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スマイルsaid

1週間後

スマイル

きんとき、そいつどこの部屋に入れたんだ?

朝ごはんを食べ、俺らは晃也に逢いに行く

きんとき

んーと、わかんない

きんとき

どこだっけ?なかむ

Nakamu

たしか49番だったと思うんだけど

きんとき

もうそんなに部屋使ってるのか......

Nakamu

処分しないとだね

きんとき

うん、いらなくなったものもあるし

スマイル

そうだな

こいつら、意外とサイコパスだった

人のことを"もの"と言うんだから

ギギギと音を立てて空いた扉の中は薄暗い

Nakamu

ここら辺で下ろして

きんとき

おけ

どさっと、音を立てて置かれた

中のやつをだすと、まだ気絶しているようだ

きんとき

起きろよ、おら

どこにあったかは知らないが、きんときがそいつの顔に水をかけた

晃也

ぐっ......ぁ

Nakamu

起きたね、じゃあ質問

晃也

は......?

なんかいつもより当たり強い気がする

それは、きりやんを傷つけられてなのか、何かあったのかは知らないが

Nakamu

まず、君たちはなんの目的でこの組織を立てた?

晃也

......、俺は当時いなかったから知らん

元ボスが言っていた通り、こいつは奪ったんだろう

Nakamu

次、その前は何をやっていた?

晃也

ッ....、会社員

Nakamu

やるきっかけとなったのは?

晃也

別に...、ただ金が欲しかっただけだ

金が欲しかった....?

そんな理由でやり始める理由もない

Nakamu

......、次、俺たちのことは"知ってる"?

晃也

知らない

きんとき

...........

きんとき

じゃあこれなら覚えてるかな

きんとき

"中村愛菜"

ピリッと空気が揺れる

晃也

ッ......!?

晃也

何故それを......!?

Nakamu

......w、こんなやつが"元父親"って考えると鳥肌経つんだけど

......あぁ、そう言うことか

Nakamu

俺は"中村水樹"、愛菜の子供

きんとき

俺は"中村時"......

スマイル

なるほど....、

スマイル

みんな呼び出すわ

長くなると思い、俺はみんなで聞いた方が良いと、判断した

Nakamu

ありがと、"スマイル"

スマイル

おう

スマイル

『こちらスマイル____』

なかむsaid

やっと......、やっと!!

こいつを見つけた

ずっと、探していた、憎いもの

何度恨んで、憎んだか

Nakamu

俺は中村水樹

きんとき

俺は"中村時"......

あぁ、今はきんときそうだったか

スマイル

なるほど......、

スマイル

みんな呼び出すわ

Nakamu

ありがと、スマイル

"スマイル"、親の前では初めてか

きっと、こいつは驚いているだろう

おれも、スマイルの気持ちが分かる

こんなやつに名前をつけられて、誰が呼んで欲しいか

だから、あの絶望も、希望も、何もかもなかった時から、俺は既に"なかむ"になっていた

確かきんときにつけて貰ったっけ

シャークん

どうした......?

シャークんが来たようだ

Broooock

大丈夫ッ?やんさん

きりやん

ん、へーき

ぶるーくはきりやんに肩を貸しながら来たようだ

きりやんはまだ傷が痛むのか、歩くときに顔を歪ませている

スマイル

全員、来たか

シャークん

おう、

スマイル

じゃあなかむ、よろしく

Nakamu

おけ、

Nakamu

まず、こいつは俺らの元父親

Broooock

ッ......

Nakamu

で、俺らの母親は中村愛菜っていう名前

Nakamu

この2人は、結婚すると決めていた

Nakamu

なぁ、そうだろ?

晃也

っ...........、あぁ

Nakamu

......、そんな中、中村愛菜が妊娠した

Nakamu

それが俺

Nakamu

でも、その妊娠を最後に晃也は姿を消した

晃也

そッ、それは......

きんとき

......

きんときが晃也を睨んだ

Nakamu

でも、愛菜は俺を産み、女手1つで育てた

中村水樹(Nakamu)

ねー!お母さん

中村愛菜

ッ......なに?

中村水樹(Nakamu)

今日ね!友達が

中村愛菜

うるさいッ!黙ってて......

中村水樹(Nakamu)

ぁ......はぃ

小学生になってから、愛菜の性格は一変した

中村水樹(Nakamu)

(お母さんまたタバコ吸ってる...)

柄も悪くなり、タバコやお酒に飲み込まれていった

中村水樹(Nakamu)

お、お母さッん

中村水樹(Nakamu)

だいじょうぶ...?

中村愛菜

あんたにはなんの苦労もわからないわよッ!

リモコンを投げられる

中村水樹(Nakamu)

いてッ、ぁ

中村愛菜

早く部屋に戻って!、もう目の前に現れないで

中村水樹(Nakamu)

ひっ、ごめんなさい......

それから、話すことがなくなった

俺が中学生になった頃

人生が狂ったのはこの時からだ

中村愛菜

...........

愛菜の目には何も移しておらず、ぼーっと、どこかを見ていた

中村愛菜

水樹..、

小学生から、ずっと言われていなかった名前

中村水樹(Nakamu)

......、何

しかし、俺は喜びも悲しみも感じなかった

中村愛菜

私を、この世から"消して"

中村水樹(Nakamu)

...........

中村水樹(Nakamu)

殺すってこと?

中村愛菜

えぇ、理解が早いわね

中村愛菜

もう、生きる意味がないの

中村愛菜

いままでは、水樹を育てないとっていう意味で生きてきたけど

中村愛菜

それを忘れて、小学生は放ったらかしにした

中村愛菜

もう、育てなくていいってわかったから

中村水樹(Nakamu)

ほんとにいいんだね

中村愛菜

うん

同じ瞳の色なのにも関わらず、愛菜の目には光がある

いままでなかった光

それは、決意した目のようだった

中村水樹(Nakamu)

わかった____

俺は近くの"包丁"をとり、勢いよく刺した

きんとき

えッ、なかむ......!!

横できんときが何か言っている

それでも、刺して、刺して、刺し続けた

中村水樹(Nakamu)

はっ、はッ、ぁ

きんとき

なかむ、どういう経緯でッ......!?

中村水樹(Nakamu)

きんときッ......

経緯を話すと、きんときは泣いていた。俺も、説明しているときに犯してしまった罪がとても重いことに気がついて、思わず涙がこぼれ落ちる

中村水樹(Nakamu)

ひっぐッ、ごめんなさいッ......

きんとき

なかむッ...大丈夫だよ

隣できんときが背中をさすってくれる

中村水樹(Nakamu)

でも、ッこれからどうすれば....!

きんとき

まずはここから出よう......

きんとき

荷物まとめて、最低限のものを

中村水樹(Nakamu)

わかった、ポロポロ

きんとき

出よッ!

中村水樹(Nakamu)

ぅん......

自分の"過去"を暴露した

2枚目のシオンの花びらが散った

1輪のシオンが咲いた

しかし、一瞬にして溶けてしまった

6人とシオンの花には償いを

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コメント

2

ユーザー

家族関係の問題だったんだ…なんか見てるこっちもつらい…最後の一瞬にして溶けていったってまだなにか隠しているんでしょうか…めっちゃ気になります!!

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