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一体何があったのだろう

これもあの薬の効果なのだろうか

だがそんな効果なんて 、あるはずがないと思いながら

私は急いで帰宅し 、自分の部屋へと駆け込んだ

部屋に入ると 、引き出しに入れた取扱説明書を手に取り 、改めて確認した

宮野 栄利香

…やっぱり効果時間とかは書いていないか……

そうしてため息をつくと 、もう1枚 、小さな紙がひらりと床に落ちた

拾って見てみると効果等が詳しく書かれた紙だった、説明書と重なっていたのだろうか?

宮野 栄利香

…えっと 、「一日6錠まで 、それ以上飲みすぎれば危険が伴う場合がございます。制限を崩しても、運営側は何も知りません」……

宮野 栄利香

…「すべては自己責任です」か……

まあ一日にそんなに飲みはしないだろうと思い 、他の文を読み

宮野 栄利香

…あ 、あった!

宮野 栄利香

「効果は12時間」…結構長いのね

他にも”何か”書いてあったみたいだが 、効果の時間が知れたからいいかと思い

取扱説明書を引き出しに戻した

宮野 栄利香

…そろそろ守琉が帰ってくる時間かな

宮野 栄利香

早く家事とか終わらせなくちゃ…

皿洗いがちょうど終わった後 、守琉が帰ってきた

宮野 守琉

…ただいま

宮野 栄利香

おかえり 、守琉

宮野 栄利香

部活 、今日は早かったんだね

宮野 守琉

…まあ 、うん

少しほっとした様な表情で守琉は言った

宮野 栄利香

…何 、変な顔して

宮野 守琉

よかった 、いつもの姉ちゃんに戻って

宮野 栄利香

…??

翌日 、私はいつも通り5時に起き 、朝ごはんと学校に行く準備をする

宮野 栄利香

…うわ 、そういえば忘れてた

宮野 栄利香

今日体育あるじゃん……しかもマラソン…

そう 、今日は年に1回 、体育でマラソンがある日だ

宮野 栄利香

…一気に学校に行きたくなくなったなー。

はぁと深いため息をつき 、考え込むと

宮野 栄利香

…あ 、そっか

宮野 栄利香

”精神超安定剤”を飲めば…

引き出しから薬を出し 、水を用意し

私は薬を飲んだ

ゴクリ

宮野 栄利香

あー 、テンション上がってきた

宮野 栄利香

今日の体育も楽勝かなぁ

薬を飲んだ私は 、リビングに行き 、朝ごはんを作った

その音に気づいたのか 、守琉が起きてきた

宮野 守琉

…あ 、姉ちゃんおはよ

宮野 栄利香

ん〜 、おはよう

宮野 守琉

次の日も

宮野 栄利香

今日はテストだからなぁ〜

そのまた次の日も

宮野 栄利香

う〜 、今日はなんか気分が悪い

私は毎日飲み続けた

だが飲んでいるうちに 、効果が薄れるのがだんだん早くなってしまい

ついには一日6錠以上を飲んでしまうようになった

そんなある日 、私は”いつも通り”精神超安定剤を飲み 、学校に登校していた

宮野 栄利香

あぁ〜 、人生って最高だなぁ〜

すると 、いかにも陽キャな他校の子達が笑いながら話していた

???

あっはは 、アンタまたそんな”カッコー”してんの??笑

???

”性別”どっちな訳ぇ??笑

???

???

唐子ぉ 、こんな奴と話してたらダメだよ

???

”意識” 、されちゃうよ?笑

???

やだぁ 、きっしょ笑

綺麗な顔をしている美少年?に

2人で悪口を言いながら付きまとっている

どうやら 、いじめっ子のようだ

宮野 栄利香

前までの自分を見ているみたいで気分が悪くなる

せっかくのいい気分を台無しにされた

そう思い 、私は 、いじめっ子に話しかけた

宮野 栄利香

…ねえ 、ちょっと貴方たち

???

?何よ

???

何 、コイツの友達かなんか?

???

えぇ〜やめた方がいいよ 、こんな奴と友達になんの

???

…あ 、そ れ と も

???

アンタもコイツと”一緒”だったりして…

宮野 栄利香

え?一緒〜?

意味がわからなかった

???

ガシッ

すると 、美少年?はいじめっ子の腕を掴み 、睨みつけた

???

ちょ 、ちょっと何よ…

???

…あんまり調子乗らない方がいいよ

???

僕 、君らと違って強いから

???

…っは 、はぁ…?

???

…ね 、ねぇ 、もう行こうよ

???

…そ 、そうね

手を振り払い 、いじめっ子は走り去っていった

宮野 栄利香

…っ

丁度 、薬の効果が切れてしまった

???

宮野 栄利香

さて 、どうしたものか……

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