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りうら
ほとけ
ほとけ
りうら
何言ってんだこいつ。 と思いつつもこんな馬鹿らしい会話をして数分が経過しようとしていた。
ホトケ・ステラフィア。 何故か全是の記憶とイメージが全く違う。ホトケ・ステラフィアは、男のくせに男に媚びを売る同性愛者で、俗に言うぶりっ子というものだった。
りうら
ほとけ
え。 何この人。まじでホトケ・ステラフィアの幼少期ってこんなThe10歳児という感じだったんだ……
そうしみじみ思いつつ、ホトケ・ステラフィアは、こちらに寄ってくる。何かする様子は無さそうだ。
そう思っていたら首輪が外れた。
りうら
は……? コイツ阿呆だ。正真正銘の馬鹿だと思った。奴隷の首の枷を外した。ということはフェニックスの末裔であるリウラは主人であるホトケ・ステラフィアを殺せるということに等しかった。
ほとけ
ほとけ
りうら
図星。なんという皮肉だ。
ほとけ
目の前にいるホトケ・ステラフィアは、俺の鼻に指をちょこんと乗っけた。
ほとけ
りうら
りうら
俺がそういうとホトケ・ステラフィアはブンブンと首をフル。
ほとけ
りうら
ホトケ・ステラフィアは、可笑しかった。前世見たことない表情をしコロコロと行き来する。泣きそうで来る愛しそうで、どうしようもないほど胸が締め付けられた。
これは道場なのだろうか何かはわからない。
りうら
俺がそう言うとホトケ・ステラフィアは、表情をゆがませた。
僕には前世がある。 オタクとして人生を謳歌していた。 大学生で親とも少し前に離れて一人暮らしを始めたころ。
精神が不安定で感情に鈍感で愛してるなんかわかんなかった。大切な人たちにもう会えなかった瞬間もう一人なんだと自覚する。
ほとけ
生きる意味なんかないもんな。 これから混沌の渦の中に飛び込めるほどのメンタルでさえ僕には残っていない。
せっかく転生できたのだから頑張ろうなんてすら思えない。 ショックは大きいんだよ。
ほとけ
僕は念じて小さな小型ナイフを生成した。
そのナイフをリウラ・フェルミの手まで持っていき無理やり握らせ胸元にまで運ぶ。
ほとけ