ナチ
という事なんだ。イタリア王国

イタリア王国(仮)
なんだ、そういう事かドイツよ。

ナチ
なんだね?さっきから恋情に困っている人を見下すような言動は。

イタリア王国(仮)
なにさ。そんな事はないっ。

イタリア王国(仮)
ただ僕はそんな恋の迷路に迷う一人の男を救いたいだけなのさ!

イタリア王国(仮)
だがね、ドイツくん。そういう時は控えめに行っては駄目なのさ。男はガツンと狼のように喰らいつくのさ。

ナチ
はぁ、それ大丈夫か?多分引かれるぞ。そうしたら段々私たちの夫婦間の熱が冷めていきその末路は離こ…。あ、ああッ…!

イタリア王国(仮)
はぁ、。そんな事はないぞ。言ってくれたんだろう〜?日帝ちゃんは。それが私にとっての敬愛と喜び、とね!

ナチ
まぁ、。そうだが。

イタリア王国(仮)
まぁ、ドイツくんが恋愛音痴なのは分かる気がするねぇ。だって君は極度の合理主義国家だからねぇ!

ナチ
何が言いたいのだイタリア王国ッ!

イタリア王国(仮)
oh no!!辞めるんだ!ドイツくん!君が僕に対して本気になったら僕の存在すら赦してくれなくなってしまうだろう!!教える!教えるから!

ナチ
それでは早く教えろ。

イタリア王国(仮)
結論っ!今夜お前さんの妻を甘い甘〜い夜に誘ってみては如何か?

ナチ
ふざけているのか。

イタリア王国(仮)
ふざけてなどない!僕はそれで幾多もの女とイギリスの頬を赤く染めた事があるっ!

ナチ
え、イギリス?

イタリア王国(仮)
そうさ〜、!当たり前だろう、?

ナチ
それでは例を挙げろ。

イタリア王国(仮)
う〜んそうだねぇ。

ナチ
…は、?

イタリア王国(仮)
あぁ今宵の貴方は美しい。そこで提案する。今日は甘い甘い夜をこの私と過ごしてみないかい…?

その瞬間酷い悪寒と吐き気、共感性羞恥心が私の背中を走った。そのせいでイタリア王国の手を振り払った勢いが余り、後ろに倒れそうになってしまったでは無いか。
ナチ
うわ"ぁ"ァ!!うおぉ…。気持ち悪い…、気持ち悪いッ…!

イタリア王国(仮)
そ、そそ、そんなにかいッ…?!

イタリア王国(仮)
流石にそこまでされると傷つくじゃないかぁ…。

ナチ
お…お、おい、。さっきのイギリスの頬も赤く染め上げたという話は嘘だろう…?

イタリア王国(仮)
ギクゥッ!!

ナチ
やっぱりそうでは無いかぁッ!!もう駄目だ…。日帝との夫婦関係もお前との腐れ縁も断ち切るしか無いんだぁッ…!

ナチ
おしまいだ…おしまいだぁ…。

イタリア王国(仮)
あ、ぁぁ…!なな、何を言って…!ごめんよ…!

そんな時漆黒の長い髪を靡かせながら愉快な足取りで歩く女性が通りかかった。
その女性は一旦その足取りを止め、こちらに心配そうに向かってきた。
???
あゝ、そこの侃侃諤諤と呈す者や。一体なにがあったというのか。

ナチ
うあぁ…。おしまいだぁ…。

イタリア王国(仮)
あ〜。どうしたもんだ。さっきからこの人ずっとこの調子でさ?

イタリア王国(仮)
ん?!日帝君かい?!

ナチ
えぁ?!

日帝
あゝ、?イタリア王国とドイツさんでしたか。というか一体どうしてこんな事になっているのです?

日帝
周りから凄い視線で見られてる事を自覚した方が良いかと。

イタリア王国(仮)
あんたのせいだよ!!

日帝
え?私が…。何かしましたっけ?

ナチ
余計な事を言うなイタリア王国!!事を更に重大にしたのはお前だろう!?

イタリア王国(仮)
あ、。ごめんよ。そうだった。、

日帝
二人は先ず取り敢えず落ち着きなさいよ…。

イタリア王国(仮)
ふぅ、。うん、ごめん。

日帝
はぁー。煩い連中が居ると思えばお前たちでしたか。

ナチ
あ、ぁ。おしまい。おしまいだ…。ハハ…。イタリア王国、今日はヤケ酒だ。

イタリア王国(仮)
そんなヤケ酒など…。酒が不味くなるから辞めてくれ。不味いのはイギリス&ドイツ料理だけにしてくれ。

ナチ
こ、こ、コロスッ…!

ナチ
そしてイギリス料理の方が不味い!まだドイツ料理の方が美味しい!そうだろ?!日帝。

日帝
あー、そうですね。昔英吉利に留学した時に師匠が持たせてくれたヴルストを頬張ったときは私の舌に春がきましたもの。

日帝
今まであんなに不味いと思っていたのに…。

ナチ
何か言ったか?!大日本帝国!!

日帝
そんなそんな滅相も無いです。

イタリア王国(仮)
まぁ、そんな所でこんな事になってしまって…。

イタリア王国(仮)
今日の夜はいつもより暖かく接してあげてくれ。

日帝
いつもドイツさんの心も体も暖かくなる様には努力しているのですがねぇ。

イタリア王国(仮)
と言う事でよかったじゃないか。ドイツ君。

ナチ
あぁ…あぁ…

イタリア王国(仮)
ぼ、僕はこれで失礼するよ…!

日帝
待て!私に責任を丸投げするんじゃない!

日帝
あ〜あ、大丈夫でして…?ドイツさん。

ナチ
日帝…日帝、どうか今夜だけでもこの私から身を離さないでおくれ…。

日帝
えぇ承知しておりますとも。さぁ、参りましょう。

あぁ…。今日は迷惑を掛けてしまったな。日帝には今度褒美を与えなければ…。