インドは緊張したように顔を顰め、肩幅よりも大きく足を開いた。
大英帝国
片脚の千切れかけた私の背に、有刺鉄線の様に鋭い鉄の棘が刺さる。
イギリス
骨盤から背筋を通り、脳味噌まで抉るほどの衝撃が走る。
本能が慣れたはずの死を恐れ、喉奥が息も吸えない程に締まる。
イギリス
痛みを全て忘れ、死にたくない。その一心で酸素を必死に貪る。
返り血を浴びたインドは興奮し、肩で荒く息をしていた。
大英帝国
その言葉に、インドは 満面の笑みで頷いた。 獲物を目の前にして本能を擽られる子供のように。
私はインドから目を逸らし、自分の脚を見る。今にも千切れそうで、多少の肉と皮一枚繋がっているような状態だ。
鞭が空を斬ると、棘の一本一本が私の肉を抉った。
イギリス
イギリス
イギリス
鞭が振るわれ、スペインの蜘蛛を吊るす鎖が大きく揺れると、激しい動きに耐えられなかった左足が遂に千切れる。
今まで両足に掛かっていた負担が、右脚に全て集まる。
そして、痛みに身悶え鎖を揺らしてしまう。右脚に更に負担が掛かり、スペインの蜘蛛が深く食い込む。
大英帝国
興奮の収まらないインドは、息を荒げたままお兄様の方を見た。
大英帝国
大英帝国
…は?
大英帝国
お兄様と目が合う。声に出ていたようだ。
イギリス
お兄様から目を離す。鎖が少し揺れた。
大英帝国
インド
聳り立ったそれを隠すように前屈みになり、彼は走っていってしまった。
大英帝国
大英帝国
お兄様は立ち上がり、私の方に近寄ってくる。
イギリス
掠れた声で返事をすると、お兄様はニタニタ笑った。
大英帝国
お兄様は私の体を愛撫するように触れる。
ぐら、視界が高速で動いていく。
イギリス
体が揺れると、脚はトゲが鋭く刺さり、肩は重りが揺れて肩の肉が抉られる。
イギリス
必死に汚らしく許しを乞う私を見て、お兄様は高笑いをした。
大英帝国
大英帝国
そう呟くように言うと、お兄様は私にキスをした。
その時、インドが戻ってきた。
コメント
12件
イギイイイィイイィィィイ!!!(発狂) 可哀想だけどやっぱり可愛い..... 続きが楽しみ.....!!
うぉぉおおお !! お兄様ぁぁああ !?!? 最後のキスはズルくないですか !? 😇 もう大好き ( ( 今回も良い作品をありがとうございました 👍🏻