希翠/作者
希翠/作者
ソル
ソル
ソル
ソル
ソル
希翠/作者
希翠/作者
ソル
ちゅや
希翠/作者
ちゅや
ちゅや
僕も結構出るよ
ちゅや
希翠/作者
人の心が壊れると云うのはこんな些細なことで起きるのだと
自分の身を持って痛感した
ちゅや
今、此奴はなんて云った?
太宰ぃ
太宰ぃ
太宰ぃ
…何故、このタイミングで云うのだろうか
云ってしまうのだろうか
ちゅや
嗚呼…声は震えていないだろうか、 涙は出ていないだろうか
心臓の音が五月蝿い
太宰ぃ
五月蝿い
五月蝿い、
五月蝿い!
黙れっ、
黙れって、ッ
やめてくれ…ッ、その先は…!
太宰ぃ
太宰ぃ
…パリンッ
何かが壊れる音がした
太宰ぃ
…そうだよな。こんな俺にはふさわしくない
太宰ぃ
太宰ぃ
その言葉の先は知っている 言われなくてもわかっている
けど、ずっと気付きたくなかった
否、気づいていてもわかりたくなかった
太宰ぃ
太宰ぃ
知っていた
ずっと
ずっと、
俺は必要ない存在なんだって
太宰ぃ
太宰は帰ろうとする その背中に俺は一つの言葉を送った
ちゅや
と、
太宰が帰る時、いなくなってしまう時、 涙の落ちる音がした
それは、 俺のものだったのか はたまた、太宰のものだったのか
誰にも知る由はない
けれど、確かに、今日が自分というものを見失うきっかけだった
ちゅや
そこからは生きている心地がしなかった
ただ、任務をこなし、書類を片付け、部下への指示を出し、首領に報告するだけ
ただ、
それだけだった
部下から
部下
部下
部下
と聞かれる
姐さんから
紅葉/姐さん
紅葉/姐さん
紅葉/姐さん
と言われた
エリス嬢から
エリス嬢
エリス嬢
エリス嬢
と、
首領からも、芥川からも、立原からも、銀からも、 すれ違うたびに言われる
その時俺は決まって一つ返事で返す
ちゅや
偽物の笑顔を貼り付けて
本当は辛いよ 助けてほしいよ
けれど、こんな俺が弱音を吐くなんて図々しい
血反吐を吐いても 片足がなくなっても 失敗は許されない
ここはポートマフィア
そして俺はポートマフィアの狗なのだから
任務は最後まで遂行しなければならない
ちゅや
なんて
泣いて縋り付くなんて思い、もう懲り懲りだ
ずっと、ずっと、彼奴の隣に立つために
彼奴に、…
彼奴に…?
彼奴って誰だろう 俺に大切な人なんていないのに
いない
要らない
そんな感情は目障りだ
今はただ、任務を遂行するだけ
ただ、
それだけだ
スタスタスタ…
足は勝手に進む
自室に進む
その足の行方はベットへと
寝たいわけでもない 楽になりたいわけでもない
ただ、ただ一つだけ、願いがあるとすれば
このまま逝って仕舞えば良いのにと
思ってしまう
…
なんだろう。
前は止める側だった記憶が蘇る
体はその記憶を望んでいる 心はその記憶を捨ててしまいたい
本心はどちらなのだろうか
ちゅや
ふと、
天へ向かって手を伸ばしてみる
けれど、何か起きるわけでもない
想いは届かず朽ちてゆくばかり
ちゅや
ちゅや
ザシュッ
ベットに血が舞う それはとても綺麗というのには程遠い
血は紅いと云うのに、 今は目の奥を見透かしたようにどす黒く映る
ちゅや
リストカット 皮膚に歯を通すことで快感を得られる
極め付けには寝れなく、薬を始めた
首領…森から云われたのは一、二錠
しかし、実際飲んでいるのはその倍にも及ぶ20錠
生死の狭間を彷徨う生活を続けてきた
こんな生活を続けて死なない俺は一体なんなのだろうか
ちゅや
ちゅや
元から人間でもない
ただ、異能力…荒覇吐に人格をつけただけの制御装置
俺が強いんじゃない
俺が有能だからここにいるんじゃない
ただ、ちょうどよかったんだ
ちゅや
ちゅや
ちゅや
俺が死ねば、
異能ごと消え去れば
世界は平和に戻るのかもしれない
俺は、役に立てたのかもしれない
まぁ
そんな可能性ゼロに等しいが
…
世界は、何故、平等に創られていないのだろうか
…
平等に創る意味も無いけれど
そう、考えながら俺の意識はベットへと飲み込まれていった
希翠/作者
太宰ぃ
ちゅや
太宰ぃ
ソル
ソル
太宰ぃ
ちゅや
ソル
希翠/作者
希翠/作者
ソル
ソル
希翠/作者
ソル
希翠/作者
エリス嬢
希翠/作者
エリス嬢
希翠/作者
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エリス嬢
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ちゅや
太宰ぃ
太宰ぃ
紅葉/姐さん
太宰ぃ
紅葉/姐さん
ちゅや
希翠/作者
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ちゅや
希翠/作者
ちゅや
太宰ぃ
紅葉/姐さん
希翠/作者
ちゅや
希翠/作者
ソル
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エリス嬢
太宰ぃ
ちゅや
太宰ぃ
ちゅや
太宰ぃ
ちゅや
ソル
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希翠/作者
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紅葉/姐さん
紅葉/姐さん
紅葉/姐さん
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見てくれてありがとうございました!