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森の中を突き進むと、少し開けた場所に出る。 真ん中には大きな木が1本生えていて、至る所から紐が足らされ、 タイヤ、薄汚れたシーツなどから作られた秘密基地がたっている。 私達が幼少期、森に捨てられた廃材で作り上げた努力の塊だ。 そんな、2人で苦労して作り上げた秘密基地を知る人は、いつしか私だけになった 毎日一緒にここで待ち合わせをして、毎日日が暮れるまで遊んだ彼。 もう名前も、姿も、声も。思い出せなくなった。 いつの日かの夏祭り。 川沿いの神社の近くに屋台がずらりと並び、 提灯がどこかしこから挙げられて眩しかった。 音楽も絶えず聞こえてきて、うるさかった覚えがある。 そんな楽しい祭りの日でも、私は秘密基地に足を運ぶ。 正直、屋台で遊ぶより秘密基地にいた方が楽しかったから。 街全体を見渡せる場所から、絶景を彼と見る方がずーっと、有意義な時間だった でも、彼は顔を見せなかった。 あとから聞いた話、家族と祭りに行ったんだってさ。 私も、別にそんな日もあるかって1人で花火を眺めてた。 花火も終わって、家に帰ると母親が話しかけてきた。 いつも仕事で忙しいって、すぐ寝ちゃうのに珍しいって思ってた。 「〇〇君が、行方不明になっちゃったって……めめ、何か知らない!?」 「いつも、遊んでるでしょ!?」 幼稚な私でも理解できた。 行方不明。 彼が行方不明になったらしい。 手を繋いで、祭りを楽しんでたんだって。 慣れない着物で慣れない下駄で歩き回って靴擦れしちゃったらしくて、神社の近くで休んでたらしい。 そしたらそのタイミングで花火が上がったんだって。 お母さんもお父さんも、綺麗だねって、花火の方を見たんだって、一瞬だけ。 そしたら、居なくなっちゃったらしい。 下駄が派手な音を立てながら地面に落ちた。 その時彼に目をやると、いなくなってたらしい。 私が花火を見ていた1時間。ずーっと探し回ったけどいなかったんだって。 今は警察に連絡して捜索してる…… 嘘だ。彼がいなくなるはずは無い。大人たちは嘘が上手 明日何事も無かったように秘密基地にやってきていつもみたいに話せるんだ。 いつもみたいに小学校で暇そうにしてる私と遊んでくれるはず。 ……そんな期待は、簡単に壊れてしまった。 秘密基地にも学校にも彼はいない。 先生から告げられる一言、 「〇〇君が行方不明になりました。」
昔から、この街にはとある言い伝えがあった。 祭りの日に子供が神社に近づくと、 "神隠し" にあって、この世から忽然と姿を消してしまう……ってね
めめんともり
Latte
めめんともり
彼女は私の唯一……ではないけど友人のLatte。あだ名ね? ツンデレ(?)で毒舌で辛辣であまり友人は多くない方らしい。
Latte
めめんともり
Latte
めめんともり
Latte
夏祭り……あの時を思い出すから嫌いなんですよね。 あの日から人生がお先真っ暗……って、それは高校生になったからなんですけど。 進路進路って……私まだ高一!!やっと進路決まったと思ったらまたですか!! ……ってそうじゃないそうじゃない。 あの日からもう10年経とうとしてるんですか……信じ難い
Latte
めめんともり
Latte
ぐさお
ぐさお
あ、ぐさおさん。勿論あだ名。 私の友人で優しくて優等生…のフリしてそこそこ狂人。 古くからの友人ですね〜。この人は友達が多い……
Latte
ぐさお
Latte
ぐさお
ぐさお
めめんともり
……夏祭りはあれから少しトラウマに… 遠慮しておきたいところはあるんですけどねぇ……。 …でもなぁ、最近やることがなくて暇してますし……克服がてら…
めめんともり
Latte
めめんともり
ぐさお
あー……言ってしまった……!! ぐぅ……体調不良でバックれるかッ……
めめんともり
ども、作者です。 ここまでご覧いただきありがとうございました〜。 初投稿なんで吹き出しとかあんま分かりませんがよろです。 投稿頻度は宜しくないデース。 息抜きがてら作ったんで。よかったらはーと?いいね?してってくださーい