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続きです。 ご本人様には一切関係ございません jpya BL 捏造 なまもの 地雷の方はそっ閉じしてください。 何でも許せる方はどうぞ!
注意⚠️ いつも長いですが、 今回は特に長くなっちゃいました。
絶叫系以外のアトラクションをほとんど制覇したころ、あたりは夕焼けに染まり始めていた
ya
jp
jpが指差す先には観覧車が見えた
ya
行き先が遊園地になったと知らされた時から、
いや、もっとずっと前から思ってた
jpと2人で乗れたらな、って
2人きりで観覧車に乗るなんて 絶対叶わないと思ってたから
嬉しくて思わずニヤけてしまうのを口の中を噛んで必死に耐えた
jp
ya
俺はjpに顔を見られないように 俯きながら観覧車へ向かった
観覧車のゴンドラに2人で乗り込み、 俺はjpの対面に座った。
ゴンドラの中は声がよく響いた。
声が響く事に少し照れ臭くなったのか、jpはポツポツとしか話さなくなってしまった。
頬杖をついて窓の外を眺めるjpの横顔は まるで一枚の絵画のようだった。
jpの視線、光の当たり方、手の位置、 猫背気味な姿勢、足の投げ出し方
全てが完璧で
このままどこかに飾って ずっと眺めていたい
そんな事を思った
どうしようもなく惹きつけられてしまうのは
どうやっても手に入れられないとわかっているからかもしれない
夕日が眩しいのか、jpが目を細めた
なぜかその瞬間
胸が苦しくて息ができないくらい
jpの事が好きだって思った
ya
jp
jpの声がいつもより甘く聞こえるのは ゴンドラの中だから?
それとも
jp
ya
jpが彼女にするであろうムーブを見せつけられて切なかった
ほんとに好きになってもらえたみたいで幸せだった
ドキドキして胸が張り裂けそうだった
ya
ya
jp
囁くみたいな声に 心臓がおかしくなりそうだ
ya
ya
jp
ya
ドキドキしてるよ
特別な事しなくても 今でもしてる
jp
ya
jp
ya
俺の返事も聞かずにjpは隣に座ってきた
jpの香水のいい香りがして 俺は何も考えられなくなった
jp
ya
jp
ya
jp
ya
フワフワしていた頭が一気に覚醒した
jpが言っているのは観覧車の有名な ジンクスの事だと思い至ったからだ
観覧車のてっぺんでキスしたカップルは ずっと一緒にいられる
確かそんな感じだった
ya
からかわれそうな予感を感じ取った俺は 咄嗟に嘘をついた
jp
ya
jp
ya
jp
jp
ya
jp
jp
ya
jp
ya
jp
ya
どうせからかわれてるだけって わかってる
jp
目ぇ閉じたら写真撮られて
jp
とか言ってくるんだ
間違いない
jp
でも、
万が一、億が一、本当にしてくれたら
お前の事、諦められるかもしれないって
そんな事 思っちゃったんだ
jp
俺はぎゅっと目を閉じた
jpの左手が俺の右頬に添えられ 顎目掛けて滑り降りていった。
ya
くすぐったくて体が勝手に跳ねてしまってめちゃくちゃ恥ずかしい。 jpの手が冷たいと感じるほど、顔が熱くてたまらない。
大事な物を扱うみたいに、 指で優しく顎を掴まれて 流れるような動作で上を向かされたけど
いつ写真を撮られるかなんて 考えている余裕はなかった
jp
今度はもう片方の手が伸びてきて、顔にかかっている前髪をサラリと払われた。
指がこめかみと髪の間に差し込まれ、そのまま左耳ごと頭を固定してきたから 俺はいよいよ身を固くした。
香水の香りが強くなり 瞼の奥の闇が だんだん濃く塗られていった
jp
ゴチン
ya
jpは俺のおでこに思いっきり頭突きしてきた
jp
ya
jp
睨みつけてやろうと思ったけど、 jpの表情は影になっていて よく見えなかった
jp
ya
これ以外の回答を 俺は持ち合わせていなかった
jp
本気でされるんじゃないかって ちょっと思っちゃったなんて
こいつが知ったら どんな顔するんだろうって 考えただけで恐ろしかった
赤くなった顔も 潤んだ目も ありえないくらい速い心臓の音も
こんな近くにいたらバレてしまいそうで
俺は気が気じゃなかった
jp
ya
突然指摘されて驚いた
ya
俺は指摘されて気まずい気持ちと 気づいてくれて嬉しい気持ちがないまぜになって
うまく返事ができなかった
jp
ya
慌てて否定したけど 全然説得力のない声しか出なかった
jp
好きな人が お前だからだよ
何でお前じゃなきゃだめなのかなんて ちゃんと答えられないけど
何度諦めようとしても やっぱり好きだって思って
結局ここに戻ってきてしまう
jpにとっては 迷惑な気持ちだってわかってても
ya
俺はこれ以上暴かれたくなくて 無理やり笑った
jp
ya
jp
jp
jp
jpはらしくなく 何かを言いかけてやめた
しかも、こいつが
どんな事でも 絶対応援してくれるあのjpが
やめろ、って
ya
俺の気持ち、ダダ漏れだった、、? 鈍感なんかじゃなくて、気づかないふりしてただけ、、?
今日は、jpの方も 最後の思い出に、って考えて 付き合ってくれたのかもしれない
俺は申し訳なさと絶望感で この場から消えたくなった。
ya
ya
jp
ya
胸の痛みを誤魔化すために 俺は無理やり笑ってみせた
jp
jp
jp
ya
ya
さっきまで あんなに熱かった体が 急激に冷えていった
早く、 早くこの空間から抜け出したい
早く
取り繕えなくなって 涙が溢れてしまう前に
ya
俺の願いも虚しく
俺たちを乗せたゴンドラは ゆっくりと下降していった