TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

今回の話、500タップ超えました

ホワイトデーに投稿できなくて

悔しくて悲しくて、その勢いでたくさん書いちゃいました

ですが、尊いのぶち込んどいたので

ぜひ最後までご覧ください

 

 

 

 

yan

…あげたほうがいいのかな…

yan

いや、でもなぁ〜

さっきから、ずっと部屋で

同じ言葉を繰り返し叫んでいる

 

jp

大丈夫だって〜

jp

渡しなよ〜!!

肘で突っかかってくるのは、jp

yan

痛いって…!

yan

も〜…

 

もうすぐ、ホワイトデーだから

etさんにチョコをあげるかどうか悩んでいる

yan

…てか…何でお前いんの?

jp

……アッ

jp

い、いやね!?男子でyanくんの気持ちを知ってるの俺だけだし!?

jp

でもmfくんとか気づきかけてるけど…

yan

え?

jp

いやっ、嘘嘘!!

yan

……はぁー…

抱きしめてる枕に顔を埋める

 

そしてそっと、etさんが照れた顔で渡してきたことを思い出す

 

あんな表情されたら、誰でも惚れるぞ

yan

…はぁああ

jp

ったくも〜〜

jp

渡しなって〜!

yan

でもそしたら気づかれるかもしれないじゃん!!

jp

そんなこと言ったら告白もできねぇだろ!!

yan

こっ、告白!?

告白というワードに

思わず焦る

jp

…まぁでも、好きな子にチョコ渡したくね?

yan

渡したい

 

けど、この前お菓子を貰った理由は

偶然俺がリビングにいたからで

etさんは誰でも良かったんだよ

 

jp

ま、etさん喜んで…

ピコンッと、俺とjpのスマホが通知を知らせる

jp

…あ、今からチョコ買いに行くらしいよ

毎年、ホワイトデーでは

krpt男子みんなで1つのチョコを買って

1人ずつチョコを渡すことになっている

 

みんなバラバラに買ってったら、大変なことになりそうだしな…

 

でも、それが当たり前のことになっていて

俺の好きな人は、俺の想いに気づかないままで

ホワイトデーが終わる

 

いや…バレたくはないんだけど

ずっと、俺の気持ちに気づいてくれないのはもっと嫌で

 

個人で、渡さないといけないかなぁ…

 

 

 

 

ur

なに渡すん?

jp

……hrくん!!なんかおすすめない!?

hr

なんで俺!?

jp

だって1番モテてるし…ねぇ!?

hr

jpさんうるさいって!w

 

 

結局、hrくんが全部決めることになった

hr

…えっとー…naさんはクッキーでしょ?

hr

んでetさんはー…

yan

っ…!

「etさん」という言葉に、思わず肩が跳ねる

hr

ま、チョコか

hr

rnさんは〜…

hr

ミルフィーユとかでいいんじゃない?

jp

おー!いいじゃ…

ur

…あー…確かに

ur

たまに女子から貰うわ

jp

は??

 

モテているhrくんのおかげで

なんとかお菓子を決めることができた

jp

モテてるアピールすんな!!

ur

いや事実だ…

mf

はいはい、こっちらへんに売ってるでしょ

mf

行くよー

手をパンパンと叩き

皆をまとめるmfくん

流石だわ…

 

 

 

jp

とりあえず、あれでしょ?

jp

チョコとかクッキーとか買えばいいんでしょ?

jp

3人ずつで別れよっか

俺はたまたま隣にいたjpとttと

クッキーを買うことになった

yan

…(…チョコは)

etさんにあげるお菓子は

 

せめて、俺が選びたかったのに

 

tt

…おーいyanくん

tt

そっちはチョコしか売ってへんで?

ttに声を掛けられる

 

思わずじっと眺めてしまっていたのだろうか

yan

あ、あぁ…ごめん

jp

…、w

呆れたような笑い声が聞こえる

jp

yanくんさぁ……や、やっぱなんでも、w

jpに話しかけられたと思ったら

顔を横に振って、誤魔化すように笑う

yan

…そ

 

 

クッキーを選び終わり

3人でレジへ向かおうとしていたところ

jp

…おい、yanくん

jpにコソッと話しかけられる

yan

…なに?

jp

…やっぱり…yanくん、etさんにチョコあげたいんでしょ?w

yan

はっ、はぁ!?

jp

いいよ、ttには俺が誤魔化しとくから

jp

etさんだけのお菓子、買ってきな

yan

……っでも、もう買えないから!

yan

etさんが好きなの、チョコしかわかんないし、

そう言葉にすると

自分、etさんのことそんだけしか知らないんだ

と、思い知らされたような気分になる

jp

…別に、チョコ以外でもいいんじゃない?

yan

…、え?

俺が次の言葉を話す前に

jpの言葉が入る

jp

…よし、マカロン買ってきな

yan

なっ、なんで…!?

jp

俺、しっかり調べといたから!

そう言って、歯を見せて笑う

 

jp

…俺、かっけーしょ?

yan

…、

yan

あぁーもう今の言葉で最悪だ

yan

台無しだもう、かっこよかったのに

jp

はぁ!?

tt

おい!!お前ら遅すぎやろ!

ttが俺らの場所まで戻って来てくれてた

yan

…あ、tt…

jpがチラッと俺の方を見て、目線をttに戻す

jp

…、yanくん腹痛いらしいから、先に俺らで会計しとこうぜ!!

tt

あ、そうなん?

jpがttと無理やり肩を組み

俺と反対方向へ進んでいく

yan

あ……おい…!

jp

…さっさと行けよ〜w、待ってるからw

yan

……

諦めた俺は後ろを向き、歩き出した

 

 

yan

えーと…マカロンだったっけ?

確か、jpがマカロンって言ってた気が…

yan

yan

…どのマカロンもあんま違いなくね?

男の俺は、どれが美味しいのか

何が違うのか、全くわからない

 

 

yan

…あ

箱を橙色のリボンで結んであるマカロンを見つける

yan

……これ…

思わず手に取る

 

yan

…どう…なんだろ

yan

…いいかな

yan

……いやでも…

 

 

 

 

jp

は〜い!!

jp

ホワイトデーの時間で〜す!!

3月14日

ホワイトデーの日の夜

jpが声を張り上げてそう言う

yan

ソファに座っていて

俺の後ろにこっそりと

橙色のリボンがついた箱のマカロンを隠している

na

わ〜!!楽しみにしてました〜!!

jp

w、じゃあ、まずnaさんから!

jpがnaさんの前にクッキーを差し出す

jp

クッキーで…

na

やった!!クッキー!!

jpが「クッキーです!!」と言い終わる前に

naさんが喜んで叫ぶ

tt

言わせてもくれないやんw

jp

言わせてくれよぉ!!

hr

まぁまぁw…じゃあ、次はetさんかな

hr

はいこれ

hrくんが王子様スマイルでetさんにチョコを差し出す

yan

あの笑顔……etさん惚れないよね…?

イケメンがあんな笑顔したら、正直誰でも…

yan

っ…

不安がどんどん募るから

頭をワシャワシャと掻いて気分を誤魔化す

 

et

え!!やたっ、チョコだ!!

hr

そうそう、チョコで〜す!!

et

え〜美味しそう!ありがとっ!!

そっと箱を受け取り

嬉しそうにetさんが微笑む

yan

うん、俺は

その笑顔が見れたら充分なんだ

たとえ、その笑顔を作った相手が俺じゃなくても

 

俺がetさんのことを笑顔にさせたいだなんて

そんな我儘言わないから

だから

yan

…っ(その笑顔…俺がさせたかった)

だから

だからだからっ…

 

…そんなこと、思わないでくれ

 

 

mf

んじゃあ、最後rnさんね

mf

はい、ミルフィーユ

rn

おぉ!!すごい美味しそう!!

rn

ありがとうございます!!

jp

…はい!これで終わりかな〜

na

あ、聞きたいことあるんですけど

na

このクッキー誰が選んでくれたんですか?

jp

あー、俺とttと…yanくんかな

「ね?」と言って、俺らと目を合わせてくる

yan

あ、ま、まぁ…

na

え、めっちゃセンスありますね!!

na

意外です…!!

et

etさんが一瞬苦しそうな表情をし、俯いたと思ったら

またすぐ顔を上げる

et

…じゃあじゃあ、私のチョコは?

ur

あ、俺とhrくんとdnさんだよ〜

et

お、流石だね〜、だから美味しいの買ってくるんだ

ur

へへっ、そーだろー?

etさんに褒められて

urが自慢げそうにそう言う

yan

もし、俺も

etさんのチョコを選んでいたら

褒められていたのかもしれないのに

俺に笑いかけてくれたのかもしれないのに

hr

あ、ごめんそれ俺とdnさんが選んだ…w

dn

urなんもやってないよね?w

ur

ギクッ…

et

おっと〜?ur〜?w

ur

いやっ、サボってたわけじゃないけど〜

et

嘘バレバレw

やっぱり、いつ見ても二人は仲良い

yan

「付き合っている」

と、言われても違和感ないし

「お似合いだ」だなんて…

 

そんなの、誰でも思っちまうだろ

  

 

 

そんなこんなで

時間が経ち、jpが「解散」と言って

皆部屋へ戻っていく

yan

jp

…あれ、yanくん行かないの?

椅子に座り、俺の方へ身体を向ける

yan

……うん

jp

……etさんの部屋にも?

yan

……うん

jp

…マカロン買ったんでしょ?

jp

なら渡しに行きなって

jpにそう言われるが

俺はさっきのurとetさんの光景が

目に焼き付いて離れない

 

あんな姿を見せられたら

もう、渡す勇気もなくなっていくもんで

yan

…別に、どーせ俺から貰っても嬉しくないだろうし

jp

…なんでそんな勇気なくなってんの!?

yan

だって、urとetさんが…

だなんて、言えるわけない

jp

…まぁ、渡してみたら?

jp

etさん、喜ぶと思うし

jpが俺に勇気を与えてくれる

yan

……喜ぶ…かなぁー…

jp

…喜ぶでしょ、だってetさんだよ?

jp

なんでも喜んでくれるじゃん

yan

…そっか

jp

ほら、行ってこいって

jpにそう言われ

後ろから隠していたマカロンの箱を取り出す

yan

……わかっ…た

ゆっくりと立ち上がって

リビングのドアを開けた

 

 

jp

…ふっw、しっかりとマカロン買ったんだな…w

jp

意味も知らないくせに…w

 

 

 

 

yan

…はぁー…

部屋の前まで来た

そこまではいいんだ

 

どうしよう

どうやって渡そう

 

 

部屋の前でもたもたとしていると

部屋のドアが開かれる

et

っぅわっ…!びっくりした…

yan

…っえ、et…さん…!?

et

えっ、なんか私に用でもあった…?

戸惑っている表情でそう尋ねられる

yan

っあー…あ、あった…けど

yan

etさんもどっか行くところ…だったでしょ?

yan

だ、だからやっぱりまた今度でいいよ!

焦って早口で最後まで言い切る

yan

じゃ、じゃあ…!

その場を後にしようとしたら

et

待ってっ…!

服の袖をぎゅっと掴まれる

yan

……えっ

思わず後ろを振り向いたら

et

なっ、ないからっ…!

et

私今…暇だからっ…、

et

部屋に入って…いいよ

yan

っ…

etさんが若干頬が赤く染まり

多分本人は気づいてないけど、上目遣いで俺を見ている

 

やばい、とてつもなく可愛い

 

好きな人にそんなことされたら

yan

…じゃ、じゃあ…入るよ…?

行くという選択肢しかない

 

 

 

 

yan

…お邪魔…します

etさんの部屋に一步足を踏み入れると

甘い、いい匂いが漂う

 

etさんの部屋なんて、普段入らないから

めちゃくちゃ緊張して、落ち着けない

et

…そこ座っといていいよ

ベッドを指して、そう言葉を発する

yan

…あ、わかった…

俺がベッドに腰を掛けると

隣にetさんが座ってくれる

 

et

…それで…どーしたの、?

yan

…えっ、と…

息をゆっくりと吸って、緊張をほぐす

yan

…etさんに、これを…渡したくて

マカロンが入っている箱をそっと差し出す

et

えっ…

単純に、「etさんに渡したかったから」で終わらすのが

なんだか恥ずかしくて

咄嗟に口が動いてしまう

yan

あっ…この前の…!

yan

バレンタインの日に、シフォンケーキ貰った…じゃん?

yan

だから、作ってくれたetさんにお礼として…

ここまで言い切って、やっと息を吸う

 

et

…えっ、いいの、?

yan

…うん、それに今日ホワイトデーだったし

yan

渡すのに丁度いいかなって

よし、ここまで言ったら

俺の気持ちに気付かれないだろう

 

嬉しいような、悲しいような…

et

…そっか、たまたまホワイトデーだったから…

yan

……うん

yan

…受け取って…くれるかな…?

箱をすっとetさんの方へ出すと

etさんがそっと受け取ろうとしたとき

俺の指とetさんの指が当たる

yan

っ…!

それだけなのに

普段あまり触れられてないからか恥ずかしくなって

肝心なetさんの顔を見ずに、etさんから顔を背けてしまう

et

…いいの…?…ありがとうっ…!

手から箱がなくなり、背けた顔をゆっくりetさんの方へ向ける

yan

…ううん、別に大丈夫、だけ……ど…

俺の目に映ったのは

etさんの顔が、少し赤く染まり

はにかんでいる表情で

 

可愛い

の一言じゃ、表しきれないほど可愛くて、

 

好きという言葉が、思わず口から出てしまいそうな

でも、別に今言ってもいいかもって、思ってしまっている俺もいるような

 

et

ねねっ、開けてもいい?

yan

…うん、いいよ

etさんが橙色のリボンをサラリとほどく

 

そしてパカッと蓋を開けたら

カラフルなマカロンが並んでいた

et

わぁっ!すごい!

et

マカロンだ〜!

et

美味しそう…!!

こんなにも喜んでくれて、嬉しそうなetさんを見るのは久しぶりで

思わずジーッと見惚れてしまう

et

yanくん…!

etさんが俺を見ると、思ったよりも近くて

ドキドキと胸が音を鳴らす

etさんに聞こえていないか心配になるほど大きい音

 

et

ありがとねっ!

ニコッと優しい笑顔で微笑んでくれて

 

しかもその笑顔は俺が作って

俺だけのために見せてくれたと思うと

yan

っ…い、いや…別に

さっきよりも胸の音が大きくなった気がする

yan

…俺センスないから

yan

urたちがあげたチョコのほうがいいかもしれないけど…

そう言うと、etさんはキョトンとしたような顔をする

et

…でも、このマカロンは、yanくんだけで選んでくれたんでしょ?

yan

…うん、そうだけど…

etさんは、少し照れたように微笑んで

et

なら、それだけで嬉しいよ

と、言ってくれる

yan

…え、それって…

et

…私、yanくんから貰えて嬉しかった

ヘヘっと、紅潮した顔で笑って

顔を隠すように俯く

 

yan

…っ

嬉しくて

思わず抱きしめそうになったが

なんとかこらえて

頭を撫でそうになったが

なんとかこらえて

yan

…ありがと

と、言った…けど

 

これだけじゃ、きっと何も変わらない

せっかくの、二人きりのチャンス

少しでも、近づかないと

yan

勇気を出して、少しだけetさんと距離を縮ませて

etさんの髪を耳にかけて、

そっと顔を覗き込む

et

ひゃっ…

yan

…ふはっ…、顔真っ赤じゃん…(笑)

et

っ〜…近っ…

etさんが離れようとしたが

そっとetさんの手を握って

etさんが離れられなくなる

et

っ手…っ、

yan

…いーでしょ?

et

…っ、うん…

もし、都合がいいのなら

etさんの顔がさっきよりも赤くなっていると勘違いしてしまいたい

 

yan

…マカロン1個食べる?

et

……うん、そーしよっかな…

さっきよりも、少し近づけた

 

でも、まだ

足りない

 

もっともっと、近づきたい

 

 

yan

…ん、はい

薄いピンク色のマカロンを手にとって

etさんの口の前に差し出す

et

ぇあっ…えっと…

etさんが口をパクパクと動かしている

yan

…あれ、食べないの、?

et

っ…食べ…ますけど…、

ゆっくりと口を開いたetさん

俺は緊張しながらも、etさんの口にマカロンを運ぶ

 

いわゆる『あーん』みたいな

でもこれ…

食べる方も食べさせる方も恥ずかしい

 

et

…ん、甘くて美味…しい…

yan

…よかった

名残惜しいが、パッとetさんから手を離して

ベッドから立ち上がる

yan

…じゃあね、etさん

et

まっ、待って…!

俺の小指を控えめに握り

目線だけ上げて、俺の目を見つめる

et

…あのさっ、

紅潮した頬で、俺に何かを伝えようとしてくれてる

et

…来年のバレンタインは、

et

yanくんに、手作りの生チョコ…渡すね

yan

…来年も…貰えんの…?

et

…うん

et

yanくん、私が作ったお菓子美味しいって言ってくれたから

来年は、たまたまではなく

俺のために、作ってくれるんだ

yan

…わかった、楽しみにしてる

et

…っ…うん…、!

嬉しそうに、照れて笑っているetさん

yan

っ…

そんな表情、見たことない

他のメンバーには見せない表情

 

だからこそ、その可愛い表情を独り占めしたいって

誰にも見せたくないって

 

 

何、考えてんだよ

 

 

 

 

 

クッキーを贈る意味

『友達でいましょう』

 

ミルフィーユを贈る意味

『幸せを重ねる』

 

マカロンを贈る意味

『貴方は特別な人』

 

薄いピンク色のマカロンの意味

『恋心』

『可愛いあなたへ』

『初恋』

 

チョコ・生チョコを贈る意味

『あなたと同じ気持ち』

 

贈る意味を知った上で読んでみてください

 

 

 

この作品はいかがでしたか?

304

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚