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《遅くなりましたが自己紹介》
︎︎︎︎︎︎︎ ☑︎︎奈那(なな) ︎︎︎︎︎︎︎ ☑︎︎甘露寺蜜璃の継子 ︎︎︎︎︎︎︎ ☑︎︎14歳 ︎︎︎︎︎︎︎ ☑︎︎恋の呼吸の使い手
見た目はツイン団子のピンクの目って覚えててくれれば嬉しいです
ではいってらっしゃい
奈那
襖を開けて誰よりも喜んでくれるであろう彼女に声を掛ける。
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
奈那の顔を見た途端に大粒の涙が溢れる蜜璃。 蜜璃が喜んでくれたことが何より嬉しい私。
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
と私の小さな身体を抱きしめた。
奈那
奈那
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
私までキュンキュンしちゃうわ、と目を輝かせる蜜璃。
最終選別に合格した。 つまりそれは自分もこれから命を懸けて鬼と戦うことを意味する。
どうしても不安になる気持ちを察してか、 蜜璃は私に温かいお茶を出した。
甘露寺蜜璃
奈那はお茶を飲み干し はぁい、と返事をした後溜め込んだ疲れがどっと溢れ、気絶するかのように眠りに落ちた。
隊服と刀が届くまで二週間ほどあったが、蜜璃と過ごす二週間は私にとって楽しいものだった。
柱となり、多忙な蜜璃の非番の日に合わせて街へ出かけて男の人を見かけては騒ぐ私。
蜜璃の恋話を聞いたり、素敵な男性はたくさんいてもまだ恋に落ちるほどの衝撃はないな、と考えたりして過ごした。
突然屋敷の外から声を掛けられ、鉄穴森というひょっとこの面をつけた男が刀を持ってきた。
刀の説明を受け、蜜璃や鉄穴森に期待の眼差しを向けられながら刀を握る。
刀身は蜜璃と同じく鮮やかな桃色に変化した。 息を飲む声が聞こえる。
鉄穴森
甘露寺蜜璃
奈那
頬をほんのり赤く染めて喜ぶ甘露寺姉妹。鉄穴森は微笑ましそうに見ている。
鉄穴森
鉄穴森を見送り、美しい刀身を眺める。 隊服を試着する私。
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
奈那
変えてもらいちょうど帰った頃
鎹鴉が私の元に飛んできた。
鎹鴉
可愛らしい声だが雄のようだ。
奈那
実はサイズがぴちぴちだ。
鎹鴉
甘露寺蜜璃
奈那
甘露寺蜜璃
微笑む蜜璃に奈那は勿論です、 と返事をして元気よく向かうのであった。
北北西に。
鎹鴉
奈那
初任務は実に簡単だった。
あまり人を喰っていない鬼だったのだろう。
正面から飛びかかってきたものの先に首を斬ってすぐに終わる。
奈那
帰宅途中。大きめの独り言を呟きふと前を見た、その瞬間
奈那
奈那の身体に電撃が走った。実際に電流が流れたわけではない。 もちろん比喩であるが。
ある一点を見つめて動かない。 頭の先から爪先まで全てが痺れるような、頭が真っ白になる。
長い黒の先が水色に変化している髪に、髪が揺れる度に小柄な背中から見える"滅"の文字に、大きな隊服に。
呼吸が、止まった。
普段であればすぐに話し掛けに行く奈那だが今回は何故か、 声も出せない程に釘付けで……目が、離せない。
少年が視線に気づいたのか振り返った。 奈那はようやくそこでハッとして顔を逸らす。
しかし見てしまったのだ。彼の霞に覆われたような表情を。 何も映していない瞳を。
心臓は飛び出してしまうのではないかと思う程煩く、本来規則正しく鳴るはずの旋律は乱れている。
いつも例える"キュンキュンする"などでは言い表せない程の衝撃に息苦しさすら感じてきた奈那は師範でもあり姉である蜜璃に相談するべく急いで帰宅した。
奈那
甘露寺蜜璃
奈那
言えない。何故か先程の少年について聞くことができない。
本来であればすぐに出会った素敵な男性の話を始めるはずだ。 蜜璃も違和感に気付いた。
甘露寺蜜璃
奈那
甘露寺蜜璃
はい、と返事をして先程の少年について考えるため、 奈那は縁側に座った。
とは言っても少しばかりぼーっと考え込んだ後、 疲れからすぐに寝てしまった。
蜜璃Ver.
蜜璃は心配していた。それも当然だろう。大切な妹が初任務から様子がおかしいのだ。悪い血鬼術にでもかかってしまっただろうか。
話を聞いてもはぐらかされるばかりで、奈那はそわそわしたり無言で空を眺めたりすることが多くなった。
医者の役割を担う胡蝶しのぶや、彼女の師範である煉獄杏寿郎、 そして蜜璃の想い人である伊黒小芭内に相談しても 原因は分からなかった。
ある日、蜜璃は音柱である宇髄天元を屋敷に招き、 奈那に見せることにした。
理由は単純、天元は誰もが認める美しい男だからだ。
普段であれば目玉が零れ落ちそうな程に目を見開き大騒ぎするであろう奈那。
しかし意外なことに、縁側に座る彼女は天元ほどの男を見ても全く声を上げず、丁寧に挨拶をしたのみだった。
心配で顔が曇る蜜璃とは対照的に天元はニヤリと笑い、蜜璃に耳打ちをした。
するとみるみるうちに蜜璃の暗かった顔は明るさを取り戻し、更に紅く染まっていく。
甘露寺蜜璃
奈那
宇髄天元
甘露寺蜜璃
奈那
宇髄天元
宇髄天元
宇髄天元
宇髄天元
奈那
想い人の特徴と何故恋に落ちたのかを根掘り葉掘り聞き出す蜜璃。
宇髄天元、甘露寺蜜璃は顔を真っ赤に染めて話し始める奈那を見ながら、ある一人が脳裏に浮かぶ。
話が進むにつれて、それは確信へと変わっていく。
宇髄天元
甘露寺蜜璃
彼に相談しなくてよかった、と柱ふたりが小声で話していたが、興奮気味に話す奈那には全く聞こえていなかった。
宇髄天元
甘露寺蜜璃