たくさんの生き物の声
風の音
沢山の音が森をうめつくしている
50センチくらいの短刀をもって私はひたすらに歩く
目指すはただ一つ。
火山の塔。
ああ。今は火山じゃないのか
あの日からこの世界に笑い声はなくなり続けている
それを取り戻しに塔へむかった勇者たちも
もう2年も帰ってこない
これは゛死゛を意味してるのだろう
子供たちのこの世界を取り戻すには私が行くしかない
いつになれば塔につくんだ
重い足を運んでいる時だった
ガサガサガサガサ…
短刀使い
あ゛っ………………?!
突然の音に驚き思わず短刀を握る
女王の手下か?
短刀使い
だれ?でてこいよ。
短刀使い
誰がいるんだよ…っ?
なにかに話しかける
でてきたのは胸に銃を抱える少年だった
短刀使い
…ねぇ。君、…?!
少年の肩を手を置いた
するといきなり銃を突きつけられた
毒使い
お、俺は毒使いだぞ!この銃には毒を塗られた弾丸が入ってる!撃つぞ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎
少年は震える声で叫んだ
短刀使い
私は短刀つかい…。
短刀使い
落ち着いて
短刀使い
あなたもその格好…。
短刀使い
もしかして、塔を取り戻しに…?
毒使い
え、なんで…?
毒使い
なんで、わかるの?
毒使い
もしかして、俺と仲間?!
毒使い
俺仲間に銃向けたの?!
毒使い
ごめんなさい!
さっきとはまるで人が違うように顔が輝いている
毒使い
俺は毒使い。
短刀使い
なるほど。
短刀使い
それなら一緒にタワーを取り戻しに行く?
毒使い
俺も1人は心細かったから!
毒使い
よろしくね!
先程の怯えた表情は何だったんだ…
雑談をしながら進のだが、一向に塔には辿りつかない
遠くに見える塔は不安の色を見せていた