母親は花が大好きな人だった
広い庭にはいつも四季折々の
美しい花が咲き
そこで微笑む母はキレイだった
父はそんな母の為に
あちこち出かけては新しい花を
見つけて来てはプレゼントした
そして花以外の者を見つけてしまった
しだいに家に帰らなくなり、
美しい母は壊れていく
父親と俺を間違えるようになり
俺と言う存在を忘れ去るには
さほど時間はかからなかった
時に罵り
時に甘え
時に泣きわめき
美しい母の姿はもうそこには無かった
そして父が別れを告に戻った時
母は俺の前で自ら命を絶った
そして知らない女が
新しい母だと言い家に来た
最初こそ優しかった義母も
しだいに壊れていく
母の面影が残る家に
庭に
そして俺に
母の影を見てはヒステリックになる
喚き散らし
浴びせられる罵詈雑言
狂っていく義母を残し父は逃げた
俺の目が
鼻が
唇が
もうこの世に居ない
母からの呪いのギフトだと
言い義母は
俺に醜い獣の仮面を被せた
俺はしだいに自分自身を
呪い
醜い怪物になった
義母は本物の怪物になった
俺を恐れ
俺の前で自害した
俺以外誰もいなくなった城に
母の好きだった花が咲く
誰からも忘れられ、
時が止まった城
花だけに時があり
俺は呪われたまま
静かな城
変わらず咲き誇る花
だけどその日
たった一つ何時もと違う事が起きた
🐣
🐣
🐣
🐣
そう言って悲しそうに
話す1人の男が現れた
自分を殺せと言う男は
華奢で色白で
殺さなくても勝手に死にそうなほど
病弱に見えた
その日を境に
病弱そうな男は毎日城に現れる様になった
城に来る度に自分を殺せと言い
花を盗む
不思議と興味が沸いた
後を付けその男の素性を
調べた
名前は「ジミン」
病に侵されながらも
自分を思う母の為に
花を盗んでた事を知る
🐻
ジミンの事を思うと胸が苦しくなる
優しく花を摘む姿は
何処と無く
美しかった母を思い出させる
そしてふと思う
ジミンの為に出来ることは無いかと
それからは昼も夜も無かった
父が母を喜ばすために使ってた
温室で花の品種改良を試みる
もちろん簡単な事じゃなく
正しく昼も夜も無いくらい
全てを花の為に捧げた
そしてジミンが庭に来る
少し前に庭に出てジミンの姿を
見る事が日課になっていた
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後1話位で終えたいな… 希望的観測w 話を簡潔に終わらせる方法を知らない事をお許し下さいw フォローand♡ありがとうございます😊 コメントもらえると嬉しいです、良かったらお気軽に話しかけて下さいw
コメント
8件
師匠だなんて(/ω\*) 神作かー本物の神に言われると嬉しいね(*´ω`*)
気軽に話しかけます٩(ˊᗜˋ*)وw 師匠今回も神作でした!!怪物の切ない生い立ちが( ˃ ⌑ ˂ഃ ) どうなるんだ💦