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先輩から謎に言われた誘い
だがまぁ、そんなものに 乗る気は更々ない
明日9:00に〇〇とか
この人に時間を割く気は無い
三ツ谷 隆
堅の兄
一体何がだ
そもそも了承して俺に利益など
堅の兄
そう真顔で言ってきた
先程と違い笑ってない分 より恐怖が増す
三ツ谷 隆
堅の兄
俺がOKした瞬間彼は直ぐに笑顔になった
だがそこまでして 俺と何がしたいのだろうか
こんなぼっちと仲良くしたって 何も良い事は無いだろうに
そう疑問に思った俺は 彼に問おうとした
三ツ谷 隆
堅の兄
俺が話しかけようとした瞬間
彼は別れの挨拶を告げ ドアから出ていった
三ツ谷 隆
バタンと閉められたドアの前には届かなかった俺の腕が伸びている
心の中で悪態をつきながら 腕を下ろす
本当に何なんだあの人は
色々と理解ができない
と、いつの間にか
彼の突飛な行動に惑わされている 自分がいた
洋風のドアを開け中へはいる
チリン、とベルが鳴り 若い女の人の声に出迎えられた
「1名様ですか?」と聞かれ
三ツ谷 隆
とぎこち無く答える
店内に先輩の姿を見つけ駆け寄る
三ツ谷 隆
声をかけるとスマホを見ていた 先輩が振り向いた
堅の兄
当たり前だろ、 と頭の中で突っ込んだ
あんな事言われて、 来ない奴が馬鹿だ
来なかった日には
住所もぜーんぶ特定されて
乗り込まれて ボコボコにされるんだろうな
堅の兄
三ツ谷 隆
堅の兄
そう楽しそうに笑うと 先輩は先に歩いて行った
本当にこの人が 何を考えているのか分からない
三ツ谷 隆
何も言うなと言われたから 黙って着いてきたが
何故俺は不良(?)と 映画館に来てるんだ
先輩と映画館に
何故だ
理由が知りたい
三ツ谷 隆
堅の兄
と、横に座った先輩が 鋭い声で制止する
堅の兄
そう言ってまた前を向いてしまった
もう何を言っても 聞いてくれなそうだ
また黙って映画を観る事にした
映画を終えると 丁度お昼時になり
俺は先輩とカフェにやってきた
2人で座り店員さんに注文する
三ツ谷 隆
と、料理が来るのを待ちながら聞く
彼はスマホをいじっていたがパッとこちらを向いた
堅の兄
三ツ谷 隆
意外な反応に少し動揺する
まさか理由が無い訳
堅の兄
なんだその微妙な返答は
怪しいじゃないか
明確な理由はないという事だろうか
堅の兄
三ツ谷 隆
彼にも彼なりの事情が ありそうなので渋々承諾する
それにしてもここもまた 小洒落た所だ
初めての場所に周りを見渡す
彼はこういう所に 慣れているのだろうか
想像はつくが
今もずっと スマホをいじっている
暫くたって料理が来た
食べてる間も 一切喋ろうとしない
俺はあまり 気に入られていないのか
食べてるだけ、 というのも嫌だし
話してもみたいし
話しかけてみようか
三ツ谷 隆
堅の兄
食べながらなので目線だけを こちらに向けた
睨まれている様で身が竦む
彼はそんなつもりなど 無いのだろうが
取り敢えず何か話そうと思って 話題を探した
三ツ谷 隆
堅の兄
三ツ谷 隆
息が詰まった
何か…見透かされているようだった
何故分かったのだろうか
堅の兄
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
先輩の手が止まった
やはり話したくなかったのだろうか
気分を損ねてしまったか
堅の兄
そう、ビックリしたように言った
そうか
この人は多分恐れられているから
皆話したいとは思わないのか
堅の兄
そう言うと
先輩は面白い話を 次々と話してくれた
普段話さないだけで 実はとても面白い人だったのか
その話にたくさん笑わされて
人と話してこんなに楽しかったのは久し振りだ
そのまま時間が過ぎて
既に3時頃になっていた
堅の兄
三ツ谷 隆
先輩と話しているのが 楽しかったからか
時間が早くすぎたように感じた
堅の兄
そう言って先輩は立ち上がった
三ツ谷 隆
連れてこられたのは古本屋だった
沢山ある棚に無造作に 本が置かれている
どうやら結構昔からの様だ
堅の兄
そう先輩が言った
じゃあここには良く来ているのか
見かけによらず読書が好きなのかな
三ツ谷 隆
堅の兄
と歯切れの悪い返事をする
好きなのかそうでもないのか どっちなんだこれは
堅の兄
と少し悲しそうに言った
思い出して悲しくなる人?
元カノ……とかだろうか
堅の兄
弟
予想と大ハズレだ
女ですらないじゃないか
それに……弟がいたのか
堅の兄
可愛い奴という事は 結構下の弟なのだろうか
先輩は背が大きいから 弟も大きそうだ
堅の兄
堅の兄
そう少し微笑んだ
彼にとって弟とは凄くかけがえの無い存在なのかもしれない
思い出すだけで 微笑んでしまうのだから
いや弟ならそうなるか
堅の兄
堅の兄
そう左にある龍のタトゥーを指さす
初めて会った時、 といっても昨日だが
その時から印象深いものである
堅の兄
と嬉しそうに言う
あぁやっぱりこの人にとって
弟はとても愛しくて 可愛い子なんだろうな
と深く感じた
堅の兄
堅の兄
三ツ谷 隆
と微笑みながら頷く
堅の兄
ぼそっ、と先輩が呟いた
カッコイイから真似したかったとかそんなのだろうに
聞いているだけでほんわかする エピソードだ
だがふっと悲しそうな表情を見せた
堅の兄
そこまで言った所で ぐっと口を噤んだ
どうやら何か言おうとしていた様だ
何だろう 話せない過去があるのだろうか
まぁ人には話したくない 過去の1つや2つあるだろう
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
そう言うと先輩がキラキラとした 目でこちらを見た
堅の兄
そう言うとまた本の棚と 向かい合った
急に良い奴だなんて どうしたのだろうか
俺にだって嫌いな過去もあるし
言いたくないのなんて当然だろう
頭に?を浮かべながら 自分も本棚を見る
案外面白そうな物が多い
パッと目に入った物を手に取った
堅の兄
と本を指差しながら先輩が言う
堅の兄
三ツ谷 隆
そう言ってその本を 片手にレジへ向かった
三ツ谷 隆
堅の兄
先輩と古本屋を出ると 既に空は真っ暗だった
もうそろそろ帰らないと いけないかもしれない
堅の兄
と先輩が手でシッシッと 追い払う仕草をする
三ツ谷 隆
堅の兄
急に大声を出したからか
先輩が驚いた様な顔をする
この人絶対忘れてたな
三ツ谷 隆
堅の兄
なんて目を逸らして言う
嘘つけないタイプだこの人
誤魔化そうとしている先輩に 遠慮せず問いただす
三ツ谷 隆
そう聞くと少し先輩は顔を赤くした
何故顔を赤くする必要が あるのだろうか
やっぱり話しにくい事なのか
三ツ谷 隆
としゅんとした顔で言ってみる
そうすると
堅の兄
と言い苦虫を噛み潰したような 顔をした
堅の兄
そう渋々といったように言った
よしこの人の扱い方が分かってきた
このまま聞かせてもらおう
堅の兄
興味津々と言った様子で 三ツ谷が耳を傾ける
そんなに気になる内容だろうか
約束したのも覚えてやがったし
何でそんなに執着するんだよ
恥ずすぎて言える気がしねぇ
三ツ谷 隆
と苦笑いして言う
傷つけてしまっただろうか
俺が、隠しているから
堅の兄
三ツ谷 隆
堅の兄
と顔を真っ赤にさせて先輩が言った
予想の斜め上の答えだった
一目惚れされたなど
想像もしていなかった
あの" 龍宮寺 "が
俺に一目惚れ?
そんな事があるだろうか
今俺は夢を見ているのか
三ツ谷 隆
堅の兄
堅の兄
こうなるって
どうなったんだ
堅の兄
三ツ谷 隆
堅の兄
堅の兄
好かれて迷惑?
そんな訳あろうか
人に好かれるのは 誰だって嬉しいだろう
ましてや迷惑なんてある訳ない
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
堅の兄
三ツ谷 隆
と笑顔で微笑む
この人の事を 沢山知っている訳ではないが
少しずつ知って
少しずつ知ってもらおう
最終的に俺が彼とどのような関係になるかはわからない
でもできるだけ仲良くしていきたい
そう思った
そして数年後
大学生となった俺は
先輩と一緒にイルミネーションを 見に来ていた
三ツ谷 隆
堅の兄
イルミネーションの光に照らされている彼の顔が何とも綺麗だ
よく見てみるとこの人 中々のイケメンである
高身長なのでロングコートが よく似合っている
堅の兄
三ツ谷 隆
堅の兄
先輩が悲しそうな顔を して言った
急にどうしたのだろうか
まぁ薄々雰囲気は感じていたし
俺の答えは決まっている
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
そう少し頬を赤く染めながら言う
これは嘘じゃない本心だ
俺はもう心から
この人の事が大好きになっている
堅の兄
と、先輩が 少し恥ずかしそうに口を開く
堅の兄
と三ツ谷の手を取って
勇気を振り絞り声に出した
三ツ谷は黙って 俺の事を見つめている
今日告白しようと思って 色々考えてきた
実際それらは全てなしになったが
やっぱり嫌だろうか
こんなのと付き合うのは
この辺では名が知れてるし
俺のせいでコイツを 巻き込む事もあるかもしれない
三ツ谷 隆
と笑顔で答えた
さっきまでのマイナスな思考が全て吹っ飛んだ気がした
耐えられなくてぎゅっと 抱きしめる
あぁ、人の温もりって こんなに暖かいのか
知らなかった
俺を好きでいてくれる人が いるなんて
これからはコイツを 守る事が俺の目標だ、と感じた
俺を狙う数々の脅威から
コイツを守らないといけない
人と付き合うってのは そういう事だろう
俺の所為でコイツが…なんて事になったら示しがつかない
三ツ谷 隆
堅の兄
パッと急いで手を離す
思っていたよりキツく 抱き締めていたようだった
三ツ谷と付き合えた事が嬉しくて嬉しくて仕方なかった
堅の兄
何か言いたそうにしている先輩
三ツ谷 隆
と少しニヤニヤしながら言う
こうなればからかってやろう
三ツ谷 隆
と近づき、腹筋の方を指でなぞりながら言う
先輩がぐっと何かを耐えている様な表情をした
堅の兄
堅の兄
そう言って木の影に 俺を引っ張っていくと
両手で俺の顔を包み 顔を近づけ
俺達は深くキスをした
俺は初めてなのに
先輩はがっつく様にキスをしてきて息が続かなかった
気づくと先輩とのキスに夢中になってしまっている自分がいた
先輩の首の後ろに手を回す
周りの声もあるはずなのに
誰もいない場所で2人の吐息だけが聞こえる気がした
耳も口も 脳まで支配されているようで
この時間がずっと続いて欲しかった
そのまま俺達は ずっとずっとキスをして
2人でホテルへ向かった
ホテルへ着くと
先輩は直ぐにベッドへ 俺を押し倒した
三ツ谷 隆
堅の兄
堅の兄
そう言うと直ぐに俺の口を塞ぎ 激しくキスをし始めた
年上のくせに余裕が無いようだ
行為中は沢山煽ってやろう
数時間後
無事(?)初夜を終えた俺達は、向かい合ってベッドで寝転がっていた
三ツ谷 隆
煽ってやろうなんて思っていた俺の余裕は消え去り
あんあん鳴かされてしまった
堅の兄
堅の兄
とニヤニヤしながら言ってくる
何とも悪趣味な人だ
だが実際俺も処女だったのだから しょうがない
それに先輩のは、何と言うか
おっきくて太かった
挿れて直ぐ、 イってしまったぐらいだ
どうやら俺にはそちらの才能が あったらしい
でも、うん
行為の最中、俺はずっと
多幸感に包まれていた
幸せだった
好きな人愛してる人と体を繋げる事がこんなに嬉しいと思わなかった
三ツ谷 隆
堅の兄
先輩が優しい瞳で俺を見つめる
三ツ谷 隆
そう言うとビックリしたように 目を見張った
堅の兄
三ツ谷 隆
三ツ谷 隆
そう笑顔で言う三ツ谷
いや可愛すぎるだろうが
一目惚れしたのだから当たり前だが
うん取り敢えず可愛すぎる
何だこの生き物
三ツ谷 隆
と少し顔を傾けた
おいそれは狡いんじゃないのか
萌え死ぬぞ俺
堅の兄
と先輩が俺の頭を胸の方へ持っていった
身長差もあるので丁度いい
何回も行為をして疲れきった俺は先輩にトントンと背中を叩かれ
直ぐに眠りに落ちていった
三ツ谷 隆
目を覚ますとそこにはいつもは無いはずのものが
堅の兄
普段は見られないようなポヤポヤした先輩の姿があった
年上で更に高身長だがこれは…
中々に可愛い
まさか自分が男性に可愛いと言う感情を持つとは思わなかった
三ツ谷 隆
と微笑みながら言う
凄くいい目覚めだ
堅の兄
そう言い、 微笑んで俺の頬を触った
いちいちドキドキさせてくる人だ
何でこんなにも カッコイイんだろう
撫でてくれる先輩の手が 暖かくて頬を擦り付ける
三ツ谷 隆
堅の兄
堅の兄
と先輩が笑って 髪をくしゃくしゃしてきた
つられて自分も笑ってしまう
三ツ谷 隆
そうやって凄く幸せな時を過ごして
俺達は1度わかれた
それから俺達は
何度も出かけたし
体も繋げた
本当にずっとずっと
幸せな毎日があった
辛い事だって
先輩の声を聞けば
顔を見れば、思い出せば
全部忘れられたし 乗り越えられた
先輩の存在が俺にとって とても大きなものとなった
でもその代わりに
色々大変な事も増えた
例えば夜
最近は出掛けているから 1人で歩いていたりする時
よく襲われる事があった
襲われるといっても
あっちの意味ではないが
やはりあの" 龍宮寺 "と 付き合うとなると色々大変で
何故かそこら辺のヤンキーには噂が広まっているし
先輩と同じ大学の人達にも
「 " 龍宮寺 "には恋人がいる 」
と知れ渡っているらしい
そのお陰で
先輩を慕ってる人達に 殴られるわ
先輩の事が好きな女子共に 何かと文句つけられるわ
ほんっとうに面倒くさかった
でも先輩には迷惑をかけられないし話してはいなかった
この時間に出かけなければ いいと思うだろうが
この時間が近くのスーパーでは1番安い
一人暮らしの俺としては これを逃す訳にはいかないのだ
それに道も
基本違うところを通るように しているが
何処にも誰かしらがいるのである
あぁほらまたいる
ヤンキー
話しかけられても 黙りを決め込んでいる
変につっかかって 今以上にやられても大変だ
それに道には数人のヤンキーが 固まって座っている
また殴られんのかな
結構痛いし消毒とか すんのも大変だし
ヤンキー
コイツらも毎日同じ事を言って 飽きはしないのか
しかもそれ先輩をなめてるって事になるんじゃ?
少なくともこんな男に誑かされる様な人って事になるけど
いいのかなそれで
ヤンキー
横からグーの拳が飛んでくる
腕でバツを作りガードはしたが
塀の方へ飛ばされる
三ツ谷 隆
塀に体がぶつかりズルズルと 下へしゃがみ込む
腕がヒリヒリする
塀でぶつけた所が痛い
喧嘩など経験も全くないのにやり返すどころか
上手くガードもできない
そのまま囲まれて体を殴られる
その時聞き慣れた声がした
堅の兄
声がした方を向くと 俺の大好きな人がいて
救われた様な気分だった
ヤンキー
ヤンキー達が焦って言い訳する
すると今まで聞いた事ない程 ドスの効いた声で先輩が言った
堅の兄
その時の先輩の顔は 凄く怒りに満ちていた
怯えたヤンキー達は さっさと逃げていき
先輩が俺に駆け寄って来た
堅の兄
さっきの表情とはうって代わり 心配そうな表情をしている
はい、と返事をして起き上がる
先輩が早く止めてくれたお陰で 今回はまだマシだった
三ツ谷 隆
堅の兄
堅の兄
堅の兄
と俺を抱き締めて言う
ずっと意地張って来たのに
強がってきたのに
堅の兄
なんてそんな事言われたら
今まで封じていた 気持ちが溢れ出すではないか
もう子供じゃないのに
先輩の胸で俺は目を潤ませた
そしてその後は
どっかのヤンキーから殴られる事も
知らない女性に文句を付けられる事もなくなった
恐らく先輩が 色々言ってくれたのだろう
俺の生活は大分楽になった
精神的にも身体的にも
先輩と体を繋げる事にも抵抗はなくなった
幸せを取り戻したと思った
まだこの時は
ある日
いつもと同じように
いや、 いつもとは少し違う道だったか
街の夜景を見ながら歩いていた
もう大丈夫っていう 安心と油断があったから
後ろに近付いてきている それに気づけなかった
気付けば殴られて地面に倒れていた
最後に見たのは見覚えの無い靴達
この後どうなるかなんて
容易に想像できた
別に恨みなんか 買った覚えはないのに
急に後ろから殴られたとなれば
" 誘拐 "しかないだろう
ある日
一人暮らしをしている俺は
あまり広くない部屋で ゴロゴロしていた
まぁ1人なので
多少狭くても不自由はしないが
とその時ふと、 チャイムが鳴った
今は何も頼んでいないハズだ
一体何だろうと玄関ヘ向かう
堅の兄
もう夜も遅かったので 何かイライラする
もし宅急便でも こんな時間に来るものか?
俺に迷惑だとは思わないのか全く
思いっきり不機嫌なオーラを出してドアを開ける
ちょっとビビらせてやんねぇと
堅の兄
配達員(?)
と配達員が笑って言う
一体何がそんなに面白いのか
俺のイライラは更に募った
配達員(?)
そう言って1つの封筒を差し出した
俺に手紙とは一体誰だろうか
少し怪しいとも言えなくはないが
これは開けてみないとわからないだろう
配達員(?)
そう言って配達員は去っていった
本当に配達員なのか
どこの誰なのか
それは全くもってわからなかった
ソファーへと戻り座る
不思議に思いながら 手紙の封を開けた
中には1枚の紙が入っている
ここまでは普通だ
紙を開くと驚きの内容が書かれていた
堅の兄
紙には
お前の恋人は預かった 返して欲しくば〇〇まで来い
堅の兄
どうせ俺の噂を聞いた口だけの脅迫だと最初は思った
でもよく見ると封筒には1枚写真が入っていた
堅の兄
三ツ谷が拘束されているものだった
それを見た俺は直ぐに家を出 そこへ向かった
堅の兄
やっと〇〇へ辿り着いた
周りに人影は見えないが
角を曲がった先にいるのか
〇〇の中を走り回る
すると大勢の男共が角から飛び出してきた
ヤンキー
この群れのボスと言うべきか
ソイツは両腕を広げ自慢げに言った
何がそんなに面白いのか
人の恋人を攫って
何がそんなに
笑っているソイツを睨みつける
堅の兄
ソイツは口笛を鳴らすと
挑発するように手をクイクイと動かした
自分で来い、とでも言いたいのか
堅の兄
そう言い俺は走ってその群れに突っ込んで行った
堅の兄
何十人もいる男共を次々と倒していく
あまり手応えがない
量だけで質は悪いようだ
これなら直ぐに三ツ谷まで辿り着けるかもしれない
と急に頭に衝撃が走った
堅の兄
これには覚えがある
振り返るとそれはあった
やはりバットだ
こんなとこで倒れてしまってはいけないと
必死に踏ん張る
けれどやはり量は多く
頭を殴られた状態で全員を倒すのはしんどい
なのでボスらしき男の所へ一直線に走った
前を阻む男共を次々と投げ飛ばす
ソイツが近づくと
思い切りジャンプし
顔面目掛けて飛び蹴りをかました
ヤンキー
情けない声を上げ男が倒れた
周りに残った男共が慌てる
ボスが倒され計画の意味がなくなったのだろう
俺を恐れたのか
一斉に逃げ出した
逃げ惑う男達を置いて三ツ谷を探す
暫く走ると簡単に見つかった
堅の兄
冷静さを失い肩を掴んで叫ぶ
あんな奴が勇気ある事をするとは思えないが
眠っている、又は気絶している為心配になる
暫くすると三ツ谷が目を覚ました
三ツ谷 隆
まだ意識がハッキリしていないようで俺の顔を見つけると
首を傾げながら名前を呼んだ
無事だと分かって安心して
三ツ谷をキツく抱き締める
三ツ谷 隆
配達員の手紙を見た瞬間
その時から覚悟は決めていた
ここに来るまでに色々考えた
でも腕の中で俺を見つめるお前の事を想えば
これがやっぱり最善なんだ
堅の兄
抱き締めていた体を離し言う
本人はぽけっと首を傾げているが
今言って大丈夫だろうか
後で別れる際に言うべきだろうか
でもそれだと
もう俺はお前を手放せなくなる気がする
またお前を
危険な目に遭わせてしまう気がする
これから
いつか
こんな目にまた遭うかもしれない
そうなればもう俺は
なんであの時…って
ずっとずっと後悔する事になるだろう
ごめんな三ツ谷
でも
これはお前の為で
いやそんな綺麗事はよそう
勿論お前の為で
これからトラウマとかを持ったりしないように
夢に見て魘されることがないように
でもこれは
俺自身の為でもある
これからの人生
俺が後悔しない為だ
ごめんな三ツ谷
本当にごめん
俺はこれが1番最善な方法だと
お前にとって良いと
そう思ったんだ
だから
堅の兄
2人しか居ない
だだっ広い場所の中で
俺は最愛の人に
初恋の人に
別れを告げた
ちょちょちょ待ってくれ?
こんなに1000いくの早いと思いませんでした💦💦
大変だ4話目頑張って作ります!
てかてか
堅くん兄カッコよすぎ?!?!
え、カッコよくしすぎたかな?!
大人だけど少し少年感ある感じ?
我ながら最高だよクソがっ!!((
すみません荒ぶりました
やっと三ツ谷君の過去が明らかに…
なりましたが
堅兄無理好き
こりゃ三ツ谷君も惚れる訳だ
では!
次回は1500でもいいですか…?
ちょっと上を目指してみたい…
あ、それと!
自分先生パロくっそ好きなことに気づいてしまって…
誰のカプで書くか迷ってるんですけど
アンケートを実施します!
コメント欄に書いてください!
それを集計してそこから物語を作っていきますね~♪
後書き長くなってすみません!
では!