴァイオ
ヴァイス
フィン
数学の先生
教師が、黒板を見る。
フィン
数学の先生
数学の先生
フィン
数学の先生
フィン
フィンは黒板を見直す
フィン
その「あ」は、 理解・絶望・諦めが同時に混ざっていた。
生徒B
誰かが言う
数学の先生
教師が頷く
数学の先生
教室が、笑いをこらえ始める。 フィンは黒板の前で、 ゆっくり振り返った。
フィン
数学の先生
フィン
数学の先生
フィン
数学の先生
ヴァイオが、ぼそっと言う
ヴァイオ
フィン
ルベラがフォローに入る。
ルベラ
フィン
フィンは元気を取り戻す。
フィン
ヴァイオ
ヴァイオは小さくため息をついた。
席に戻る途中、 フィンはヴァイオの机に顔を近づける。
フィン
ヴァイオ
フィン
ヴァイオ
フィン
ヴァイオ
ヴァイスが前から言う
ヴァイス
フィン
ヴァイス
フィンは笑った
数学の授業は難しい
でもこのクラスでは、 失敗も含めて、なぜか記憶に残る。
自然と楽しく思える授業だと感じた