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ナナ
ナナ
ナナ
俺の名前は久我虎徹
高砂の兄貴
久我
頭の血管がどうにかなりそうで 怒りを必死に抑えている 恋人捜索中の極道だ。
久我
奴は絶対に俺が地獄に 送る!
高砂の兄貴
久我
そう言って俺は 真っ逆さまに怪しい建物の中を 目掛けて怒りのままに 突っ走る!
久我
久我
俺は奴を怒りという感情に任せて 必死に探した!
久我
でも…それと同時に 後悔が押し寄せて来る。 なんであの時…言えなかったんだ! なんであの時手を差し伸べてあげられなかったんだ…! 頭の中でそういう後悔という 重い感情がじわじわと呪いのように 俺の心は黒く染まっていっていた。
会ったら言いたい…! ずっとずっと大好きだったって、 会ったら謝りたい…! ごめんって… だから…お願いします…!!
俺は今まで 神様っていうのを信じていなかった… この世に希望なんて無いと 思っていたから。 けど…もし神様がいるなら なんでもする。 心臓を渡したって構わない。 生贄になったって構わない。 もう…小峠パイセンを一生離さないから もう…絶対に幸せにするから だから…!!
久我
久我
そう言って祈った 次の瞬間だった。
華太
??
久我
一瞬だったが 微かに小峠パイセンの声が 奥の方からした。
久我
それと一緒に 別の奴の声も聞き取れた。 そいつは絶対にこの世から消えて貰う!
微かに声が聞こえたところに 向かって足を運ぶと 小峠パイセンとあのゲスの姿が 見えた!
久我
小峠パイセンを鎖で 繋ぎやがって! すぐに助けねぇと…! そう思い足を一歩踏み出した瞬間 とんでもない会話が聞こえた。
M
華太
久我
なんだよ…?これ…?
M
は…? 何言ってんだ。 パイセンがそんな事するわけ…
華太
久我
俺は目の前の現実が 追いつけていなかった。
M
華太
久我
待って… 待ってよ…。 俺…頑張ったんだよ? 小峠パイセンに 振り向いてもらえるように たくさん努力して プレゼントまで用意して…
俺を1人にしないでくれよ…? 神様…もう俺から 何も奪わないでくれよ…
久我
目の前が真っ暗になって 何も見えなくなる。 なんで…俺ここにいるんだろ…?
久我
最初から 俺は嫌われてて 元々俺なんかが選んでも良い 人じゃなかったんだ。 もう…このまま俺だけ消えたほうが パイセンはきっと幸せなんだ…
久我
小さな声でそう呟いて その場を去ろうとした瞬間…
チャリン!
辺りに金属音のようなものが落ちる 音が響く。 それは小峠パイセンの胸ポケットから 落ちたものだった。
久我
それは… 初デートの水族館で お揃いで記念に買っておいた 可愛いらしいイルカのキーホルダー
久我
本人に渡した時は はいはいと受け取っていたから もう持っていないと思ってた。
小峠パイセンに目をやると 俺は驚いた。
久我
小峠パイセンは… 泣いていた。
すると小峠パイセンは 微かに小さくこう言った。
華太
久我
俺は仙石の兄貴の言葉を 思い出した。
仙石の兄貴
仙石の兄貴
仙石の兄貴
何やってんだ… 俺はここまで来られたのも 兄貴のおかげなのに 何逃げようとしてんだ!! 俺は!
華太
M
俺は奴の背後をとり 殺気をぶつける。
久我
M
ガッッッ!!!
M
バタンッ!!
華太
久我
華太
久我
俺は思い切ってパイセンに 気持ちを伝える。
華太
久我
華太
華太
久我
華太
華太
久我
俺は震えているパイセンの 手をゆっくり握りながら 言葉を続ける。
久我
華太
久我
華太
久我
ギュッッ…
華太
久我
突然華太さんは 泣きながら俺を抱きしめ始めた。 心臓が持たねぇ…!
久我
華太
久我
華太
久我
もう…絶対に離さない。
久我
華太
大好きッ…!
ナナ
ナナ
ナナ
高砂の兄貴
仙石の兄貴
仙石の兄貴
仙石の兄貴
高砂の兄貴