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振り向かないままで
学パロ ※太乱※
あの時からだった─私がアナタに恋をしてしまったのは─ そう、出会いは何の変哲もない水曜日の朝のことだった。
私の家から高校はかなり遠い。だから私の通学は電車を使って登校する。 暫く待って漸く電車がきた。
その時、背後から急に制服の裾を引っ張られた。それと同時に、
?
振り返ってみた。
その瞬間、私の“何かが”今、ガラッと変わってしまったのだ。
そこに居たのは私よりも大分小柄で、目を猫みたく細めていて、シャボン玉みたいに、触れたら消えてしまいそうな躰。 そんな事を出会ったばっかりの人間に思うのは少し自分でも恐怖を覚えた。
?
太宰
正直、どんな反応をすればいいのか判らなかった。だから笑った。 嗚呼、これが“恋”というモノか─
発信機を受け取ってから気づいた。私と同じ学校の制服だった。
?
知りたい。もっと、アナタを─
太宰
アナタは立ち止まり私の方を見ず、
乱歩
綺麗な横顔だった。綺麗では表せないぐらい、とても其の横顔は─
電車が行ってしまった。かれこれ、アナタの事を考えてから1時間が過ぎようとしていた。今の私にはどうでもよかった。 アナタの事だけを頭に入れたかった。
そうだったんですね、アナタの名前は─
“乱歩さん”