たくさんの生き物の声
風の音
沢山の音が森をうめつくしている
50センチくらいの短刀をもって私はひたすらに歩く
目指すはただ一つ。
火山の塔。
ああ。今は火山じゃないのか
あの日からこの世界に笑い声はなくなり続けている
それを取り戻しに塔へむかった勇者たちも
もう2年も帰ってこない
これは゛死゛を意味してるのだろう
子供たちのこの世界を取り戻すには私が行くしかない
いつになれば塔につくんだ
重い足を運んでいる時だった
ガサガサガサガサ…
短刀使い
突然の音に驚き思わず短刀を握る
女王の手下か?
短刀使い
短刀使い
なにかに話しかける
でてきたのは胸に銃を抱える少年だった
短刀使い
少年の肩を手を置いた
するといきなり銃を突きつけられた
毒使い
少年は震える声で叫んだ
短刀使い
短刀使い
短刀使い
短刀使い
毒使い
毒使い
毒使い
毒使い
毒使い
さっきとはまるで人が違うように顔が輝いている
毒使い
短刀使い
短刀使い
毒使い
毒使い
先程の怯えた表情は何だったんだ…
雑談をしながら進のだが、一向に塔には辿りつかない
遠くに見える塔は不安の色を見せていた
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