颯
私の名はマムナオ。お前の名前は?」
「俺はアベハルキ。お前たちの言うところの、かつての神々の末裔か。
しかし俺たちの祖先もかつては、アマゾン川に住んでいたんだぞ。
お前たちが憎む理由はないはずだ。どうしてなんだ?」
「アマゾネスの一族は、我らの父祖を裏切り、この大地を捨てて行った。
我らはその恨みを忘れてはいない。それがすべての始まりなのだ。」
「なるほど……。では仕方がないな。殺すしかなさそうだ。」
・三勝目
「お前らの目的はなんだ! お前たちの神とは一体何なのだ!! 何故この国を狙う?」
「目的などない。あるのは神の望みだけだ。我らはただそれに従うのみ……。」
「もう沢山だ! 弟がいる場所へ案内しろ! 弟に会わせろ! それが出来ないなら死ね!」
「それは無理だ。我の命は既に尽きている。我が命に代えてでも、 お主だけは生かしておくように言われていたのだがな……。
ならばせめて、お主に伝えねばなるまい。お前の弟の名はカズキ。
そして私は兄・カイゾウだ。弟に伝えて欲しい。生きていてくれと。
それから、お前の母の名を
