まだこの世界は未開拓
色んなものが混じり合う世界
これからの未来
どう転ぶかは、彼ら次第である
*??*
ハデス
ハデス
ハデス
ハデスは荒々しく道を歩く
彼の脳内で声が聞こえだした
『【七つの大罪】の過半数と【七つの美徳】のフルメンバーがあちら側に着いているなんて、予想もしなかった』
ハデス
ハデス
ハデス
『俺は七つの大罪でも序列5位だ』
『彼処にいたのは【七つの大罪序列4位】、炊怠惰の悪魔ベルフェゴールと【七つの美徳序列7位】、博愛の天使メタトロン』
『怠惰と博愛は相性がいい。天使だけだったら押せただろうが、ベルフェゴールが出てきては、俺は動けない』
ハデス
『俺はお前の魂にずっと居た。お前の性格は全て俺が関与している』
『権力の為にありとあらゆるモノを利用し、多くのモノを取得する』
『まさに強欲である相性がいい人間だ』
『近くにメタトロンが居たのにも関わらず、ずっと抑えられていたのだからな』
ハデス
『だが、そこには【七つの大罪序列1位、憤怒の悪魔サタン】が宿っていた。その事を、俺経由で知らせただろう』
ハデス
『…それがサタンの自己肯定感が上昇した原因か』
ハデス
『憤怒の悪魔サタンは、他の大罪メンバーと比べ自己肯定感が低い』
『常に怒り散らしているからな。配下の悪魔達も恐れていた程だ』
『それを自覚しているからこそ、認められることに慣れていない』
『間接的にとはいえ自身の名前を呼ばれ、存在を認知してくれる存在がいる事で、彼奴の自己肯定感は上がり魔力も跳ね上がる』
『だから強くなるんだ。最悪の場合、誰も彼奴をとめられない』
ハデス
『強欲の悪魔である俺はありとあらゆる行動を起こし、様々なモノを支配する』
『だが、支配する為の計画が失敗すれば自分の首を絞める綱渡り状態だ』
『今までお前が上手くいっていたのは、近くの七つの美徳が序列7位だったからだ』
ハデス
『ああそうだな』
ハデス
『【悪魔の道(デビルロード)】さ』
『世に名を馳せた悪魔に導かれた人間のみが入る事が許される悪魔へとなる道』
『出口を出せるのは呼び出した悪魔ののみ。だが、導かれた人間が帰ってきた事は無い』
ハデス
『もう、用済みなんだよ。俺がお前を扱う段階は終わった』
ハデス
『強欲の悪魔、ナーヴァス・マモンは、悪魔契約に則り違反を犯した人間の身体を侵食し支配することを決定する!』
ハデス
『一人間として、この組織につくさ』
『俺と【暴食(ベルゼブブ)】以外が所属しているんだ。それにお前は”アビリティーの鍵”を見つけられなかった弱者だからな』
ハデス
『あぁ、そうさ!』
『七つの大罪【色欲(アスモデウス)】【嫉妬(リヴァイアサン)】【怠惰(ベルフェゴール)】【傲慢(ルシファー)】【憤怒(サタン)】』
『七つの美徳【博愛(メタトロン)】【勤勉(ラジエル)】【謙譲(ミカエル)】【忍耐(ラグエル)】【慈悲(ラファエル)】【節制(ウリエル)】【慎重(ガブリエル)】』
『これ程の悪魔・天使を使役できる人間達はそうそういない』
『お前は俺を使役しているわけじゃない。あっちの方が、待遇はいいみたいだしな』
ハデス
『意外とあっさりだな。お前なら不要なプライドで譲る気は無いと思っていたが』
ハデス
ハデス
『ようやく理解したか』
『まぁ、それももう遅いがな』
『それではその身体』
『遠慮なく貰い受ける』
空間全てが噛み砕かれたような音がする
悪魔の道は消えた
そこに立っているのは口の周りに血を付けたハデスの姿だった
ハデス
ハデスは歩いてきた道を戻り始める
時に、悪魔は人の脅威となる
だから人は、大罪を恐れ侵さないように気をつけてきた
悪魔とて、世間に生きる意思を持つ生物
時に仲間も敵も利用し、私利私欲を肥やす
だから悪魔と言われ恐れられる
人と对となる悪魔や天使が人間にひれ伏すだと、昔の人間は思いもしなかっただろう
これは後に語られる人間から悪魔へとなる現象
【悪魔咲き】
である