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俺は嫌われたい、殺されたい

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俺は嫌われたい、殺されたい

145 - 142話『赤い月夜に見た』

♥

36

2023年11月04日

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星川○○

な、なんで、、

星川○○

2人で戦えば

すっ

星川○○

緑壱は○○に手を伸ばし

頬に触れた

継国緑壱

泣くな

継国緑壱

大丈夫だ

俺は無自覚に涙を流していた

星川○○

、、、死なないでよ

継国緑壱

、、、、

すっ

○○の頬から手を離し

緑壱は黒死牟の方を向いた

星川○○

、、、

黒死牟(私は己の予期せぬ動揺に

黒死牟(困惑した

黒死牟(殺せねばならぬ

黒死牟(人であった頃の肉の片割れを

黒死牟(全盛期を過ぎ脆い肉体の老人を

黒死牟(奴が鬼狩りである限り

黒死牟(刃を向けてくる者は

黒死牟(一刀両断にせねばならぬ

黒死牟(しかしこの奇妙な感傷も

黒死牟(次の瞬間には

黒死牟(吹き飛ぶことになる

星川○○

緑壱、、、

黒死牟(両肩に岩を乗せられたが如く

黒死牟(威圧感で空気の重さが増した

黒死牟(構えには1分の隙もない

継国緑壱

参る

何故だろうこんな時でも

緑壱の刀が綺麗だと思ってしまう

緑壱の剣術が綺麗だと思ってしまう

ゴパ

黒死牟(何故いつもお前が

黒死牟(お前だけがいつもいつも

黒死牟(特別なのか

黒死牟(痣者であるというのに

黒死牟(生き永らえ

黒死牟(その老骨で振るう技は

黒死牟(全盛期と変わらぬ速さ

黒死牟(そして威力

黒死牟(鮮やかに記憶が蘇る

黒死牟(60年前の怨毒の日々

黒死牟(骨まで焼き尽くすような嫉妬心

黒死牟(お前だけがこの世の理の

黒死牟(外側にいる

黒死牟(神々の寵愛を一身に

黒死牟(受けて生きている

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