シクフォニ十二支

⚠注意⚠ こちらは完全なる二次創作です ご本人様には一切関係ございません 二次創作を知らない方、関係者様などの目に触れないようご配慮下さい 獣表現あります、苦手な方は閲覧をご遠慮下さい

李源郷、伊沙儺のアジト近くにて

いるま視点

ﾀﾀﾀﾀｯ

アジトの真ん中辺りにて

らん視点

ﾜｱｱｱｯ

合流したすちに手短に状況を伝えてから、なつに応答する

ｻﾞｯ

ﾎﾞｳｯ（足から炎噴射）

ｽﾀｯ

アジトの真ん中辺りにて

すち視点

らんらんと合流して敵を撹乱し始めて約30分

数は多くないのに、いい能力を持った兵が多く、てこずっているのが現状だ

まだみことちゃんも現れない

この拮抗した状況が続けば先に限界がくるのはこっちだ、人数の差がありすぎる

俺はいい、治癒の力である程度のケガや疲労は治るから

問題は…、

治そうにも、分断されて距離が離れてしまっているため発動できない

こんなことしかできない自分が嫌になるけど＿念話でらんらんを励ます

頬に傷から垂れた血と汗が流れ、後ろの太陽に照らされてきらりと光った

それを見た瞬間、心臓がどくっと音をたてた

身体中に血が流れ、頭がクリアになる

本能的に、そう思った

ｼｭｳｳｳｯ

らんらんが上空へ飛び、離れるのを見るのと同時に全身から催眠ガスを分泌した

今までどうしても掴めなかった自分の武器を扱うセンス…みたいなもの

それを、瞬間的に理解した

頭じゃなく、身体で

ｺﾞｵｵｵｯ

らんらんに勧めてもらった風の魔道具も発動させてみる

ほんの少し集中するだけで、風の流れや軌道が手に取るように分かる

今だけでも、俺は『最強』になれていた。

そんな気がした。

俺は今、目の当たりにしていた

すちの、『覚醒』を

あまりにも＿圧倒的だ それは『敵の制圧』というより、『一方的な蹂躙』という言葉の方が似合うと思うほどに

『覚醒』についての情報は長い十二支の歴史の中でもごくわずかだ

分かっているのは１つだけ。

『覚醒』した十二支は、全てを壊すまで止まらないのだ、と。

文献の内容を頭に浮かべながら、止まっていた思考を動かす

すち視点

ふと、我に返る

上から聞こえてくる声に答え、見上げると視界を鮮やかな黒い羽が覆った