花月 ○○
ヒクッ、ヒクッ、

花月 ○○
もう、止まりましたッ!

叶
ふふっ、そっか。

叶さんはニコッとこちらに微笑んで、優しく私の頭を撫でた。
叶
なにか食べる?夜だけど、

叶
あ、お菓子あるよ。

花月 ○○
...あの

叶
ん?

花月 ○○
泣いてた理由、聞かないんですか、

叶
あ〜、うん。無理に話させたくないし。

叶
出来るなら話して欲しいけど、無理に話しても辛いだけだからね

叶
話せれる?

花月 ○○
はい、

叶
なんで泣いていたの?

花月 ○○
実は......

私は包み隠さず、全て叶さんに話した。今までのこと全て。
叶さんは何事も言わずに、ずーっと話を聞いてくれた。
花月 ○○
って事があって、

花月 ○○
馬鹿ですよね、私。メイドさんも辛いのに、それに気づかず、

叶
馬鹿なんて言わないで。

叶
○○ちゃんは何も間違っていない。

花月 ○○
でも、
メイドさんに辛い思いをさせたのは本当で、

叶
ソイツは○○をストレス発散の玩具にしているの。

叶
○○ちゃんには、人の玩具になって欲しくない

花月 ○○
...でも、

花月 ○○
怖いんです、反抗するのが。

花月 ○○
もしメイドさんを傷付けてしまったらって、

花月 ○○
私本当に気弱で、言葉のナイフが怖いんです

花月 ○○
相手が傷つくくらいなら、自分が傷付けば良いって。

叶
あのね、自分の言葉のナイフが怖くて、人にうまく本音を出せない

叶
それは、優しい人にしかできないんだよ

叶
言葉のナイフに傷ついたことがあって、

叶
だからこそ痛みが分かって、傷付けたく無くなって、自分を傷付ける

叶
○○ちゃんは優しいの。人のために頑張れる。

叶
僕が風邪を引いた時も、ずーっと一緒に居てくれた。

叶
僕のわがままも聞いてくれた

叶
そんな子が、傷付いて欲しくない。

花月 ○○
叶さん、

叶
心配な事や不安なことがあったら僕に言って。

花月 ○○
ありがとうございますニコッ

叶
......!

叶さんは私に少し驚きながらも、優しく抱き締めてくれた。
叶
...これからどうする?

花月 ○○
、どうすれば良いのでしょうか、

叶
その子と話し合おっか。

叶
裁判とか嫌いでしょ?

花月 ○○
そうですね。話し合いにしましょう、

叶
大丈夫、僕も居るから。
