まふまふside
目が覚めた。
いつも通りに身支度をする。
今日は、最近僕らの城の城下町で 悪さをしている奴らを 仕留める仕事がある。
つまり、今日の仕事は 忍びとしてでは無く、 暗殺者としての仕事。
三人、殺さなくちゃいけない。
僕は、 短刀を二本、腰に提げる。
今日の仕事を早く終えて、 そらるさんに会いに行こう。
引き戸を開けて、 僕は部屋を後にした。
そらるside
そらる
下女
そらる
下女
下女
そらる
下女
そらる
そらる
俺は、また筆を握る。
いつも通りの日々。
それが当たり前で、 変えられないもので。
そう、信じてきたのに。
あの忍びが、 まふまふが現れてから。
俺の人生は、俺自身で 変えられるんじゃないかって、
ここから、 外の世界を眺めるだけの人生から、
抜け出せるんじゃないかって、
思ってしまったんだ。
でも……
俺が跡取りにならなかったら、 俺のために死んだ母親が、 あまりに不憫だ。
俺は、首から提げている 母親の形見に触れる。
それに、俺一人の我慢で、 沢山の人が幸せになるんだ。
それなのに。わかっているのに。
………会いたい。
まふまふに、会いたい。
もう、はっきりと分かってる。
これが、恋だって。
この身勝手な気持ちが、 何を捨ててもいいと、 思ってしまう、この気持ちが。
敵に対して抱いてしまった、 望みのない恋心なんだって。
気づいてしまったんだよ……
もう、戻れないんだよ……
そらる
下女
そらる
下女
下女
そらる
言っても、いいのかな。
俺の、この気持ち。
まふまふside
やばい、仕事時間かかっちゃった〜
只今、そらるさんの お城の屋根裏です。
ほふく前進で進んでいます。
あ〜あ、お昼ぐらいに会いに行って、 一緒に裏千家の抹茶を 飲みたかったのに〜!
あの二人の抹茶と お話は最高だもんなぁ〜
そらるさんのお城に 二人の知り合いもいるらしいし…
お、そらるさんのお部屋あった。
そらるさんいるかな〜…?
屋根裏の板をそっとずらす。
まふまふ
なんか、難しい顔をしている。
難しい顔をしていても、 やっぱり美人は美人だな〜
さあ、どうやってこの部屋に入るか…
そらるさんは、 僕が今日ここに来ることを知らない。
ということは?!
そらるさんを驚かす 貴重な機会じゃないか?!
さあ、どうしよう…
そらる
ん?何か言ってる。
独り言…?
僕は、耳を部屋に近づける。
そらる
へ?僕?
そらる
そらる
?!?!??!!!?!?
ええ??!??、な、ななな、え?!
思わず飛び退いた。
二度目の、失敗。
板が数枚外れる。
久しぶりの、浮遊感。
そらる
ドサァッ!!!
そらる
まふまふ
そらるさんを驚かせるには、 充分すぎる登場だった。
ノンカフェイン
ノンカフェイン
ノンカフェイン
ノンカフェイン
ノンカフェイン
ノンカフェイン
ノンカフェイン
コメント
7件
わぁぁぁぁああ! まふまふさんに聞かれちゃいましたね!これからどうなるのかドキドキする!!(///>∀<)
うっっっっっっわあああああ!? まってこっちがドキドキした... 最高の登場ですねまふまふさん!!
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ! ついにバレた!これは…楽しみすぎて…_(:3 」∠)_