椿
菊
黒
桜
ここ4人は、家族という設定にします
ドタドタドタ....
バン!!
桜
!?Σ( ˙꒳˙ ; )
黒
もっと静かに扉を開けられないのか菊
菊
貴方、兄に向かっていい口聞きますね。って、それどころじゃないんです。椿知りません?
桜
椿、?私は見てませんが、、、
黒
つい先刻、何処かに出かけて行ったぞ
菊
どんな格好してました?
黒
格好?いつもの軍服ではなく、着物、だったな。珍しく
菊
っ、、はぁぁぁ。あの子、、
桜
????
黒
何かあるのか?
菊
........はぁ。着いてきてください
桜
え、こんな夜中にですか、?
ちなみにただいまの時刻2:30分です
菊
私が椿にキレている理由を知りたければ来てください
黒
、、、何となく察しはつくが、行く
桜
私も行きます。椿、心配ですし、
菊
では行きましょう
少し離れの裏路地街
ガヤガヤ....(人のざわめき)
桜
わ、......。こんな時間なのに人が、
黒
......ここ、有名な宿屋が多い場所だな。なんせ治安が悪いだとか
菊
えぇ。.....念の為、顔は隠しておいてくださいね。国だとバレると面倒です
ちなみに今の日本の皆さんの格好はラフなジャージのようなものです
桜
しかし、こんなところに、本当に椿がいるんですか?
菊
まぁ、着いて来てください。
黒
..........(ここ、嫌な思い出しかないな)
菊
.........(懐かしくもありますが、ここはいつ来ても慣れませんね)
桜
.........?
菊
失礼しますよ。鬼月さん
鬼月
あら、菊くんじゃないの。黒くんも。まぁまぁ、久しぶりねぇ、
黒
.......(ぺこっ)
桜
.....あの、、兄様、この方は、?(菊の服の裾掴んで)
鬼月
あら、。この子が前に言っていた桜ちゃん?貴方達によく似てべっぴんさんだねぇ。この子もここで働かせてくれるのかい?
(菊と黒、同時に抜刀し鬼月の首に刀を当て)
黒
........次そのようなことを言ってみろ。貴様の首を落とすぞ。
菊
私たちを怒らせては行けないこと、分かっていますよね?
桜
(ビクッ)
鬼月
分かってるわよ。もぉ、。物騒なんだから。桜ちゃんが怯えてるわよ。......ここに来た理由は分かってる。椿ちゃんでしょ?
菊
話が早くて助かります。椿は何処に?(刀をしまって)
鬼月
園庭に居るわ。随分と溜め込んでたようね。
黒
.....最初から教えればいいものを。命知らずだな(刀をしまった)
桜
園庭、、、。ありがとうございます。教えていただいて。えっと.....
鬼月
あら。礼儀正しいいい子ね。私のことは鬼月とでも呼べばいいわ
桜
鬼月、さん。よろしくお願いします(ニコッ)
黒
桜。行くぞ
菊
鬼月さん。ありがとうございます
鬼月
いいえ。気をつけてね
椿
..........はぁ。ここにいると、少しは気が晴れますね
椿
.........戦争続きで、本当に、嫌になる
椿
お国のためになんて言ったって、。国のせいで戦争が起きるって言ったって、そんなの、貴方達が、国民が、争うからで、、
椿
........少し、歌いましょうか、
桜
··········あんなこと、思ってたなんて、。
黒
......
菊
......歌うみたいですね、
椿
•*¨*•.¸¸♬︎•*¨*•.¸¸♬︎•*¨*•.¸¸♬︎•*¨*•.¸¸♬︎
椿
ゆらゆら提灯灯る
椿
そら夜の蝶たちのお出ましだ
椿
色気振りまいて惑わす
椿
誰彼見境なく
黒
......この曲、
桜
(確か、兄様が)
菊
.........。
椿
花魁道中目に付いた
椿
私には目もくれぬ横顔が
椿
毎夜その顔を探す程
落とされてしまってはもう遅い
菊
........(椿は、確か、愛した人が戦争で、)
椿
ねぇそこの旦那ダンナ(唇に手を当てて)
椿以外
(ビクッ)
椿
私の一夜を買ってくれよ
椿
ねぇ
椿
そこの旦那
椿
ダンナ
一夜限りの夢を見せてあげる
桜
(椿、あんな誘うような表情、出来たんですね)
椿
さぁ
椿
今宵も寄ってみてらっしゃい
椿
奪いたい目はただ一つだけ
椿
焦がれさせて今だけは
椿
既に誰かのものだとしても(ぎゅっと手を握りしめ)
こんなに不幸な恋は無いね
黒
......(椿は、まだあいつの事を、諦めきれていないのか、?)
椿
好きでもない男に色鬻ぐ
菊、黒
っ!!
椿
好きでもない男に夜を貸す
椿
決して安くないこの夜を貴方にならさ
無償であげるのに
桜
(椿は、何を、思っているんでしょうか。誰を、思って、)
椿
心を他所に
椿
体は 私(ここ)に
椿
(夜)
夜を永い地獄に変えたのは
夜を永い地獄に変えたのは
貴方
椿以外
........
椿
•*¨*•.¸¸♬︎•*¨*•.¸¸♬︎•*¨*•.¸¸♬︎•*¨*•.¸¸♬︎
椿
ゆらゆら
椿
心揺れ熟れ
椿
迎えに来るなんて
夢見事
椿
呆気なく
椿
散った
塵のごとく
椿
添い遂げるは知らぬ
男のもと
菊、黒
っ、.......
椿
ねぇそこの旦那
椿
ダ
椿
ン
椿
ナ
椿
私の一夜を
買ってくれよ
椿
ねぇそこの旦那ダンナ
椿
最後まで告えなかった
椿
『好きよ』
言葉
言葉
桜
(言葉、?)
椿
寄ってらっしゃい見てらっしゃい
椿
世にも愚かな女の姿
椿
行きは好い酔い
帰りは無い
終わりのない夜に沈むだけ
椿
········こんなに不幸な恋は無いね、
椿
·········あの、皆さん。バレていないとでも思っているのです?バレてますよ
菊
.......盗み聞きしてすみませんでした。帰りましょうか。椿
椿
.......嫌、です。もう少し、ここに居たら駄目ですか?兄上達、
黒
駄目だ。ここは危ない。早く戻るぞ
椿
.........
桜
........椿、、。
椿
.....なんです、?桜
桜
.......その、歌で、貴方が思っていた人とは、誰、ですか、?
菊、黒
っ!!!
椿
...........ははっ、。あははっ!!!!それを聞きますか?桜
桜
っ、(殺気が、。地雷、でしたかね)
椿
はぁ、。まぁいいです。ここに連れてきたということは話したのかと思ったのですが。やはり、兄上達は話していないんですね。
黒
.......
椿
信じなくて良かったです。.....桜。こっちに来なさい
桜
え、兄様達は、?
椿
あの人たちはほっときなさい(ぐいっ)
桜
っ、いっ、、。分かりましたから。手の力を抜いてください椿。
菊、黒
...............。
桜
......あの、ここ、は、?
椿
.....私が元々仕事をしていた場所です。匂いや汚れ等、気になると思いますけど、聞かずに
桜
.....はい
椿
.........桜。身体売って、知っていますか、?
桜
身体売、ですか、?聞いたことはあります。自身の身体を売って、行為等を行うこと、でしたっけ、
椿
そうです、。私や兄上達は、ここで身体売をしていました
桜
、ぇ、?
椿
あら。これも聞いていなかったんですか?可哀想に、。桜に私みたいなことを味わって欲しくないということでしょうか。1人だけ仲間はずれなんて、嫌に決まっているのに
桜
...........どういうこと、ですか、?
椿
.........桜。この家で恋愛で禁止されていることは?
桜
え、?えっと、『国では無い一般市民と付き合ってはならない』。でしたっけ
椿
...........私は、それを破ってしまったんです
桜
え、?
椿
........あれは、私が身体売を始めたばかりのことでした
椿
私は、最初は身体売が怖くて、隠れたり、逃げたりしていたばかりだったんです
椿
けど、初めて、身体売をした時、相手になってくれた男性が、下手くそな私を何度も指名してくれて、何度も、何度も、優しく教えてくれたんです。ここを押すと好かれるからとか、。行為が終わったあとに必ず
椿
そんな男性のことを、私はいつの間にか好きになっていました
桜
......。
椿
けど、その人は私だけを見ることはなくて、私と男性は、あくまで商売人と客同士の関係なんだと、落胆しました
椿
でも、諦めきれなくて、1度だけ、告白してみようかと思って、告白しようとしていたんです
椿
.....しかし、その男性は、今回の戦争で、亡くなってしまいまた
桜
戦争、で、
椿
......叶わぬ恋、という訳です
椿
もう2度と、彼と会うことは出来ない。私は国だから死ぬことも出来ない
桜
.............。
椿
.......桜
桜
、?
椿
.....身体売は、絶対にしては行けませんよ。
椿
私達はあくまで国。人間は、いずれ朽ち行く定めですから。そのような相手に身体をあげるなど、勿体ないです
桜
.......
椿
.....分かりましたか?
桜
、はい、
椿
・・・・いい子です。兄上達の所に戻りましょうか
桜
......はい(いつか、)
椿が、幸せになれますように