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奈那Ver.

一通り話し終えた私は、熱くなった顔を冷ますように手を パタパタと扇いでいる。

天元と蜜璃は決意する。このふたりを応援しようと。

奈那の想い人──時透無一郎は若くして記憶を失くした少年であり、光の無い虚ろな目を柱は気の毒に思っていた。

無一郎にも大切な人が出来れば 少しは明るい表情が増えると考える。

甘露寺蜜璃

協力するわ!! 奈那ちゃんが無一郎君と結ばれるように一緒に頑張りましょう!

奈那

い、いいんですか…!! ありがとうございます! 天元様も、もちろん…?

宇髄天元

協力を前提とした期待の目で見るな!! ま、ド派手に協力してやるぜ!

奈那

わあああん、お二人共ありがとうございますーーーっ!!

奈那

彼の隣に立つために…まずは、彼との合同任務を狙うべきでしょうか…?

奈那

恥ずかしくないようにもっと強くならなければ…

宇髄天元

気合十分だな! だが、柱と一般隊士との合同任務はあまり期待しない方がいいな。

宇髄天元

仲良くなれる確率的にも地味だ。

宇髄天元

やはり逢引に誘うのがド派手だな!

うんうん、と興奮気味に頷く蜜璃。

目を見開く奈那。

奈那

ええっ!? 彼、柱だったのですか!?

宇髄天元

やべっ、

しまった、と天元は口元を抑える。しかしもう遅い。

ふたりは無一郎が柱だと知ると、階級の差や責任の重さなどで諦めてしまうのではないかと心配していた。

奈那

わぁ…凄い…! かっこいい…ますます好きになってしまいました…

それは杞憂だったが。

しかし柱となるとかなり忙しい。

一般隊士──ましてや、最近入隊したばかりの癸が柱と会うことはかなり難しい。

そんな私の不安を読み取った蜜璃がぱちん、 と手を叩いて提案する。

甘露寺蜜璃

今から無一郎君のお屋敷に行って、非番の日がいつか聞いてきましょう!

甘露寺蜜璃

今はお昼前だし、遠方の任務の話しはしていなかったわ!

甘露寺蜜璃

今ならお屋敷にいるはずよ

奈那

えええええっ!! 今、ですか!? 急すぎませんか…迷惑では…

宇髄天元

に言ってやがる! ンなこと言ってたら柱なんぞ一生会えねえぞ!!

宇髄天元

それに、鬼殺隊には明日が確実にあるわけじゃない

鬼殺隊に確実な明日の保証はない。

蜜璃と天元の言う通り、確実に会うなら今しかないのだ。

私はそう自分を納得させ、屋敷に向かうことを決意した。

"偶然"蜜璃の屋敷の前を通りかかった伊黒小芭内という柱も同行することになった。

小芭内も蜜璃から奈那の様子がおかしいことの相談に乗っていた。

蜜璃からの頼みでしぶしぶではあるが協力するようだ。

傍から見れば、癸の隊士一人を柱三人が囲んでいる異様で恐ろしい光景であった。

あまりの異常さにすれ違った隠は震え上がっていたが、この四人の中でそれに気付いたものは居なかった。

暫く歩き、霞柱の屋敷に着いた。

それと同時に奈那は動けなくなったが。

奈那は当然四人で話しかけに行くだろうと思っていた。

蜜璃の

甘露寺蜜璃

それじゃあ応援してるわね!

という言葉を聞くまでは。

奈那

む、無理です無理っ! どうして? 一緒に行きましょうよ皆さん…ああ霞柱様…かっこいい…

宇髄天元

いいから早く行け! このまま突っ立ってるつもりか? 日が暮れちまう

甘露寺蜜璃

頑張ってね!奈那ちゃん!

伊黒小芭内

何をしている? 時透に話しかけるくらい簡単だろう。

伊黒小芭内

お前はせっかくの甘露寺の鼓舞を無下にするつもりなのかね。

伊黒小芭内

甘露寺の妹とはいえ、俺たちはお前の恋のために仕方なく時間を割いているんだ

奈那

ちょっと待ってください…なんて…話しかけたら良いのでしょうか…

宇髄天元

挨拶して、自己紹介して、ド派手に非番の日を聞きゃあいいだろ!

奈那

それができたら苦労しないですよ

霞柱の屋敷の影でコソコソと話す癸の隊士一人と柱三人。 不審者でしかない。

???

ねえ

突然背後から声が降りかかる。

奈那

ひゃいっ!!

聞き覚えのない声。思わず大きな声を上げて尻もちを着く。

しまった、と私は口を抑え先程まで無一郎が居たはずの 庭に視線を戻す。

奈那

し、師範! 彼がいません!

横を見ると蜜璃は笑顔でこちらを見ている。

天元と小芭内は既にこの場には居なかった。

逃げられた…? と思いきや、木の影からこちらを覗いている。

奈那は白目を剥きそうになった。

時透無一郎

誰の話か知らないけど…君、僕の屋敷の前で何してるの?

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