病院に着いた。
陽菜 (はるな)
光輝!目を覚まして!
私は光輝の手を握った。
陽菜 (はるな)
お願い…光輝!
心拍数が0になった。
先生
残念ながら…光輝さんは
陽菜 (はるな)
嘘っ!光輝!目を覚まして!
先生
陽菜さん…
陽菜 (はるな)
どうして…私のせいで!
先生
陽菜さん!
私は屋上へと向かった。
陽菜 (はるな)
私がいるから…
陽菜 (はるな)
私がいなくなれば!
飛び降りようとした時。
大稚 (だいき)
陽菜!
ギュッ
陽菜 (はるな)
だ、いき…?
大稚は後ろから私を抱きしめ下におろした。
大稚 (だいき)
ごめん!俺が悪かった…
陽菜 (はるな)
…え?
大稚 (だいき)
俺…脅されてたんだ。
大稚 (だいき)
あの男の人に。
陽菜 (はるな)
ど、どうして…?
大稚 (だいき)
あの人の両親は…
大稚 (だいき)
お前の両親に殺された。
陽菜 (はるな)
え…う、そ。
大稚 (だいき)
ほんとだ…
大稚 (だいき)
それで、お前は。あの人から殺されるはずだった。
陽菜 (はるな)
じゃあ…
大稚 (だいき)
あぁ。だから仕方なかった…
大稚 (だいき)
俺が殺し屋にならなかったら陽菜は殺される…
陽菜 (はるな)
そんな…
大稚 (だいき)
もうすぐ来ちまう!逃げろ!
大稚は私の背中を押した。







