ハイイロが
好き。
晴れの日よりも
雨の日よりも
曇りが好き。
いつも買う洋服も
ハイイロばっかで。
このフェンスのハイイロも
コンクリートの床のハイイロも
転がった鉄バットのハイイロも
ぜんぶ、ぜんぶ俺の好きな色。
黒と白の間の
曖昧な、色。
この世界は
正しい
とか
間違ってる
とか
ないから。
ぜんぶ、ぜんぶ、
曖昧なんだ。
ねぇ、だから
俺のこともあやふやにされて
揉み消されて
曖昧にされるんでしょ?
今日は雲が多い日だなぁ、
このハイイロのフェンスを飛び越えて
俺は''灰''色
になるんだ。
ゼッタイニユルサナイ
ゼンブクロニソメテヤル
このストーリーの意味が分かった人、
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