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○○

たんてい....?

太宰治

そう、探偵。

○○

......たんていさんなら、いらいをしてもいい?

太宰治

可愛いお嬢さんの頼みだ。何でも聞こうじゃないか。

○○

わたしのかみかざりを探してください.....

太宰治

髪飾り.....

○○

おばあちゃんのかたみなのっ!!

太宰治

もしかして此れのことかなぁ〜??

○○

っ!!

お兄さんの手には夕日に反射してキラキラ輝く、髪飾りがあった

○○

わたしのかみかざりだっ!!

○○

お兄さんありがとう!

私はお兄さんから髪飾りを受け取り、ぐるぐる回ってはしゃいでいた。

太宰治

ん〜、報酬は何が良いかな

○○

え''

太宰治

依頼には報酬も付き物だろう?

○○

わ、わたしっ...お金もってない...

太宰治

真逆!子供からお金を取るような人間じゃないさ!

太宰治

そうだな〜

太宰治

それじゃ、こうしよう

太宰治

明日、同じ時間にまた此処へ来てくれないかい?

○○

......?いいけど何で??

太宰治

私は暇でねぇ、話し相手が欲しかったのだよ

○○

わたしでいいの?

太宰治

嗚呼、君で十分さ

○○

そっか!分かった明日くるねっ!!

○○

ばいばいお兄さん!!

お兄さんは、ひらひらと手を振って微笑んでくれた。

○○

ただいま!

フョードル・D

お帰りなさい。

フョードル・D

随分とご機嫌ですね

○○

うん!今日ね、たんていさんに会ったんだ!

フョードル・D

探偵..........

フョードル・D

そうですか、良かったですね

フョードル・D

お腹空いているでしょう。夕ご飯を作りました、手を洗ってきてください

○○

はーいっ!!

数分後

○○

いただきますっ!

フョードル・D

ゆっくり食べて下さいね

○○

うん!

○○

ぱぱは今日何したの?!

フョードル・D

そうですね...

フョードル・D

今日は一人、僕に友人が出来ました

○○

お友達っ?!!

○○

どんな人なの??!

フョードル・D

忠誠心が強く、長髪の方でしたね

○○

お、女の人...??

パパに女の人のお友達が出来るなんて...なんかやだ...

フョードル・D

....いいえ、男性ですよ

○○

そ、そう...?

フョードル・D

ふふっ、安心して下さい。

フョードル・D

女性との関わりは貴方だけですよ

○○

へ......

○○

う、うん...ありがとうぱぱ

何だろうな、パパを見てたら心がぎゅっとする

そしていけない気持ちを抱いている様な...

気のせい...だよね?

○○

ご、ごちそうさまでした....

フョードル・D

後は片付けますので..

フョードル・D

僕の部屋でくつろいでいて下さい

○○

うん...

○○

あっ、...

太宰治

明日、同じ時間に此処へ来てくれないかい?

○○

明日も、お外行っていい....?

私は小さく震えながら問いかけた

フョードル・D

えぇ勿論、好きなようにして下さい

○○

!!ありがとうっ!

いつもなら、ママなら、お外なんて誕生日ぐらいしか連れて行ってくれないのに....

パパは優しいな

○○

えへへ、ぱぱだいすき

フョードル・D

僕も、愛してますよ

パパは私の髪に口付けをし、優しく微笑んでくれた

パパは優しいな。

本当の娘でもないのに、愛してくれる。

ママとは、私の本当のパパとは大違い。

○○

えへへ、...ぱぱぁ

パパの匂いだ

私、この匂い好きぃ...

私はパパの本当の娘じゃない。

パパは、フョードルさんは、私のパパではない。

解ってる、解ってるけど、

パパが、フョードルさんが、本当の娘を見るような目で、愛してくれる。

愛を伝えてくれる。

駄目だよ、パパ。

○○

かんちがいしちゃうじゃん...

私は、''パパ''という存在ではなく

''フョードル''という一人の男に

恋をしてしまったのかなぁ

○○

〜っ!!

って!何考えてるの私っ!

パパが愛してるのは、私が娘だからで

私が娘じゃなかったら、愛してくれない!

でも、でもでも

○○

うぅ、ぱぱと結婚したいなぁ....

視界が涙で滲んでぼやけてる

私は泣き疲れたかして寝てしまった。

○○

はっ、...!!

辺りは明るくなっていた

フョードル・D

おはよう御座います

フョードル・D

昨日はぐっすりでしたね

○○

ぱぱ...?

フョードル・D

はい、僕は此処ですよ

パパの顔が朝日に照らされている

○○

ぱ、ぱぱ...はわたしのこと、愛してる?

フョードル・D

えぇ、この世で、何よりも愛していますよ

○○

そっか...

それはさ、娘として?

それとも...

○○

ぱぱはさ、むすめだから愛してるの?

○○

わたしは...?

○○

一人の女の子として愛してくれないの...?

フョードル・D

○○さん?.......

○○

はっ、...ご、ごめんなさい

○○

わすれてっ!!

私はパパからの愛を否定してしまった罪悪感でいっぱいになり

耐えられず、逃げ出してしまった

フョードル・ドストエフスキーの短編集。

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コメント

4

ユーザー

この場合今すぐにでも結婚しましょう(((

ユーザー

最高です!

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