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ピピピピ…ッ
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
目覚ましの音と共に、顔に太陽の日差しが舞い込んで来る。寝るのが遅かったからか、目の縁が痒く開けられない。しかし、ずっと目覚ましを掛けっ放しだと怒られるかもと思い、スマホを取り上げボタンを押した。
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
そう呟き、ドアを開け和室へと向かった。
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
料理を作っている弧美夜を背に、僕は冷たい廊下を足音をたてながら歩いて行く。廊下はとてもじゃ無いが冷たい…スリッパが欲しい位だ。
部屋に入りベッドを確認すると、先生が涎を垂らしながら熟睡していた。少し起こすのは難儀だな…そう思ったが、彼女が言っているのだ。仕方あるまい。そう思いゆさゆさと体を縦横に揺らす。
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
九条 興絃(くじょう こうげん)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
九条 興絃(くじょう こうげん)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
九条 興絃(くじょう こうげん)
そう言い駄々を捏ねる先生の布団を無理矢理剥いでやり、背中に抱えおんぶ状態で和室に向かう。これは彼女に言われてやっている。普通の僕なら出来る筈も無い…
九条 興絃(くじょう こうげん)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
お玉でカツンと先生の頭を叩くと、ズルズルとスライムの如く僕の背中から降り、椅子に座り始めた。まだ目は完全には開いては否い。
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
九条 興絃(くじょう こうげん)
もぐもぐと口の中に入れる。玉子焼きの味付けは醤油と味の素。結構これだけでも十分に美味しい。僕達は会話を挟みながら食事を食べ終わると、食器を洗いもう一度席に座った。
九条 興絃(くじょう こうげん)
九条 興絃(くじょう こうげん)
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
そう言うと2人とも僕に向けて笑う。その顔がどうも心配している様子だった。多分、2人が僕が虐められていると分かったら虐めっ子を殺しに掛かるだろう…そんな感じがする。
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
九条 興絃(くじょう こうげん)
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
2人とも安堵の表情が垣間見えた。どうやら学校は結構遠いらしく、この時間に起きて準備しないと電車に間に合わないらしい……。僕は先生に見送られながら家を出た。彼女とは真反対の学校らしい…
改札口を通り、言われた電車へと乗り込む。黒鞄は指定の物らしく少し前の学校の物とは異なっていた。席は満員と言う程では無いが、人が結構居た。空いている席に座ると、隣から声を掛けられた。
妖俵 未散(ようだわら みちる)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
妖俵 未散(ようだわら みちる)
電車の音が響き渡り、内部が揺れる。
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
妖俵 未散(ようだわら みちる)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
妖俵 未散(ようだわら みちる)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
2人で長い電車の時間を会話で潰す。結構相性が良い様で、会話がスムーズに進む。あったばかりなのに笑い合った。とてもじゃ無いが同じクラスでないと嫌だと感じる程にだ。
妖俵 未散(ようだわら みちる)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
プシューーーッ…
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
電車のドアが開く。僕達の目的地に着いた様子だった。2人で駅を降り改札口を通り抜け、学校へと向かった。
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
妖俵 未散(ようだわら みちる)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
妖俵 未散(ようだわら みちる)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
先生に連れられ、教室に付くと黒板に自分の名前を書き入れる。どうやら教室は転校生、僕の話でいっぱいだった。辺りを見渡すと、奥の席にあの子が…!僕は心臓の鼓動が高鳴る音が聞こえた。
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
妖俵 未散(ようだわら みちる)
僕達は…同じクラスだった。
神座絵 美結(かんざえ みゆ)
日上の学校とは遠く離れたとある人里離れた廃工場に、コツコツと高そうな革靴の音を立てながら、怪しげな話を進める。耳には高そうな金で出来たイヤリングを付けている。
神座絵 美結(かんざえ みゆ)
黄宝鈴(ぱおりん)
神座絵 美結(かんざえ みゆ)
ゼルヴェー
枸榾 霧荏(ひいらぎ きりえ)
神座絵 美結(かんざえ みゆ)
ミキ
神座絵 美結(かんざえ みゆ)
枸榾 霧荏(ひいらぎ きりえ)
神座絵 美結(かんざえ みゆ)
枸榾 霧荏(ひいらぎ きりえ)
神座絵 美結(かんざえ みゆ)
枸榾 霧荏(ひいらぎ きりえ)
そう言うと、ミキの方に指を指す。その場の空気が一瞬にして凍り付く。ミキはにやりと笑う。その反応からして、黒が確定した。1番最初に行動に移したのは…ゼルヴェーだった。
ゼルヴェー
ミキ
ゼルヴェーが徐ろに懐から取り出したカッターナイフを、笑いながら乱暴に振り回す。それを見てミキは溜息を付きそう言った。
ミキ
神座絵 美結(かんざえ みゆ)
ゼルヴェー
ドス゛ッ…、!!
ゼルヴェー
一瞬にしてゼルヴェーの懐に入り込み、腹に中指を少し立てた拳を突き出す。術を披露出来ないまま、ゼルヴェーは倒れ込む。それと同時に黄宝鈴も詠唱を唱える。
ミキ
黄宝鈴(ぱおりん)
ミキ
枸榾 霧荏(ひいらぎ きりえ)
詠唱を唱えている間に、首周りに高速で移動し、顎に拳を掠り入れる。良い所に当たった様子で、黄宝鈴はその場に倒れ込む。戦闘経験は豊富な様子だ。
ミキ
ミキ
ゼルヴェーから盗んだシールが大量に付けられたカッターナイフを持ち、霧荏に近づく。それを見ても尚、霧荏は顔色変えずに佇んでいる。何か…強者の隙と言う物が見て取れる。その様子にミキは腹が立った。
枸榾 霧荏(ひいらぎ きりえ)
枸榾 霧荏(ひいらぎ きりえ)
ミキ
彼女が腐胃(ふえ)と唱えると、地面に巨大な狼の口が現れミキを噛み砕く。叫び声と骨と肉の裂ける音が、廃工場内に響き渡る。とても聞いていて心地好い音では無さそうだ。
ミキ
枸榾 霧荏(ひいらぎ きりえ)
そう言うと、狼の口は叫ぶ彼女の抵抗を無視し、丸ごと飲み込むと消えて行った。
神座絵 美結(かんざえ みゆ)
枸榾 霧荏(ひいらぎ きりえ)
枸榾 霧荏(ひいらぎ きりえ)
神座絵 美結(かんざえ みゆ)
枸榾 霧荏(ひいらぎ きりえ)
ゼルヴェー
不穏な雰囲気を見事、ゼルヴェーはぶち壊した。そう言うと、黄宝鈴も重い体を起こし立ち上がる。ゼルヴェーはあの会話を聞いては居たが、意味が分からない。黄宝鈴も同じだった。
黄宝鈴(ぱおりん)
枸榾 霧荏(ひいらぎ きりえ)
神座絵 美結(かんざえ みゆ)
神座絵 美結(かんざえ みゆ)
枸榾 霧荏(ひいらぎ きりえ)
ゼルヴェー
黄宝鈴(ぱおりん)
枸榾 霧荏(ひいらぎ きりえ)
続く 作.嘔吐下痢
九条 興絃 好きな食べ物:御節料理の黒豆と煎餅 嫌いな食べ物:白菜鍋の豆腐と肉団子 性格:気楽で何時も笑っている。面倒臭い性格で、代々受け継がれている九条家で問題児扱いされ、当主には成れなかった。が、実力は確かで、現当主以上の実力の持ち主。 実力”は“あったので、昔から大層甘やかされて育った上、この様な面倒臭い性格へと成り下がった。
妖俵 未散 好きな食べ物:鯖の銀紙焼き 嫌いな食べ物:鮭の塩むすび 性格:委員長や生徒会にも立候補する真面目な性格だが、親が殺人を犯し、他の人からは少し距離を置かれているのが虚しいと感じている。しかし、転校してきた日上と仲が良くなり、最近はその悩みはどうでも良くなった。 昔、鮭の塩むすびを食べて大きな骨が喉に刺さり、全治4週間の怪我を負ったことがある。その後は鮭が一切喉を通らなくなった。めちょんこ痛かったらしい…